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AM00:01  作者: 神原猫美
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00;02「さぁ、ここからだ!」


無事、高校受験にも合格し何事もなく、卒業式を迎え 俺は高校へと進学ができた。



 彼が進学したのは有名な大学までのエスカレーター式高校である。

思い起こせば、ここまで苦労の連続だなと心から思った。何も出来なかった、それがやっと報われる。



 そうだ、あいつ……大丈夫かな。



 彼が言う「あいつ」とは 彼いや、彼女として生きたあの人生、その時唯一の友人いや、親友はどうしているのだろうかと今頃になって思い出す。


 「桜をサクッと食べてしまおう!」

 「……はっ?」


 突然、後ろから変な声が聞こえた。変というよりも意味の分からないダジャレ……。そこへバシッと、叩く音が聞こえる。


 「何言ってんだよと!裕也!」

 「イタタタ。なんだよー、しごくなら四国でやってくれよ!」

 「……ああ。じゃあ四国に行くか?今から。」

 「冗談だよ。みや。」

 「……(裕也とみや?)……」

 

 彼は奇妙な話をしている彼らとは距離を取り離れていた。

 入学式が終わり、各自教室へと戻っていく。


 まさか、一緒のクラスとは思わなかった。しかも横で左側に二人いるとは思わなかった。


 「ん”ーーと……。」

 「んだよ、考えごとか?裕也。」

 「ああ、さっきまでいいネタがあったんだが……」

 「……それって、あー。」

 「ハゲた校長の頭はハゲこーっていう。」


 沈黙が漂う、ハッと彼は気づくが時すでに遅かった。

 

 「す……スゲー!なんでお前、俺が言った事覚えてんの?」

 「え、い、いや……そ、その。」

 

 ついいつもの癖がでてしまった。転生する前から得意だった。記憶力・「目に見えたもの・耳にしたもの」を常にメモしたり脳に焼き付けたり、そんな技術(スキル)を身につけてしまった.

そのお陰で助かっているが、まさか、こんな場面で発揮されるとは思わなかった。

  

 「すげー!お前って、すげーな!」

 「ア……アハハハ。そうかい?」

 

 キラキラとした目で見つめてくる。なんとも言えない状況……

 

 「良かったな。裕也、良い奴で。」

 「!(あれ?今の何処がで。)」


 “みや”という男が言った言葉に違和感を感じた。 だが……

 

 「あ!ねぇねぇ、俺らと漫才やらねぇ?」

 「……………ハァ!?(゜Д゜)ハァ?」



 どうやら変なのに好かれてしまったようです…………。

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