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Code:Reliver  作者: へーがたくちくかん
第一章 「孤独」
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進んだ先に

「code:reliver」は、確かに正常に動き始めた。

世界にいるすべての人間を分断する――それに一体何の意味があるのか?

それは、「code:reliver」を生み出したもの以外、誰も知らない。


もう一度、ここでこの世界の説明をしよう。

ここは、「別の世界から転生した」、転生者たちが住んでいる世界。

その能力は様々な方向に分かれている。


この世界は、誰かに作られた世界。その、誰かとは紛れもなく、あの少女だ。

だが、決して「彼女」ではない。


さて、話を「島風」に移そう。


だだっ広い草原に、一人僕はいた。

……なんかデジャヴ。あ、デジャヴって見たことあるものには使えないんだっけ?

そんなことはどうでもいいや。

彼はすっかり日が昇り蒼く染まった空を見上げる。

「まったく……なんでこんなんになっちゃったんだ? まあいいや、一人には慣れてるし」

それに、と彼は言い、

「海の底なんかよりも、明るいし」

そして彼は行く先もなく歩き始めた。


その先に、一つの秘密があるとも知らずに。

同じころ、彼女は――

「ほんとに、なんなのこれ」

はあ、とため息を一つ。

正直どうしようもないのは分かるし、自分の力も振るえない。

「契約」はしたはずなのに。

もしかして、あれは幻覚だったのか。

そんなことはない。

あの時の印章はまだ残っている。

じゃあ、どうして――?


「まあ、答えなんて出るわけないんだけどさ」

結局少女は一人、元居た場所に戻ることにした。


それが、災厄の始まりだとは知らずに。


さあ、「本物」の物語を始めよう。

勝者の嘘偽りのない、本当の物語を。

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