第3話
港付近の倉庫
パトカーのサイレン、赤色灯。
閉鎖されてる規制線の先、十三課が警戒する。
静かな雰囲気。
異音、変なノイズが響く。
十三課の死神、エース、さぎりが警戒する。
死神「たぶん、ここらへんだ。」
封鎖規制線の付近
上司と新人が規制線の前で警戒中。
新人「上司。」
上司「動くな。」
新人「でも。」
上司「でも、じゃないわ。動くな。見るな。私たちの仕事は
規制線を守る事。十三課に関わらないで。あなた、呪われるわよ。」
新人「えー。」
港付近の倉庫内
静かな雰囲気が一変、『時空震』が発生する。
さぎり「来たっぽいわね。」
何かを感じたエース、倉庫の天井部に目を向ける。
エース「いるわ! あそこよ!」
倉庫の天井の鉄骨にぶら下がるその姿ーコウモリ女である。
死神「いたぞ!」
銃を取り出し、怨念銃弾を発砲するエース。
怨念銃弾、発砲の火薬の音と同時に呪いの声を上げて
コウモリ女に向かって飛んでいく。
怨念銃弾「ひやあああ~っ!」
だがコウモリ女はそれを物ともせず、小さなコウモリに分列して逃げる。
エース「さぎり!」
さぎり「わかっとるわ!」
さぎりは素早く邪念封印剣を抜刀して、ケタケタ笑い声を上げて
飛び交う小さなコウモリ群に切り掛かる。
邪念封印剣「おお~! 今度はコウモリ女ですのー!」
封鎖規制線の付近
規制線前で気になる新人。
現場をちら見する新人。だがー。
新人「あれ?」
ぼんやりしてよく見えない。
かすむ空気感の中、死神だけははっきりと見える。
他はよく見えない。
新人「あれ? あれあれあれー?」
港付近の倉庫内
エース&さぎりの戦闘。
今度はエースが無数に分裂したコウモリ群にピンチになる。
無数に分裂したコウモリ群が背後からエースに襲い掛かろうとする。
さぎり「危ない!」
さぎりの邪念封印剣、エースの背後のコウモリ群に切り掛かる。
邪念封印剣「どやあああ~っ!」
その攻撃を避けるためにエースの背後から逃げ出すコウモリ群。
エース「おっと! びっくりした~!」
無数に分散していたコウモリがひとつに合体して、再びコウモリ女に合体する。
死神、呪文を唱えながら手に持つ聖水をコウモリ女に振りかける。
コウモリ女「ぎゃーっ! 熱いわ!」
攻撃を受けて弱っていたコウモリ女、悲鳴をあげ動きが鈍くなる。
死神「今だ!」
さぎり「まかせろ!」
エース「ふざけんな、こいつ!」
さぎりの邪念封印剣とエースの怨念銃弾が共闘して合体した
コウモリ女を攻撃する。
邪念封印剣「いったっだきまーす!」
怨念銃弾「ふぎゅるっぱーっ!」
悲鳴を上げて、灰燼と化すコウモリ女。
共闘してお互いガッツポーズを交わすエースとさぎり。
邪念封印剣「ふむふむ。今回のも、いい食感であった。」
灰燼とかしたコウモリ女を回収するエース。
灰燼のコウモリ女「やめろ! おまっ! わらわを利用するなー! やめんかー!」
エース「今回もいい素材が手に入ったわ。」
戦闘が終結。付近に呪文を唱えながら封印のお札をはる十三課。