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自己嫌悪
かつておれと
親父の関係で
確執があった頃
親父とよく
言い争いに
なってしまったが
おれは一通り
親父とやり合ったあと
自分の部屋に
一人で引きこもり
それから
両目から
ポロポロと
涙が出てきた
悔し涙とか
悲しみの涙ではない
「おれったら
何てバカなんだろう」という
自己嫌悪で
胸がいっぱいに
なったからだ
それから
時間が経った
今では
親父と
言い争いに
なったり
口論することも
ほとんど無くなった
おれが外敵の
攻撃に
さらされて
いた時でも
家に帰れば
親父とお袋が
必ず
家の中にいた
二人とも
何でも無いような
顔をしていて
穏やかな
モノだった
もう親父とも
お袋とも
怒鳴りあったり
口論することも
無いんだろうな
おれはそう思った




