表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
通勤カバン  作者: 井伊空佑
6/10

花壇

目の前には花壇があった。

「コンニチワ」と話しかけてくる。

だが話しているのは花壇自体であり、

都会に来ても花は話せないみたいだ。

やっぱり生き物が話すと気持ちが悪いと思うのは

人間もロボットも一緒か。


「こんにちは。」


試しに言ってみた。返された言葉は「コンニチワ」だった。

花なんて話せないし、生き物だし、無駄なものだ。

何故今の時代花を愛でるような人間が存在するのであろうか。

突然、後ろから水をかけられた。振り返ると、


「オハナニミズヲアゲマショウ、オハナニミズヲアゲマショウ」


と言っているロボットがいた。

気持ち悪くなってきてすぐ乾燥させてその場を去った。

通勤カバンが濡らされなくてよかった。

ロボットも花同様に気持ち悪いのかもしれないと思い始めた。

だが花を愛でさせるロボットを愛でる人間が

1番気持ち悪い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ