00;07「想像してみました・1」
六時限目、歩は雅・裕也と共に未来の話をしていた。
「え?将来?」
「ああ、何かやりたい事ってあるか?二人は……」
「んー、……俺はないかな。」
「俺はやっぱりリーマンかな。」
“リーマンだけじゃ食っていけねぞ!木戸!”
「えーー、なんでーー!!」
歩達の話し合いにいつの間にか先生までもが、参加している。
裕也と先生のやり取りに他の生徒は爆笑。
そんな中、歩はノートにこんなことをを書き始めていた。
◇ ◇ ◇ ◇
高校を無事に卒業し、大学生(専門学生)になった俺は…… あることを目指していた。 そう、俳優だ!……演技に自信が…… ない!
(あーだめだ。違うのを考えるか……)
無事、高校を卒業することができ、大学生になることを諦め、俺は……俺は。
◇ ◇ ◇ ◇
(あ”- だめだ」
「大丈夫か?あゆ……」
「……無理……頭ン中、爆発しそう……」
机の上にうつ伏せに……頭から湯気が溢れていた。
“そうか、将来を考えているのか。神川は……。”
「はい……。」
“ふむ、それなら自分に合った仕事を考えてみたらどうだ?”
「自分の」
「あった」
「仕事……ですか?」
“そうだ。”
話をしているうちに先生が相談にのってくれた。歩達の担任である先生は39歳にして未だに独身。 はとりあえず置いといて、歩はもう一度、思考を巡らせていた。まだ、もう一つ何かあるのではないかと……。
「……あ!。」
「んで、考えたことってなんだよ。あゆ」
「……みや、俺 小説家になろうと思う。」
「……」
「ずっと、夢だったんだ。あの時からずっと……」
「……そうか。」
やっとわかったんだ。俺が目指していたのは「これ何だって」……だから、
お前にもわかってもらいたいんだ。俺の気持ちを
最後の……
「よし!」
「!?」
「なら、俺も一緒にやっやるよ。」
「え?」
木戸はそう言ってくれたが、彼・雅は……
彼らが出した答えとは……
もし、これが違いだとしても、俺は信じたい……。
「なぁ、バスケ選手っていうは入ってないのか?」