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Code:Reliver  作者: へーがたくちくかん
第一章 「孤独」
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出会い、そして戦闘

「わぁ!?」

変な声が出た。草むらから現れたのは、一人の少女。

「その体……どうしたの?」

無骨な装甲に身を包んだ少女は、この草むらには合わない。まあ、全身ジャージの僕が言えたことじゃないけど。

「え、えとその……? ここどこだろ、え、ちょっと待って、マップも使えないし――ほんとどうなってるの!?」

あたふたあたふたと少女がせわしなく両手を動かしている。今までに見たことがないような格好だし――なにより、蒼く太陽の光を反射する目が目立つ。

「ええと……正直僕も何が何だかわからないんだけどさ。悪い人には見えないし――」

その時だった。

「そこのお二人さん? ちょっといい?」

その声はなんとなく、やな感じ、と思った。なんて言えばいいのかわからないけど。

振り返って、チンピラ風の男が見えたとき、確信した。

――こいつ、敵だ――と。

そう感じた瞬間、いきなり自分の手には懐かしい連装砲が現れる。

12.7センチメートル連装砲――二次大戦中の駆逐艦に装備されていたものだ。

「へえ――お前も、『転生者』か。――『兵器系』か? まあいい」

チンピラみたいな恰好をしたそいつが動く。

「《フルオープン》!」

そして、多数の重火器が男の手に握られて。

「ファイアーッ!」

バババババババッ! 銃声と、マズルフラッシュ。

「そんなもの、僕に当たると思った?」

地面を蹴り、少女の体を抱く。

「きゃあっ!?」

悲鳴が聞こえたが、どうすることもできない。

「早え!? ち、これなら、どうだ! 《インスパイア・ディストラクション》!」

今度は何だ? 

そう疑問に思ったのも束の間、自分の周りにグレネードが多数――!

「く――っ! ナノシールド、展開!」

少女の声がしたと思ったら、自分の体の周りを青色の光が包む。

「これは?」

「説明は、後! 今はあいつを倒して!」

「わ、わかった」

爆風の中を抜け、連装砲を構える。

「全門斉射!」

駆逐艦ゆえに、火力はそこまで高くない。でも、対人戦なら――関係ない。

「がふっ――!?」

腕がはじけ飛び、血が舞う。そして、体に風穴を開けられたその男は、倒れた。

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