独占欲
欲しいのなら
幾らでも与えてあげる
此の想いの証拠を
此の想いの結晶を…
カタチに出来ないものだから
手中に収まると微塵にも
思っていなかったのでしょう?
見えない想いだからこそ
見えない心だからこそ
「あなたは私のもの」と
物に想いを込める
さぁ
小さくて頑丈な鎖で
あなたを繋ぎとめよう
見えない鎖のその先は
数え切れないほどの
黒薔薇が咲き誇る
まるで私を表しているかのように
あなたに与えたのだから
私にも逃れることができない
見えない鎖を下さい――