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1 家に届いた 紙袋
いつも通り、何の変哲もないとある日。
仕事終わり、コンビニに寄って弁当買って帰ったら、家のドアの前に茶色い紙袋。紙袋には、〈ぷつぷつ〉の文字。
中には白い正方形の物体と、小さな紙切れが入っていた。
「とってもおいしいぷつぷつ」
ぐしゃぐしゃの文字で、そう書いてあった。
誰が何のために何を入れたのか、全くわからなかったが、とりあえず紙袋を持ってドアの鍵を開けて家の中に入る。
荷物を起き、上着を脱いでから、紙袋から中身を取り出す。
正方形の物体を調べてみると、ひとつの面の中央にボタンのようなものがあった。
何かの機械?…おもちゃ?ゲームかな?
ぽちっ
とりあえず押してみる。
するとその物体は ブゥン と音を立て、鋭く光った。
そして、目の前が真っ暗になった。