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stage.2 いよいよゲーム開始!

誤字脱字等あると思いますが、温かい目でご覧ください。


「決まってるだろ…助ける。もちろん有料。」

『有料…。』


まぁそりゃそうだろ。ここを無料(タダ)で助けてしまったら後で訛られる。まずは自分が世間知らずの坊やでないことをアピールするんだ。そして金を稼ぐ。


「すみませーん、大丈夫ですかー?」

「えっ、子供!?何でこんなところに…!?危険だから早く家に帰りなさい!」


あー、 出たよ、か弱い子供はおうちに帰りなさい発言。俺中身17歳だし。いや今の年齢足したらもう30歳だし。うげー、もう立派なサラリーマンの年齢じゃねーか。オッサンじゃん。嫌だな…。それに家そこだし。


「まぁ、静かにしてください。今治しますから。」

「だから、早く家に帰りなさッ…イテテテ…」

「俺の家そこですから。黙っててください。」

「ハ?え?ん?」


まぁ普通はこういう反応だよな。普通の反応が見れてよかったよ…。人と会ってなさ過ぎて感覚マヒしてたぜ。俺の隣でしれっと透明化してる奴はカラスだしな。


「よし、…治癒(セリーヌ)

「なんだ、これは…!?」

「い、今のは聖属性魔法…!?こんな子供が…!?」


おーおー、なんか騒いでやがる。こんな簡単な魔法(アルケイン)でそんな驚くなんて、やっぱこれもカラスの言ってた「神域の住民」だからかな。


「君、本当にありがとう。君の()()のおかげで、我々は全滅を免れた。このことは一族代々忘れずに…」

「そういうのいいからさ、ほら。礼金は?」

「…え」

「治してやったんだから、報酬はないのかって聞いてんだよ。言ってる意味が分かんねーのか?」

「…そうだな、君の言い分は最もだ、今用意させる。」


…妙だな。確かミスクロの序盤で出てきた貴族は、悪徳商人みたいなブタみたいな顔と体系をして、手には悪趣味な指輪をいくつもつけてたヤバいやつだったはずだ。あとクッソケチ。だけど今俺の前にいるこいつは、いかにも女ウケがよさそうな目鼻が立った顔に、金髪でオッドアイときた。しかも物分かりもいいときた。ブタ貴族は何度説明しても理解しない低脳だったのに。まるでこいつはアレキサンダー大王だな。


「あんた、名前は?俺はルイト。」

「これは失礼。私はアレクス・ダイリア申す者。先ほどは見事な聖属性魔法で我らを治癒していただき、深く感謝申し上げる。」


名前までアレキサンダー大王似かよ。笑えるなおい。てか、聖属性魔法?俺そんなすげー魔法使った覚えないんだけど。さっき使ったのは、光属性の一番最初に会得する魔法(アルケイン)だ。聖属性は光属性の上位互換だ。てかさっきアレクス(さん)、魔法(まほう)って言ってなかったか?


「いや、さっき使ったのは光属性の治癒(セリーヌ)です。そこまでお礼を言わずとも。」

「…何だって?」

「あと、さっきアンタ”魔法(アルケイン)”じゃなくて、魔法(まほう)って言ってなかったか?」

「…そのアルケインとやらはなんだ?しかも、聖属性魔法と同じ効果の魔法が光属性の初級魔法でも使えるなんて…君は一体何者なんだ?」


…厄介なことになってきたな。最初考えてた計画では、巻き取れるだけ金を巻き取って、こいつの領地中に俺の活躍を流布させることだったんだが…。ブタよりも厄介だ…。てかアルケインて言わなくていいみたいだな。”まほう”って言った方が日本人的には楽だし。


光属性の初級魔法、治癒(セリーヌ)が聖属性魔法に匹敵する効果を発揮したことには、大体の理由はわかっている。やはり、きっと俺が”神域の住民”であること、そして俺が”プレイヤー”であることが関係しているんだと思う。


神域の住民については、さっきカラスから説明を受けた通りだと思う。神域の住民には、桁違いの能力が与えられると聞いた。きっとさっきの魔法もそれで効果がすげーパワーアップしたんだろう。


あともう一つ、俺がプレイヤーであるからという仮説。俺は10年のうちに経験値を荒稼ぎし、今はレベル234だ。一番高かった時の、レベル1325には遠く及ばないが、それでもまだ、強い方みたいだ。だってこいつらのレベル、20とか30とかクソ雑魚だから。いや流石に弱すぎやしないか。俺の認識がおかしいのか?って思ったけど多分違う。俺にはプレイヤーボーナスとレベルボーナスが付いてるんだろう。ミスクロはゲストプレイもできたから(まぁ色々制限はあるけど)。


「なぁ、ルイト君。私の家に来ないか。」

「…はぁ?あんた頭沸いてるのか?」

「頭沸いてるの意味は分からないが…」

分からねーのか。それは失礼。

「君に、私の娘と息子に魔法を教えてほしいんだ。もしできれば剣術もね。」


いきなり何言ってるんだこのオッサン。あ、オッサンと言える年齢ではないか。30代ぐらいか。…俺と同い年?


「もちろん、君にもメリットはある。私からは衣食住、必要に応じて勉強ができる環境も整えさせる。君の行動は制限しないし、もちろん給料もある。どうだい?」


そ、そんなの…最高じゃねーか!?


「じゃ、じゃあ、こっちからも一つ頼みを出していいか?」

「あぁ、こちらが飲める条件であれば。」

「よし、じゃあ、こいつも一緒に連れて行っていいか?」

「…こいつ?」


おいカラス、透明化解け!!引っ越しの準備すんぞ!!


『はぁ…。まぁいいじゃろう。』

「!?!?!?!?!?」


おぉ、オッサン目が漫画みたいに飛び出してやがる。こりゃスクショしてアップしたいな。


「る、ルイト君。こ、この人は…?」

「あー、えーっと…?」

やっべ、そこらへんの説明考えてなかった…てかこいつの名前知らねー…。

『儂の名はナヴィア。こいつの師匠じゃ。』

…よくそんなハッタリかませたな。

「あ、あぁ…彼女の同行も問題ない。」

『おぉ、感謝じゃ。』


…まさかこのオッサン…。

…いや、今は考えないようにしよう…。

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