何が降ってくる?
今日、何かが降ってくる。
そう感じたのはいつだったかな?。
感じたのは、忘れちゃっていつかは分からない。
でも、この厄介な能力を使っていたのは、多分、生まれてからだと思う。
私は覚えていないけど、お母さんに聞いたらどうやら昔からよく雨が降ったり、不運が多かったみたいだから。
今日も何かが降ってくる、それは大体不幸の種。
私の名前は降生 理奈。歳は十二。
明日から中学生になります。
そんな私には、神の悪戯か、他の人とは違う変な能力がありました。
しかし、それは決して良いものではありません。
その能力とは、一日一回何かが降って来て、一日の最初に何が降るのか分かるというもの。
これは、都合良く自分で切るような事はできず。常にアクティブの状態になるしかないようです。
この能力で得したことなんて、ほとんどありません。
消せるなら、今すぐ消してしまいたいです。
でも、その方法が分からないので、これと今まで付き合ってきました。
今日は、小さな石ころが降ってきました。
大きさはそんなにでもありませんでしたが、対策がとれなかったので、少し痛かったです。
しかし、それはもう過ぎ去って、次の日の事に思いを馳せます。
明日はいったいどんな不幸が起こるのか、その事を憂鬱を感じながらも期待を持って、今日も眠りにつきました。