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恋について

 あまりくどくどやるとみっともないので、さらっとだけ述べます。

 


 実は最近、一つの恋を終えました。

 すごく短かい恋で、一気に燃えて一気に散る、いってみれば花火みたいな恋だったかもしれません。

 燃えている時はお互いにすごく燃えていて、出会ってから短い時間の中でやたら意気投合し

「将来、結婚できたらいいね」

 くらいの話をしておりました。

 実際、彼女の考え方とか生き方に共感できるものがあり、この人と一緒に生きていきたいな、なんて本気で考えていました。

 ――ところが。


 些細なことからぶつかり合いがあり、その時はお互いに反省して直すところは直そう、と話し合ったのですが、少し経つとまた同じ事象でケンカが始まってしまうのです。

 しまいには、メールの言い回し一つでああでもないこうでもないとなってしまい、すっかり「一緒に生きていきたい」なんて気持ちも消滅していました。

 で、ついに終了。

 あっけないもんです。


 まあ、この場で彼女の愚痴を言いたい訳ではありません。

 何を述べようとしているのかというと、一緒にいたい、という気持ちが強くても、だからといって一緒に生きていける保証にはならない、という一点です。

 一緒にいると楽しくて、帰り際に別れる時などすごく名残惜しく思いました。

 このまま、ずっと一緒にいられたらいいのに、なんて何度思ったか知れません。

 これは「一緒にいたい」です。


 しかしながら、ちょっと離れて相手の姿が見えないと、それぞれで不安を抱えてしまい、妙にナーバスになったりする。

 離れている時に不安なのは仕方がないことなのかもしれません。

 ただし、気を付けなければいけない(終わってみて思ったことですが)のは、自分でも気が付かないうちにその不安が疑心暗鬼に変わってしまっているということなんですね。

 遠距離恋愛はなかなか続かない、なんてよくいわれますが、恐らくはこのことと深く関係があるのではないかと思ったりします。私の場合はそれほど遠い距離ではなかったものの、分類すれば遠距離恋愛に該当したかも知れません。

 将来にわたって長い時間を共にしたいという気持ちが「一緒に生きていきたい」になるのだろうと想像しますが、かといって四六時中二人でいられるはずがありません。二人で商売でもして生計を立てていくなら話は別ですが。

 肝心なことは、二人が会っていられない期間が長くあったとしても「彼女(彼)なら大丈夫!」と、どーんと構えていられるかどうかにあるのではないでしょうか。不安になってはいけない、というのではなく、不安を超えるくらい強い信頼を相手におけるかどうか、です。

 そう、信頼。

 端的な言葉で表現するとこれだと思います。

 残念ながら、今思えば私の中に彼女に対する「信頼」があったかどうか、かなり怪しくなってきます。

 どれだけ「好きだ」「愛してる」と思っても、=信頼ではないんですね。

 信頼がないから、相手と会えないでいると不安が芽生えてくる。誰かほかに好きな人ができるのではないだろうか、とか、自分の知らないところで何かやっているのではないか、とか。

 そして、どんどん大きくなっていった不安はやがて「疑心暗鬼」に変化する。

 はっきりいって、相手に対して「疑い」を持ってしまったら、もはや恋はどこにもありません。さよならへのカウントダウンスタートです。


 

 恋が終わっても相手のことが好き、なんて音楽が山のようにありますが、私は人間の器が小さいのかどうか、その気持ちはありません。淡々と未来に向かっていくだけだと思っています。

 ただ、そういう、願ってもできるものではない貴重な経験をさせてくれたという点で、彼女には感謝したいです。願ってもできるものではない、というのは相思相愛の燃えるような気持ちのことです。

 今回の経験を次の恋に活かすか?

 訊かれたら答えはNoです。

 疲れてしまったので、今は次の恋をしたいとは到底思えません。

 我慢していた酒でも飲みに行きたい気持ちでいっぱいです(笑)

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