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前世チートの私は  作者: 三ツ巴マト
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錬金術は化学のご先祖

実験系の話になります。一部、専門的なことに関して違和感を持たれる方もいらっしゃっるかと思います。私自身、注意しているつもりですが、気になることがあったら、感想欄よりおしらせ下さい。私自身勉強になるので。

しばらく勉強を続けていると、そのうち実験がしたくなった。


さっそく書庫にこもって事前調査だ。


まず、わかったこととして、この世界では、錬金術が盛んだった。アルケミストはケミカリストのご先祖様だ。化学が受け入れられているのは重要である。受け入れられていない状態じゃ、実験をしても気味悪がられるだけだ。ある程度実験の意義が認められていないと、私が何をやっても無意味なのである。



実験をするにあたり、私専用の実験小屋をねだった。屋敷の中だと、万が一火事などが起こると被害が大きくなってしまうからだ。幸い、我が家の庭は広くて土地はあるし、小屋を建てるお金があることは本蔵の件でわかっている。ここで間違ってもエジソンをリスペクトして汽車の上に作ってはならない。むしろやりたくない。


本を参考にこの世界の技術がどこまで進んでいるのかを把握して実験を進めた。技術の発展を急ぎ過ぎてはいけない。私が理解していても周りがついてはこれなきゃ意味がない。段階を確実に踏まなければいけないのだ。私の時代はいつかではなく、今来なければ。



家の領地にガラス加工が盛んなところがあって、錬金術向けの道具を作っていたのはラッキーだった。


フラスコに、ピペット、ビーカ等々、前世でもガラス製の実験器具は有能である。職人達が作ってくれた器具は大変便利であった。白鳥の首フラスコの実験ができるとわかってどれほど嬉しかったか。


……実は、前世はどちらかと言うと私はバイオロジストだった。ケミカリストではない。が、一般教養として化学の知識もある程度は持っている。テストはギリギリの知識でも今世では十分だ。前世の化学を持って来ようではないか。


そんな私のバイオ魂に火がついたのかはわからないが、クリーンベンチを作ろうとしたのは我ながら馬鹿だと思う。クリーンベンチはざっくり言えば無菌操作のための機械である。詳しいことはwWikip⚫dia先生に聞け。まぁ、白鳥の首フラスコの実験が上手くいって、すでに顕微鏡があるんだから欲しくなって当然、だろ?

机の上にガラス製の箱を置き、空気を加熱してから入れる、日光にも当てておく。と、まぁそんなことをしていたのだが、当然上手くいくわけがなくてお蔵入りした。そもそも高純度のアルコールがない時点で無謀だと気付け、私。


クリーンベンチを作れなくてムシャクシャしていたので変わりに白衣を作った。

たかが白衣と侮るなかれ。この世界未だにお医者様がフロックコートを着ている。それじゃあ威圧感があるよね。白衣の方が手軽に洗えて、いいよね。とは言え私に被服の知識はないので、仕立て屋にイメージを伝えて作ってもらう。


最初は、なかなか受け入れてもらえなかった。貴族のお嬢様。こんな地味なものを着るなんて!っていわれた。白い方が白衣がよごれてもわかるし、色覚的な比較対象になる。それに白衣の白さは漂白の強さを示すので技術の発展の象徴になり、清潔感もあって良いのだと訴えて、納得してもらった。ならばせめて生地だけでも立派にと、言い出したのて止めた。白衣は実験ですぐに汚くなる。気軽に洗濯できなければ困る。


技術の発展には多くの人の貢献が必要であり、その中には身分の低い者も含まれるであろう。この白衣は新しい技術の象徴なのだから、手軽に購入できて使い回しがきかなければ意味がないのである。そう私が演説すると、その場にいた平民階級の使用人が感動して泣いていた。私、そんな大したこと言っていないのに。何でも見下す貴族が多いので、平民のことまで考えてくれるお嬢様に感激したとか言っていた。マジかよ。

時代が変わるうちに庶民の力は増す。貴族が偉そうに出来るのも今のうちだ。地球がそうだったもの。




そんなこともありつつ、私のチート脳は産業技術の発展ももたらした。文献を漁り、実験を繰り返して新しいものを産み出していくのだ。私の知識を得るために、助手がよく派遣された。私は彼らにそれぞれの得意分野の知識をある程度与えると、彼らにそれを発展させた。蒸気機関も、イメージだけを伝えたのに、実現してくれた。私は物理は苦手だ。エンジニア知識は乏しいし、私一人ではなく自分達で技術を磨いてもらうのも、大切だと思った。一人で突っ走って良いことはない。



技術を大きく発達させた優秀な助手の一部は故郷などの地方に散らせた。地方に各技術の中心を作ることで、王都への技術力集中を防ぐ。これは人口集中を防ぐ目的もある。王様に、技術を散らすことは最初は渋られたが、将来の人口問題をだすと、あっさり認めてくれた。もちろん、既存の産業を壊さないように細心の注意を張った。そうしないと失業者問題がひどくなる。人間関係のことに私は疎い。

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