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『祭りと義侠』

作者: みなはら

『祭りと義侠』



祭り囃子が聞こえる

笛の音と共に


利を持てば義は遠のく

利で立てば義が背く


白拍子が舞い踊る

笛の音が囃したてる


あなたの心は何処に或る

あなたの想いは何処へ向く



心の義侠

想いは重く


深く悩まず

踊れや踊れ


心を軽く

拍子を取って


踊れや踊れ

安らかに


心の放松

想いはひとつ


ひとつを秘めて

足取り軽く


進めや進め

踊れや踊れ



悩みは忘れ

心は軽く



義侠

放松



持つものはそれでいい




ひとへの想い


やさしく

ひろく


大切に

慈しみ


時に見守り

時に護る



自らのこころ


かるくかるく

力をぬいて

いつものように

くりかえすだけ


とおくとおく

先を見据えて

のぞむものは

ただひとつだけ



そのために

そのための


日々を積み

日々を重ねて



いつかのために

そのときのため



淡々と進める

粛々とした歩みを





祭り囃子が聞こえる

笛の音と共に


白拍子が舞い踊る



踊れや踊れ


今宵は夏祭り




世の惑いは置いておき


夏の祭りの熱に酔おう


祭りの風に吹かれよう



そう


今宵は夏祭り




憂いは忘れ


踊れや踊れ



白拍子が舞い踊り


今宵の祭りに花を添える





-お祭りタマの戯れ言(かいせつ)



あたしは好きだよ

お祭りも

義侠も♪


深く考え過ぎないで

心を縛られずに進めばといいと思うよ


貰ったものを返せばいい

困っているものを助ければいい

みんなで楽しく笑い合えればいい


ただそれだけでいい

縮こまらずに進めばいい



生命は祭りのようなもの

祭りが終わるまで一生懸命に楽しめばいい


そしていつかまた祭りに来てほしい♪


そんなことをおもうんだ♪





祭りの音が聞こえるね


あたしも行ってこようかな♪


祭りに……





―蛇足―


任侠と放松、

この詩はその二つの単語から始まったものでした。


放松は『セイバーキャッツ』、山本貴嗣さんのコミックから思いついたものです。

任侠はググりつつ、語源(ルーツ)が中国の戦国の頃から遡り、既にあったことを調べたりしました(^^*)


どちらも中国の言葉ですね(^_^;)


放松、意味的にはリラックス、気持ちのこだわり、頑なさなどの力を抜くというイメージで使っております。

日本語でないことも含め、ちょっと詩としての収まりが悪いのですけれど(苦笑)


文章のネタというか影響というか、前述のセイバー・キャッツというタイトルの、近未来の中国武術をテーマとしたコミック作品が文章の書き始めですね。←かなり影響を受けてる物語なんです(*^^*) たまに拙作の文章、詩などに使わせていただいてる言葉、「魂は嘘をつかない」という言葉も、この中のセリフからの引用、血肉となっているものです。


放松って武術のイロハでも使われる言葉でもあるようです。←作品の文中でそうしたことが示されておりました。


練習、稽古を繰り返し、

いざその技を活用するとき、技に悩みを持ち込むなという教えであるようですね。←自分はそのように解釈しておりました。


自分には武術の言葉というよりも、物事への取り組みかたという印象で受け取っております。←感情的である自分にはなかなか実践できないことではあります(苦笑) 運動が苦手な自分の中へ、放松、(そして別の作品中の言葉の)残心、そうした言葉はそんなふうに自分の中へと落とし込まれているようです(^ω^)



この文章は、今の自分の置かれた環境も含め、

いろいろと悩まれたり、現実に振り回されたりされている方の様子が見えたりしたようにも感じており、

ちょっと力を抜いて楽しんでみたら?ということを、自らも含めつつ問いかけた感じで、勢いで書いたものでした(苦笑)


放松というこの言葉は、そうした気持ちにちょっとこだわりたくて出してみました。



そういえば任侠という言葉、どこかで義侠へとすり替わったのですね(^_^;)←そのタイミングは不明です(苦笑)

お蘭さまから薦められて参加を決めてから、疲れて寝ながら考えていて、思いつきを書いていた初稿を綴ったときが一番怪しい感じです(笑)←けれどもまあ、語感と文章の流れから、そのままとさせていただいております(*^^*)



義侠というか、任侠というものは、大元は中国の戦国の頃よりも前の、春秋の頃からある言葉らしいです。←放松もこちらも中国で使われた言葉ならバランスとれて良いかな?って思ったりです(^ω^)


ほんとはこだわらないという意味のリラックスという使い方の言葉、放松と合わせて使いつつ、こうした任侠といった言葉の使い方にこだわるのも、なんというか本末転倒な感じなんですけど(苦笑)


お蘭さまの、この任侠と祭りという企画は、日本の昭和の祭りのイメージがテーマではあるんですね。


主催の方お蘭さまから、そこに拘らずともいいと言って頂けましたので、今回はこうしてそこからはみ出したものを書かせていただきました(^ω^)



任侠は大元では強きを挫き弱きを助く、法に依らない正義。

荒れている時代、土地における守護者的な役割を担っていたようです。


そうした力による正義は、圧政に対抗するものとして扱われることも多かったようですね。


今回は祭りという楽しさを前面に出して、力というものは抑えて書いてみました♪(^人^)←任侠と言えば喧嘩。そうした印象ではありますけど(^_^;)



本文を書きつつ思っていたこと。


頑なな気持ちではなく、

自然な気持ちで人を助け、

楽しく生きられたらいいなと、

そんなことを感じつつ綴ってみました。



また、語感で白拍子を書きましたが、


白拍子は室町の頃までのもので、

やはり昭和の祭りとは、ちょっと時代背景が異なります(^_^;)



そうしたいろんな言葉の継ぎ合わせとなった文章ですが、

ご笑納、楽しんでいただけたら幸いです(*^^*)


読んでいただきまして、どうもありがとうございました!o(^o^)o


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― 新着の感想 ―
[良い点]  拝読しました!     今日は地元の秋祭りに行ってきました。  この詩は夏祭りなのですね。( *´艸)  でも雰囲気は同じです♪  お囃子の独特のリズムと踊り。  冬野が観てきたのは獅…
[良い点] 僕らは、特別製の惑星(地球)で、繰り広げられる…… お祭りに参加するために、 生まれてきたのかも知れませんね……(*´∀`) 踊って疲れたら、輪の中から抜けて 休んで。 また、元気になった…
[良い点] 夏ですね。 夏祭りの季節ですよね。 人生の苦味もあって、日本の夏らしくて良い詩でした! [一言] ふぁんそん!太極拳用語で習いました。 こんな字書くのかー! 音しかしらんかった。 先生は…
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