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5分前のパラレルワールド【1】  作者: 五十嵐雅人
1/2

5分前のパラレルワールド①

誤字、脱字あればすみませんm(_ _)m

大体1話10分で読めます

この話が初投稿です(b・ω・)b























「痛って!」


























ある日の話だ。俺の不思議な体験はここから始まった。


俺はセンター受験を経て地元から離れて大学へ通っていた。もちろん一人暮らしは初めての経験ばかりで、洗濯、皿洗い、掃除、食事など、ありとあらゆる仕事が次々にのしかかってくる。


そんな中、4ヶ月経ってようやく自分の暮らしが板についてきた頃、俺は大学の創立記念日に自分のマンションの周りの散策に出かけた。


俺「今日は創立記念日か。大学は休みだし、暇だからあいつ誘ってぶらぶら歩いてみるか」


「プルルルルル...プルルルルル...ガチャ『もしもし?』」


俺「ああ、俺だよ、今日暇?」


友人「まあ、やることないからゲームしてるけど、うち来る?」


俺「いや、せっかくだしこのへんぶらぶら歩いて、町散策してみよーぜ」


友人「まじか、お前陰キャかよ」


俺「朝っぱらからゲームしとるお前に言われたくないわ、まあいい、行く?」


友人「いいけど、何時?」


俺「今からうち来れる?」


友人「おう、あと1時間くらいで行くわ」


俺「了解ー」


そして俺が身支度を始めて2時間後、ある不可解なことがおきた。


俺「あいつおせーなー(パソコンカタカタ)」


『バンバンバンバン!(扉を叩く音)』


俺「おっ、きたきた」


ガチャ「お前おせーよ2時間経ってんぞ...」


友人「どーした!!!」


俺「いやどーしたはお前だよいきなり現れて気持ち悪


友人「いやどーしたじゃなくて、お前なんでここにいる!?」


俺は内心、少し怖かった。約束の時間を1時間もオーバーしている友人には連絡を取ったが返信はなく、ようやく現れたと思ったら汗だくで訳の分からない言葉を羅列して目の前に現れたからだ。何か事件に巻き込まれたのではないかと考えると、心臓の鼓動が速くなる。


俺「はぁぁ??お前何言ってんの????」


友人「いや聞いてくれよ、さっきここに来る時お前を見たんだ、それで...」


俺「いや待て、おれはずっと、お前が来るまでここにいてパソコンいじってたぞ」


友人「いや、あれは絶対お前だった。お前、1番お気に入りのピアス付けてただろ?」


今日友人と会うのはここが初めてだ。なのに、俺がこのピアスをしているのがなぜ分かるんだ...いや、たまたまか...


俺「似たピアスもあるし、人違いだろ」


友人「いや、絶対お前だった!」


俺「で、その後どーしたんだよ。走ってここに来ただけか?」


友人「お前に声掛けようと跡を追ったんだ。このボロアパートに入っていくお前を。そしたら、消えたんだ」


俺「お前は意味わからんこと言いすぎだろ、頭打ったか?」


友人「違う、たしかに消えた」


ここで俺はふと思った。こいつ、俺をからかっているな、と。


俺「まあええわ、んで、なんでそんな汗だくなんだ?」


友人「そりゃ1時間も遅れたら急ぐわ」


俺「なるほど、まあ入れや」


この不思議なやり取りは2分ほどで終わった。時間はあるが、今は8月。暑いのでとりあえず友人を中に入れることにした







俺「はい、お茶」


友人「サンキュ。ていうかほんとに見たんだって」


俺「からかってんのは分かってんぞ。もういいから」


友人「こんなこと言うか?この俺様が」


俺「言いそうな面してんじゃねーか、目細いし、声でかいし」


友人「関係ねーだろ2つとも」


俺「わかったわかった、んで何時に出る?」


友人「そろそろ出るか、でももーちょい休憩」


俺「時間あるからいつでもええよ」


友人「なんか食いもんない?」


俺「無い」


友人「コンビニ行ってなんか買ってきてや」


俺「さんざん待たせてその上パシリかよ糞が」


友人「頼む、腹減った、金渡すから」


コンビニは近かった。都心の近くのアパートということもあり、周りには4店舗ほどあった。


俺「じゃあ行くわ、金くれ」


友人「頼んだ、心の友よ」


俺は1000円を握りしめコンビニへ出かけた。


アパートの階段を降りた時、鍵を忘れたことに気づいたおれは、もう一度201へ取りに戻った。


友人「あ、おかえり早いな」


俺「早すぎるわ馬鹿、1分以内で帰れるか」


そして再び階段を降りたその時、


『ドンッ!!!』


俺は誰かとぶつかった。


俺「痛って!誰だコノヤロー!」


その瞬間、、、





















「うわ、、なんだこれ、、、、」






















いきなり目の前に現れたのは、何とも言葉に出来ないような、『空間の歪み』。

その幻か現実か分からない状況に何も言葉が出なかった。


周りの音も聞こえない、、なんだこれは、、、


友人を呼ぼうにも、なにか大きな力に押さえつけさせて動けない。


自分の声が聞こえない。まるで水中にいるかのようだった。


その歪みの狭間を、目を凝らしてみると、、、何かある。なんだこれは。

















その途端、目の前の歪みは消え、いつの間にか201の俺の部屋に戻っていた。


俺「なんだったんだ、あれは、、」


今朝の出来事とも重なって、心臓の音が耳で聞こえるくらい大きくなっていた。


俺「とりあえず、あいつにこのことを知らせよう」


そう思った俺は部屋を見渡す。しかし、その姿はどこにもなかった。


俺「.........あれ......?」


その瞬間、


『バンバンバンバン!』


まさか、、そんなわけ、、、ガチャ


友人「どーした!!」


俺「お前どこいってたんだよ、コンビニ行くっていっただ


友人「いやどーしたじゃなくて、お前なんでここにいる!?」


この光景、さっきの5分前の、、、


友人「おい!なんか答えろ!」


俺「あ、、ああ、!ごめん!」


友人「ごめんじゃねーよ!ったく


俺「すまん、まあ入れや」


この流れ、もしかして、、、




























俺、何とぶつかった?















































なぜこうなったのか、なぜ友人が外に出たのか、そんなことよりまず誰とぶつかったのか、それだけが知りたかった。


もはや、俺の中で、今の状況がどんなことか、それが分かっていたから。























俺は今、この世界の『5分前』を生きている、そしてあいつもこの『5分前』の世界を経験していた。と。
























不定期ですが、随時続編あげます!

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