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詩集

ノスタルジー

作者: K・t

しずかで真っ暗だった世界を

ひゅうぅと笛が切り裂いて

夜空にいくつもの大輪の華が咲く


黄色から赤 青から緑や紫へと移り変わり

ぱらぱらと余韻を残しては消えていく


腹の底を叩くような轟音ごうおんに強く引かれて

家の外に出て知った


あぁ 今日だったのか


そんな自分の隣では

家族達も楽しげに眺めながら笑っていて


綺麗だ 今のが一番良かったと

それぞれにめ合っている



どん と貫いてまた咲いた


虫のだけが響いていた 濃紺の世界を

光のグラデーションが鮮やかに彩り 弾ける


とても遠くで打ち上がっているのに

鼻先には今にも煙の匂いが漂ってきそうな気さえして



私は願う

もっとずっと この時間が続けば良いのに と

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― 新着の感想 ―
[良い点] 『もっとずっと この時間が続けば良いのに』 どこか懐かしく、どこか物悲しく感じてしまいます! 思わず「昔はよかった」と言ってしまいそうです! 思い出は美しいですね!
[良い点] シンプルに心に染み入る、臨場感のある詩でした。 夜空に咲く大輪の華。いいですね。 今年は花火を見れずじまいでしたが、過去に見たものを思い出してうれしくなりました。 こんな時間が少しでも…
[良い点] 花火は、大きさ、色、形、音、変化しての、余韻。 近くで見るか遠くで見るかでも変わりますけど、終わったあとのもの悲しさ、寂しさ、名残を惜しむ気持ちもまた、良いものだと思います。 [一言]…
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