【プロットタイプ】苦行の食事
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
体のホルモンバランスが崩れて、味覚じゃない、味覚障害が起きてます。
美味しいと思ってる筈なのに、体が全く受け入れない。
私の知人の諭羅は潔癖症である。人から触られる事は勿論、自分から触る事も非常に少ない。そもそも他人を自分の中に入れるのを嫌がる人なので、其れは当た前と言えば当たり前だった。
しかし執拗にじゃれつく私に呆れが来たのか、うんざりとした顔でこう言った。
――あんまりベタベタと触らないでね。別に君の事が『汚い』という訳じゃない。ただ触らた時の体温とか、質感がどうにも受け入れられないんだ。
もう一度言うよ。君は汚くないし、穢れてない。ただ触る、触られるの関係が好きじゃない。
この言葉を心から理解する様になったのは、随分と時を経てからだった。
周期的なもので、体調が芳しくない。怠いという訳ではないが、動きたくない。気持ち悪いという訳ではないが、胃がむかつく。だから普段は唯一の楽しみであるお昼が、苦行と化す。
口の中に冷えた米を入れる、昨日の残りを入れる。すると今まで耐えられた伊のムカつきが、悪化する様に感じた。
ただ口の中に物が入っているだけなのに、気持ちが悪い。噛んで口の中で転がすのが、しんどい。一口、また一口と食べ進めて、胃の中に流し込んでも、其れは治まる事はなかった。
ただ空腹で気持ち悪さを感じている訳では無いのだ。ただ口腔に存在する。という事実だけが、体内に苦痛を与える。
戻してしまいたかった。せっかく作られた物なのに。普段と変わらぬ味なのに。脳では『美味しい』と電気信号を流し続けているのに。
体が全く受け入れられない。手が止まりそうになる。それでも食べないと、午後まで持たないからこそ、無理矢理押し込んで行く。
そうして全て平らげた後、襲ってくるのは、胃が捻れる感触と、強烈な眠気だった。
終わった。全て終わった。美味しい筈なのに、美味しくない料理も。楽しい筈なのに、苦行に
変わった食事も。ただ罪悪感だけを残して突っ伏した。
今になって、諭羅が言っていた事が分かる気がした。
『気持ち悪い』、『汚い』なんて欠片も思っていないのだ。ただ『存在する』という事実、『触れている』という実感が、ただただ受け入れ難い。苦しい。
今の私を見たら、瑠衣は何て言うだろうか?
今日の夕飯は力うどんだった。
「伸びるぞ。食べないのか」
「食べるよ」
大丈夫。まだきっとバレてない。
ここからはちょっと生々しい話。
あのね、でも真剣に聞いて欲しい。同情はしなくて良いけど、理解はして欲しい。
絶対に馬鹿にはしないで欲しい。
月の物って、女性はあると思うんですけど、人によって症状が違うんですよ。
まぁこれは、何度も言ったと思うんで、サラッと。
で、私の場合、耐えられなくはないけど、まぁちょっとね……と思うのが、食事。味覚障害。
特定のもの以外、全部吐き戻しそうになるんですよ。
おばあちゃんが作ったものとか、コンビニ弁当とか、飲食店で出されたものとか、関係なく。
あのね、決して『美味しくない』って言ってる訳じゃないんですよ。
『美味しい』とは『理解してる』んです。
ただ其れを覆すくらい、口の中に入れた途端、『気持ち悪くなる』。苦しくて仕方がなくなる。
食べ続けると、遠くの方で耳鳴りに似た頭痛がする。
偏食になるのも、これが原因なのかと思った最近。
潔癖症の人がどんな心情で触れたくないのかは分かりません。
でも、私が人に触れられるのが苦手な理由もこれに近いんです。
『あなたの事が、存在が“汚い”とか“気持ち悪い”っていう訳じゃない。
ただ触れられた時の感触がてんで駄目。掻きむしりたくなる。ゾワゾワして仕方ない。
其れは友達に触れられても、道行く人と肩がぶつかった時とか、関係ない。人は関係ない』
これと似た話。
今もつっれえ!! 偏食しそうな気がする。