転生と出会い
初心者ですが、読んでいただけるとありがたいです!
地球に転生してくるさまざまな能力者が繰り広げる熱いバトル、みたいな作品です。ぜひぜひ読んでいただけるとありがたいです!
これは、大体西暦2400年くらいのこと。
全人口の約一割を占める新人類、「転生者」が突如現れた。
それは一様にして、能力を持つ。そしてその能力は、様々なもの、らしい。
そして、彼らはまた、前世の記憶を引き継いでこの世界に転生した物や人や――兵器だ。
それ故に、彼らは願う。
元々の世界で、望んだものを。
それは、「世界平和」や「誰かを幸せにする」、そして――「すべての頂点に立つ」というものまで――まさに、十人十色、いや万人万色だ。
そして、今日もまた転生してきた人物がいる。
それは、かつての戦争で海の底へと沈んだ兵器。
今はもう、誰もが知らないようなそんな兵器だ。
その名は、「島風」。
第二次世界大戦中、日本海軍最速を誇った、駆逐艦だ。
「うにゃ?」
いきなり光に包まれたと思ったら、知らないとこに私はいた。
嗅いだこともない匂い。ここは、草原なのか?
っていうか、匂い? 頭痛のする頭を懸命に働かせる。
いや、ちょっと待って。私、昔――駆逐艦、島風だったよね!?
どういうこと!?
しばし混乱。
訳が分かんない。いったん落ち着こう。
まず、話している言葉は、聞きなれた日本語だ。
体は――どうも、男性のもの、らしい。じゃあ、「私」というより「僕」とか「俺」か。めんどうだし、「僕」でいいや。
とか思っていると、近くの草むらが、揺れた。