才能
~それから数年後~
だいたいのこの世界の言語が解ってきた。
そこそこな大学に通った俺の頭は伊達ではない。とはいえ、大分時間を掛けてしまったが。
俺はハルミエ・ケール。ケールが名前だ。今は4歳児。
父親はアント。戦士をしている。
母親はレイス。専業主婦。ただし、家事はメイドが全てしている。
兄はキール。今は魔法学校の学生だ。10歳児で、転生しているかは謎。魔法の才能がある。
メイドとかは色々居たが、その都度紹介しよう。
さて、皆さんもうお解りだろう、この世界には魔法が存在している。炎を出したりやらしたのもそれだ。
魔法で才能を見て、進路を決めるらしい。兄は魔法全般の天才なので魔法学校だそうだ。
魔法の才能で魔力消費が変わるらしい。
因みにこの世界では魔法でメールを相手の頭に送りつける。
2ch的なのもあるようだ。
魔法には属性があるようで
火炎、氷結、電撃、衝撃、呪殺、破魔、万能 がある。
回復、補助は属性なしだが、既存の魔法を組み合わせて使う合体魔法はその限りではない。
まあ主に攻撃魔法に属性は絡んでくる。
属性=操れる対象と考えたらいい。ある程度大規模なものは名前があるが、名前がない魔法を幾らでもつくれる。
名前を呼びながら魔法を使えば魔力消費が減る。
俺は召喚魔法、万能魔法、格闘の才能があるらしい。
召喚魔法は、契約した対象の呼び出し・使役・帰還が行える魔法だ。
万能魔法は、どんな相手にも効く。たとえ魔法を反射する相手でも効く。威力はまあまあで消費が激しいのが欠点だが。
俺は7歳から10年間魔法学校へ通いつつ道場へ通うことになるらしい。面倒だ。
今は4歳なので3年間家で過ごせる。
ただし、家庭教師によって筋肉と魔法を鍛えられるが。
跡継ぎは兄なので安心できる。
因みに前の世界では一人っ子だった。
今は昼。家庭教師の女、ジョシュアは、朝の魔法練習を終え、今は俺を昼休みさせていた。
昼休みが終われば喧嘩だか戦闘だかの練習が主。
昼休みとはいえどうやら飯を食べるだけの休みだ。
飯を食べ終わり、午後の練習が始まる。因みにジョシュアは金髪の美人だ。
しかし、食後に運動も難なので、しばらく室内で国語の勉強。
「どうです?」ジョシュアは毎回自分の好きな本を持ってきて読んで聞かせる。
「まあまあ面白いですね。」今回はまあまあだった
「ケール君はどんなのがお好みで」不機嫌そうにこちらの目を見ている。
「そうですねえ……とある作家が自分の体験を基にして書いた奴は面白かったですよ」
「どんな話ですか?」
「とある事件で死にぞこなった作者の入院生活を書いた短編です。」
「どこが面白かったですか?」
「心理描写」
「私の知らない話ですね。今度探してみます。」この世界の人じゃないから見つからない。
そして幾つか彼女の持ってきた話についての問題を解いた。
いきなり0歳から4歳に飛びます。すいません。
もしかしたら前の話との間に何か話しを入れるかも。