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通勤カバン
AIによる仕事の減少、つまり人間がやる仕事を
AI等ロボットが代わりに引き受けることで
仕事が自動化されるので人間は楽ができる。
という点について考えたこの作品は
1人の男性が生き物になった通勤カバンを
持って会社に行くというストーリーがある。
だが、ひとつひとつ別々の話として
見て欲しいと思う。短編集だから
連載小説では無いと言いたいだけだが。
とても暖かい。ここはベッドの上。
この外に出るとものすごく寒く感じることを
学習した人間たちはまだこれを解決できない。
窓の外では
なんていう種類なのかもわからない鳥が鳴いている。
部屋を出て、階段を下りる。
朝食は昨日コンビニで買った菓子パンだ。
それを食べずにカバンの中に入れた。
カバンは生き物なので
カバンの中に食べ物入れると無くなってしまうのは当然だ。
何故そんなことをしたか。
カバンが食べないものを食べさせるために
最初に食べ物を食べさせておく為である。
まず火薬を入れる。そしてライター,導火線,
単三電池とニクロム線そしてワイヤー。
これで通勤の準備は整った。