8/16
初心者3
狩りに出た俺は、山健と稲川に基礎的なことを教えた。
「お前らじゃ、単体魔法はまず当たらない、
だからMP消費は多いけど範囲魔法を撃てるようにする」
「あそこに1匹だけオオカミいるだろ、山健、撃ってみろよ」
ぼくはそう言うと、100メートル先にいるオオカミを指した。
『火炎球』山健がそう唱えるとオオカミを中心に
半径10メートルくらいが炎に包まれた。
すると、オオカミは怒り狂ってこちらに向かってくる。
『雷撃球』稲川がそう唱えるとオオカミが電撃に撃たれた。
同じく半径10メートルくらいだ。
とどめにぼくが『火炎』と唱えるとオオカミは消滅した。
山健と稲川はレベルが1上がったようだ。
俺もレベルは高くない、魔姫に命令されて狩りまくっていたが
まだ、7程度だ。
この調子で休みながら狩りを続けた。