00;08「想像してみました・2」
「なぁ、バスケ選手っていうの入ってないのか?」
「え?」
歩が答えを出そうとする中、雅はこの言葉を口にする。
歩は、少し迷った。せっかくできた事をみすみす放り出すことは出来なかった。
だけど……。
「みや、確かに、それもあるけど、俺は自分のやりたいことをやってみようと思うんだ。」
「……そっか。お前には夢があるもんな。」
「ああ、すまない。でも、これが最後の我が儘なんだ。」
これが歩の出した答え、そして雅に対する「最後の我が儘」。彼が「宮子」の時にも言っていた、いや、言えなかった事を今更ながらも言えた言葉。
「最後じゃねぇーよ。最初だろ?」
「いや、俺にとっては最後だよ。」
「……たくっーー、んで、どうするんだ?」
「ああ、そのことなんだが。」
雅いや、「宮子」本当にありがとう。俺の「あゆ」としての友人、いや言い方が難しいな。けどな、 本当にありがとう。こんな俺なんかに……
翌日、、、
「え!大学に行きながら小説家になる!?本気かよ、歩」
「ああ、これは昔から「あゆ」として生きているときからの願いなんだ。」
「ふうーん、歩が小説家なら俺、編集者になろうかな。」
「「!」」
いつもの昼休みに弁当を食べながら話し合う歩・雅・裕也。
だが、裕也の提案にキョトンとする雅・歩……今にも星が飛びそうな勢いの発言だ……。
「ん?なんだよ。俺変なこと言ったか?」
「い、いや。」
「裕也が、真面目な発言を……した。ま、まさか奇跡か!これがキセキというもんなのか!?あゆ!」
「みや、取りあえず落ち着け。キセキはそう起きることはないから。」
「いや!お前ら絶対おかしいよ!なんで?」
裕也の意外な発言に雅は……ご乱心……。歩もつられてご乱心で、発言がおかしい。ツッコム裕也は赤い涙を流している。
「まぁ、取りあえず、そいうことなら俺も嬉しいけど……裕也には向いていないと思うけどな……。」
「へっ!?」
「あーいう仕事は几帳面な人じゃないと。」
「ん”-、確かに……」
「それでもええんやないか?」
「「?」」
「そーなると……。」
得手・不得手の話になっているうちに雅は……。
「せやったら、うちは漫画家になろうやないか!」
「「え?」」
「せやから、あゆが小説家・うちが漫画家・担当編集者がユウ(裕也)でどうや?」(ドヤ顔)
「……」
「いいかもな、それ。」
「え!?」
「せやろ?それやったらお互い、やりがいの仕事ができると思うんやけど、どうや?あゆ。」
こうして出された提案により、 歩は小説家 雅は漫画家 編集者が裕也
ということに決まったが……歩は不満の表情。
「裕也、お前はそれで本当にそれでいいのか?」
「?」
「あゆ、何言っとるんや?」
“本当にこれでいいのか?”歩の言葉に雅・裕也は驚きを隠せない……。
次回……




