突然ですが、跳ねられました。
初投稿です。気長に読んでいただけると幸いです。
突然ですが、車に跳ねられました。
小説とか漫画とか洋画とか邦画とか
俺は物語が好きだ。フィクションでもノンフィクションでも物語が好きだ。
何気ないいつもの仕事帰り
もう月が見えるのに、まだまだ明るい金曜日
明日は休みで少しウキウキしていた金曜日
金曜○ードショウがジ○リな金曜日
久々に見るジ○リを楽しみに帰宅していた。
そんな日、車に跳ねられました。
まるで映画みたいに、カーチェイスか!ってくらいのスピードで跳ねられました。
そんな嘘みたいなスピードで跳ねられた・・・はずなのに・・・
「はい、ここに名前と年齢書いてください。」
すごく流暢な日本語を喋る青い瞳の金髪美人が目の前にいる。
耳が長く尖っている生真面目そうな美人が目の前にいる。
そう、とても【耳が尖った美人】だ。
跳ねられた記憶はあるが、そのあとどうなったかわからない。
体に痛みはないし、意識もはっきりしている。・・・記憶はないが。
普通にパイプ椅子に座って、白い壁に囲まれた部屋の中にいる。
間違いなく言えること、今は病院や救急車の中ではない。
そこで何故か【耳の尖った美人】に署名を求められている。
「え?・・・いや、え?」
「早くしてください。次が控えていますので」
【耳が尖った美人】に、すごく事務的に署名を求められ続けた。
「いや、あの・・・俺車に跳ねられたと思うんですが?」
混乱する頭をフル回転させ目の前の美人に精一杯の一言をかける
そして、目の前の【耳が長い美人】は小さなため息をして
事務的に、そうとても事務的に答えてくれた。
「そうですね。無残に跳ねられてお亡くなりになりました。早く名前と年齢を書いてください。」
「・・・・・・・・・は?」
車に跳ねられ、死亡宣告を【耳の尖った美人】に受け、署名を求められる。
俺の新しい物語の始まりだった・・・
連載と位置づけてますが短編をいくつか繰り返しますので
この哀れな跳ねられた人とそれを取り巻いてしまう人たちの
ゆる~い日常を見ていってください