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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
序章 プロローグ
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第1話

明日葉あしたば はれると申します!

かわいいは正義、かっこいいは希望!

イケメンも美少女も大好きな、引きこもりが趣味の人間です!

以後お見知りおきを。

 いつも通りの日常。

 朝はお母さんに挨拶して、学校行って、勉強して、帰りは友達とカフェで駄弁ったりして、帰って家族とご飯食べて、寝て。

 次の日もおんなじ。そんな日の繰り返し。

 そうやって、普通に大人になって、社会に出て仕事して、好きな人と結婚して、子供ができて、歳をとって、孫もできて、家族に囲まれて最期を迎える。

 きっとほとんどの人がそうで、アタシもきっとそうなんだと思ってた。




――――――――この世界に来るまでは――――――――




=======================


 アタシは川本(かわもと) (そら)。ごく一般的な普通の高校生だ。

 やりたいこともなく、毎日を友達と遊んだり、学校で授業を受けたりして、目的も将来の夢も特にない。

 そんな日々を続けている。

 家族関係も良くて、友達もたくさんいる。彼氏はいない。


 今日はお母さんと些細なことで少し喧嘩をして家を出たけど、やっぱりアタシが悪い。帰ったら謝ろう。

 少し反省しつつ、それでもいつも通り友達と駄弁って、帰っていた。


「じゃあ、また明日ね!」

「バイバイ!また明日!」


 いつも通りの帰り道、いつもと同じところで友達と別れた。

 後は、大通りの交差点を越えたらすぐにアタシの住んでるマンションがある。

 大通りの交差点を渡ろうとしたその時。


「危ない!」


 遠くで誰かの声が聞こえた。

 反射的にそっちを見たら赤信号なのに速度を落とさずにアタシに向かってトラックが突っ込んできてた。

 ぶつかる。

 そう思って、恐怖で身体が強張ってしまった。


 ドンッ!ガシャァァァン!


 あぁ、お母さんに謝れなかったな。

 そう思ったのを最後にアタシの意識はなくなった。


=======================


 意識が戻ると真っ白なところにいた。

 身体の感覚はない。というより、見回しても身体が見当たらない。

 意識だけある。そんな感覚だ。


 天国、なのかな。やっぱりアタシ、死んじゃったのかな。


 声を出したような気もするし、思っただけのような気もする。


 こんなことになるなら、親孝行しとけば良かった。

 なんでもいいから、やりたいことを見つければ良かった。

 もし、生まれ変われるなら、どんな小さなことでもいい、それを極めて、誰にも負けない大きな力に出来ればいいな。


 そう思った時。


「願いを受理しました。契約を行い、転生を開始します。」


 とても澄んだ声で、そんな言葉が響いた。

 その言葉の後、アタシは再び意識を失っていった…


=======================


 目が覚めると、知らないところにいた。

 さっきのは夢でここは病院なのだろうか。


 すみませーん。


 声に出そうとしても声が出なかった。


「オギャア!オギャア!」


 アタシは起きましたー。赤ちゃん泣いてますよー。誰かいませんかー。


「オギャアァァァ!オギャアァァァ!オギャアァァァ!」


 赤ちゃん、すっごい泣くな。誰もいないのか?

 そう思ったら誰か入ってきた。


「ソラ?起きたの?」


 外国人顔の美人さんが現れた。赤ちゃんのお母さんかな?日本語がお上手。空ってアタシのことだよね?赤ちゃんはいいの?

 お母さんらしき人が現れたからか赤ちゃんが泣きやんでいる。


「ソラ、寂しかったの?お母さんがきたから大丈夫よ。」


 赤ちゃんの名前も空っていうのか。確かに外国人の名前でも通用しそうだしな。

 美人さんがアタシの目の前にきた。

 ん?赤ちゃんは別のところでしょ?なんでアタシの前にきた?

 そう思ってたら身体が浮き上がった。


「ソラ、いい子にしてた?」


 まさか、いや、そんな!

 美人さんの言ってた空ってアタシのこと?

 よく感じたら、身体が縮んでる気がする。

 ってことはアタシ。


 赤ちゃんになってるーーー!!?


「オギャアァァァァァァ!!!!!」


 そんな赤ちゃんの泣き声が響いた。

この作品に興味を持って、第1話を読んで頂き、本当にありがとうございます!

私は明るい話が大好きなので、始めがしんみりしてしまったことを若干後悔しつつ、物語をスタートさせました。

これからもお付きあい頂ければ幸いです。

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