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01.秘匿されたもの

久々にログインしたらなにをかきたかったのか迷走してしまいました汗

渦巻く荒波に大きく抉られたような岩壁。

大きな崖の上に聳え立つのは、大きな城。

元は白亜の壁が美しくも輝かしい、黎明の城ー


旧オメテオトル神国の王城だった。



「それで?ロートリンゲン公。あの小娘をどうするおつもりかね?」


カツリ、紳士らしいピカピカに磨き上げられた革靴で大理石で出来た床を踏み鳴らす壮年の男性。

白髪の髪は丁寧に後ろへなでつけられ、一切の隙もない。先の曲がったステッキを右手で携えた姿は誰がどこから見ても紳士そのものだった。


「どう、とは?まるで私がなにかを企んでいるような口ぶりだね、男爵。」


カップに入った紅茶を静かに口に流し入れながら、ロートリンゲン公と呼ばれた男は男爵と呼んだ壮年の男を見た。

ロートリンゲン公は金色に輝くブラウンの髪を後ろで括り付けている。紐には瞳のグリーンに合わせた布地に金糸で刺繍されたものを使っている。

顔立ちは涼やかで目の下の泣き黒子が彼の魅力を十二分に引き立てている。

二十代中盤辺りの青年と分類され人生の中でも最盛期と思われる彼は、その容貌にそぐわないニヒルな笑みを浮かべる。


「全く…貴公には悩まされるよ…あんな成りの小娘でも一応は淑女レディ…あまり手荒な真似はよしてくれよ。これでも英国紳士だからな。」


壮年の男ー男爵は憐れむような、嘲るような嘆息を漏らした。


「ハハハ!これはこれは…私のようなフランス人には到底かないませんね。」


ロードリンゲン公は窓辺に近付くと、気の無い表情でぼうっと外を見た。

それが打ち付ける荒波を見ているものなのかはたまた、その先の何かを見ているものなのかは分からない。


カップを窓枠に置くと、ロードリンゲン公は静かに後ろで手を組んだ。


「これも我らが祖国、ひいては世界・・のために。」


「世界のために。」


男爵が静かに合いの手をいれると、ロードリンゲン公は皮肉げに笑った。


全ては虚像。

作られた世界なのだ。

それに彼女が気付くのはいつになるだろう。

全ては運命。





ぽつり、と何処かで誰かが呟いた。


《おなかへったなぁ》



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