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ハリー・ポッター
ハリー・ポッターの
作者である
女流作家は
もともとシングルマザーで
仕事が見つからないまま
失業保険を
受給しながら
自分の子供を
養う為に
何とか生活費の
足しにしようと
小説を
書き始めたのが
きっかけだった
彼女は喫茶店に
こもりながら
一杯のコーヒー片手に
手書きで
小説を書いた
それから出来上がった
小説を
出版社に
持ち込んだところ
結果的に
全世界で
一億部以上の
大ベストセラーと
なった訳だ
おれも一応は
作家の端くれだが
おれが書くモノは
ほとんどが
小説ではなく
詩ばかり
書いているし
詩集で
対抗して
全世界で
一億部を
売ってやると
ホラを吹いても
あんた、バカじゃないの?と
言われるのがオチだ
おれ自身
いくらバカでも
自作の詩集を
一億部売ろうとは
まったく思ってない
でもおれの場合
可能性だけは
残されている
詩集という
売れないジャンルで
どこまでいけるか
おれはそれに
賭けている
それだけの話だ




