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5分前のパラレルワールド【1】  作者: 五十嵐雅人
2/2

5分前のパラレルワールド②

第2話です!




















おい!
























俺「あ、ああ、、、ん?」


友人「喉乾いたお茶」


俺「ああ、おっけー、、了解」


俺はあの出来事があってから1、2分、いや、体感では1時間ほど考え込んでいた。


思えばあの時、誰とぶつかったのか確認していなかった。いや、正確に言うと確認出来なかったのだ。ぶつかった瞬間、あの歪みが現れて...


いや、まてよ、友人が俺の家に着いたのは1分前。確かこれから「俺を見た!」とか言って幻の俺の話をし始めるはず。ということは、また5分後、おれはコンビニに行く前に誰かとぶつかる...?


もしそうなれば、階段をゆっくりと、慎重に降りればぶつからずに済むはず...まてよ、少しでも時間が合わなければそいつに会うことは出来ないしたしかその時鍵を忘れ


友人「お茶まだーーーぁぁ???」


俺「すまん!今持ってく!」


俺を見たという友人、何者かとぶつかった俺、謎の時空の歪み、ここで俺の中でいくつかの疑問が思い浮かんだ。


1、友人がアパートの外で見たのは本当に俺なのか

2、俺は誰とぶつかったのか

3、時空の歪みを発生させるトリガーは何なのか

4、今は5分前の世界。5分後の本当の世界にはどうすれば戻れるのか

、、、、





















『ガタッ』俺「はいどーぞ」


友人「冷蔵庫の前で何してたんだよ、気持ち悪かったぞ正直」


俺「そんなの、考え事してたんだよ」


友人「まあええけど、んでさ、今日ここに来る時、すげー不思議なことがあってさ、そこの道の所で


俺「俺を見たんだろ?」


友人「...なんでわかんだよ」


俺「その後、跡を追ったら消えたと」


友人「おいおいおい、なんなんだよ全部知ってんのか?ていうかなんで知ってんだよ」


俺「1時間も遅れるから、走ってきてようやく到着して...」


そういや、こいつ汗だくだったな、クーラーの冷気で寒くないかな...


















走って到着、俺を見た、5分前に...。








まさか!?
















友人「そーだよ、焦りに焦って走りまくって、その時お前を見つけたから


俺「誰かとぶつからなかったか!?」


友人「ん??」


俺「アパートに上がる階段の下で、上から降りてきた誰かとぶつからなかったか!?」


この時、俺は確信した。5分前にこいつは俺を見たと言っている。しかもその時、現実世界では鍵を取りに行った俺が階段を降りている。条件がそろった。おれはこいつとぶつかったんだ!


しかし...


友人「いや、そーだな、お前の後ろ姿は見たが、誰ともぶつかってはねーな」


...えっ?


俺「え、へ、へぇーそーなんだー...」


友人「何だよ、なんかあったのか?」


俺「いや、なんでもねーよ」


友人「なんだよ、なんでそんなに焦ってんだよ」


俺「焦ってなんかねーよ、ばか」


友人「まあいいわ、なんか食いもんない?」


きた...この言葉...あと1分以内におれは誰かとぶつかり、あの『時空の歪み』を目睹するのだ。


俺「無い」


友人「コンビニ行ってなんか買ってきてや」


俺「分かった1000円は俺出すから」


友人「おっ、ありーす」


ゆっくり行って会ってやる...鍵も持って...よし!


俺「じゃあ行くわ、」


友人「頼んだ、心の友よ」


カツ、カツ、カツ。ゆっくり階段をを降りる。


そして最後の段を降りた時、俺は不思議なある「モノ」を見つけた。


ん...?なんだこれ...


足元に落ちていた、とても小さな...サイコロ?






その瞬間、




























『ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!』





















「うっ!!!」


物凄い音だ...耳が痛い...どーなってんだ...


その時、目の前に現れたのは...!!





「あっ!!」





この感覚、まるで水中のような...





現れた、、『時空の歪み』だ。


あの時とはなにか違う、雰囲気か、色か、分からないが...


ん?誰か通ったか?いや、誰もいない...ということは、これが出現する条件は誰かとぶつかることで発生するのではないのか...


ということは、このサイコロが...?

























気づいたら、俺はコンビニにいた。


「え、なぜ俺はここに...」


プルルルルル...プルルルルル...、、電話?


「もしもし?」


友人「あー、俺だよ。なんか麺類買ってきてや。カップラーメンでもいいから」


俺「は、あ、分かった」


友人「ういー」ピッ


まさか、ワープした??いや、まてよ、サイコロを披露前の5分前は...まだ家だ!


ということは、今は5分後?元に戻ってきたのか?


収集がつかないまま、俺は友人に頼まれたカップラーメンを持ってレジへ向かった。


ウイーン「よし、とりあえず帰ってサイコロをよく見てみよう」





















ガチャ「ただいまー」


友人「お、おけーりー、あった?カップラーメン」


俺「あったよ、ほい」


友人「サンキュ」


よし、こいつがラーメン食ってる間にさっき拾ったこのサイコロを...


サイコロ...えーと...あれ?


俺「無い!!!!!」


友人「うぁ熱!!びっくりさせんなあほ!!」


俺「なんでねーんだよ!ポッケに入れたはずだぞ!」


友人「ああ、お釣りか、そんな大金じゃないだろ」


俺「そんなんじゃねーよ!クソ!この謎が解けると思ったのに!!!」


友人「なんだよ、謎解きはディナーの後でしろよ、火傷したじゃねーか」


俺「なんでだよ...ポッケに入れたはずなのに...」


友人「何か知らんが、おれ3分待たずに食べる派なんだよ、いただきまーす」


俺「くそ、やらかした」


友人「うわっ!なんだこれ!歯がとれた!...いやちげぇ、サイコロだ!」


俺「!!!」


友人「誰だよ入れたの、日清訴えるぞコノヤロー」


俺「貸せ!」バッ


友人「うわっ!なんだよいきなり!まさか入れたのお前か?」


俺「良かった、砕け散ったかと思った、よし、どんなサイコロなんだ?」


俺はラーメンの汁を服で拭き、その場に座ってまじまじと観察した。


俺「うーん、別に変なところはねーな、もしかしてただのサイコロなのか?」


友人「ていうかお前朝起きてカーテン開けねーのかよ、ガチニートだなお前は」


友人「おっ、いい天気だな今日は!」


その時...






















ん?なんだこれ?
























続きは随時更新していきます!


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