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口パク文化
80年代から
90年代にかけて
主にテレビの
音楽番組では
口パクというのが
大流行した
それは
テレビ番組に
出演した
バンドや歌手に
あらかじめ
録音された
レコードや
CDの音源に合わせて
バンドや歌手が
実際には演奏
しないで
マイクの前で
口を動かしたり
演奏したりする
フリをするという
それが口パクだ
その口パク文化は
90年代初頭に
ドイツの二人組
ミリ・バニリを生んだ
このポップ・デュオは
その当時
アメリカを中心に
大ヒットを
記録して
グラミー賞まで
受賞した
しかし
後になってから
この二人組は
実際には
歌っていなくて
別の歌手に
歌わせていたモノを
それに合わせて
口パクを
していたことが
発覚した
その為
グラミー賞を
剥奪されて
芸能界からも
永久追放される
かたちになった
そのあと
この二人組のうち
一人は
自暴自棄になり
アルコール漬けの
毎日を送り
若くして
死んでしまった
この二人組が
したことは
決して
褒められる
ことではないが
ある意味
口パク文化の
犠牲者だった




