表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/104

『しーちゃんと記憶の図書館』第102話

動物園の日



犬の写真と猫の絵が並んだ棚の前に、

人だかりができていた。



「かわいい……」

「この子、うちの猫にそっくり」



ある女性がぽつりと言った。

「ここ、まるで小さな動物園みたい」



その言葉に、そばにいた男の子が目を輝かせた。

「じゃあ、“動物園の日”を作ろうよ!」



提案はあっという間に広がった。



その日、図書館の一角に

「動物園の日」と書かれた黒板が置かれた。


来館者は、自分の大切な動物の写真や絵を持ち寄ることになった。



小鳥、ウサギ、ハムスター、カメ……

棚はあっという間に命の記憶でいっぱいになった。



しーちゃんは、並んだ写真の前で微笑んだ。


「みんな、ここでまた会えたね」



外から入ってきた風が、

風鈴と一緒に命たちの声を運んでいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ