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アサルトストライク  作者: AO
1 憧れ
3/3

1-2

更新です。

ブックマークが三件も? だれですか? いじめですか? ポイントも入ってる!!??フアァッッ!!!!

ってなった仕事中。出勤中に見るもんじゃない。

ガクブルしながら書いてます。ありがとうございます。ありがとうございます。

泣きながら全裸で外を疾走したいぐらいです。ありがとうございます!!!


  北衛大学付属病院。国内で一番の医療設備を有するこの病院に今朝、二人の高校生が運ばれてきた。

一人は女子生徒――――私、亜里抄・カルヴァート。もう一人は男子生徒。お互いに軽傷で済んではいるが、男子生徒の方は後頭部を強く打った衝撃で、まだ意識が戻らない。

医師によれば、軽い打撲はあるが大したものではなく、すぐに目を覚ますとのことだ。 


 『バイタル正常。体に目立った損傷は見られません。ご安心ください』

 「そう、ならよかった」


男子生徒のAIが私に言う。

生まれてから身の危険は何度かあった。身を守るすべを学び、身につけ、そのたびに自分の身は自分で守ってきたのだが、初めて守られた。

それも、見ず知らずの異国の少年に。

 制服から察するに、同じ学園に通う生徒だというのはわかる。

だが、それしか知らない。名前も、生まれも、この人に関することは何一つとして知らないのだ。

それは、今だ意識が戻らないこの少年も一緒なはず、なのに――――


 「ネオ、だったかしら? 一つ聞いて良い?」


 そんな疑問からか、無意識に私はAIであるネオに問う。


 『個人情報以外であれば、可能な限りお答えましますよ』


ネオは私に応答してくれた。


 「この人、なんで私を助けたの?」

 『さて、それは私にもわかりません』


 ですが、と一拍置き、


 『きっと、助けたいからでしょう』


 きっぱりとネオが言う。


 「それだけ?」

 『ええ。それだけです。そういう人なのですよ』

 「そう……なんだ…」


 結局、よくわからなかった。それでも、この人の人間性だけは垣間見たきがする。

あとは、本人から聞こう。


 『ちょうど良いです。そろそろ意識が戻られますよ』

 「そんなことまでわかるの?」

 『ええ。この方のために作られたAIですから』


 そうこうしていると、少年がゆっくりと目を覚ます。






 「んっ」


 まぶしい。まず視覚から入ってきた情報はそんな感覚だった。次に、


 「いってぇ……」


 体中が痛みで悲鳴を上げている。どうやら生きてはいるようだ。

どうやら五体満足ではあるらしい。強いて言うなら後頭部に鈍い痛みが多少ある程度。

視界は真っ白。天井だ。窓があり、雲ひとつない空が広がっていた。

後頭部にあたる低反発素材の枕、体をおおう布の感触と、固くはなく柔らかくもない寝心地の良い布団。そこに自分が寝かされているという状況はつかめたが、どこか懐かしい独特の匂いが鼻腔から入ってくる。


 「ここは……?」

 『おはようございます。現在地は北衛大学付属病院。退院からわずか数日で舞い戻ってこられましたね。そして、本日三度目の起床です、マスター』

 「あれ、二度目じゃなかったか?」

 『いいえ。一度目は、あと五分と言って再度お眠りに。二度目は何故起してくれなかったと慌てた様子で飛び起きましたよ』

 「お前がちゃんと起してくれないからだろう」


 ぼんやりとした意識でそんなやりとりを交わしていたら、そばで誰かがクスッと笑う。


 「貴方、それで遅刻しそうだったの?」

 「あぁ、まぁ……って君もいたのか! っていッっ!!」


 オレは驚いて首をそちらに向ける。その拍子に首から体中に痛みという電撃が走る。

 背中まで伸びた金髪ブロンドヘアーに長いまつ毛。鋭く吊りあがった目の色はあお。今までこれほど端正のとれた顔立ちを見たことがない。まるで精巧せいこうにできた人形のようだ。これが俗に言う美少女というヤツなんだろう。

明らかに日本人離れしていた容姿は間違いなく外国の人だ。


 「その様子だと大丈夫そうね。私は亜里抄ありさ・カルヴァート。みんなアリサって呼んでる。貴方は?」


 優しくにっこりとほほ笑みながら、自己紹介を始めるアリサ。


 「無事でよかった。オレは火神かがみユウ。よろしく、アリサ」

 「よろしく。それと……」


 少し恥ずかしげに目線をそらすアリサ。

 なにやらソワソワとしだすアリサにオレは気になって、


 「どうした?」

 「あ、ありがとう……」

 「ん?」


 何と言ったか聞き取れないくらいに小さい声に聞き返す。


 「だから、ありがとう!!」


 顔どころか、耳まで真っ赤にしたアリサが大きな声で言う。


 「お、おう。別に大したことしてない」


 若干、威圧感のあるお礼に戸惑う。


 『お二人とも、無事で何よりです。遅刻は確定しましたが』

 「「あっ……」」


 オレとアリサは大事なことを思います。

途端にアリサはうつむき暗い表情になった。


 「私のせいで―――」

 「まぁ、無事だったんだから良いじゃん」


 アリサが言おうとした言葉をさえぎる。


 「でも、それでは私の気が済まない! 何かお礼をしたい」

 「お礼か。なら一つお願いがある。お願いするもんじゃないかもしれないけど」

 「私にできる事なら!」

 「なら、友達になろう」

 「えっ」


 きょとん、とするアリサ。あれ、日本語通じなかったのかな?


 「えーと、フレンド!!」

 「それはわかってます!!」


 どうやら日本語は通じていたらしい。外国の人って難しい。

 言葉の意味は理解できたようだが、アリサは何か納得のいかない様子で、


 「そ、そんなことで良いの?」


 オレに問う。


 「あぁ。アリサが外の友達第一号だ」

 「そと?」

 「そう」

 『マスター、おめでとうございます』

 「それは、どういう……?」


 オレはゆっくりと体を起す。まだ痛みはあるが上体を起すくらいはなんとかで出来た。でも痛い。


 「オレ、中学まで友達いなかったんだ」


 アリサがオレを見る目が変わった。

憂いているような、どこか寂しい人をみるような冷たくはないが温かくもないなんとも微妙な眼差しで。


 「あ、いや、ちょっと待て。アリサ、オレを残念な人を見る目でみないでくれ!」

 「その……なんていうか、なんて言えば良いのか」

 「イジメられてたとか、ハブられてたとか、そんなんじゃないから!!!」

 『マスター、アリサ様は重大な勘違いをなされている御様子です。アリサ様、マスターは幼少の頃より同年代の友達がいなかったのです』

 「言われんでもわかっとる! つーかネオ、お前のらない補足で話をややこしくするな!!」


 こんなやり取りを聞いてか、アリサはまた笑いだす。


 「ふふっ。貴方は本当に変な人ね」


 ほら、変な人認定くらったじゃないか。ネオのバカ。


 「ネオ、お前は少し黙ってろ!」


 こほん、と咳払いを一つして、


 「オレは生まれつき体が弱くてさ。病気だったんだ」

 「今も?」

 「そうだな。今も、になるのか。でも、生死に関わるようなモンじゃない」

 「そう……」


 アリサはまたも表情が暗くなる。


 「そんな暗い顔しないでくれよ。生きてりゃイイことある。今日だってそうだ」

 「今日も?」

 「おう」


 そこで、オレはふと考えた。

アリサと話してわかった事が一つある。

生まれて初めて、同年代の人と話す機会に恵まれた。オレにとって、これほど嬉しいことはない。

ころころと変わる表情はとても喜怒哀楽がはっきりしていて、一緒にいて飽きない。この短時間で、いろんな表情を見た気がする。

何より、この子には暗い顔が似合わない。助けた時もそうだ。笑顔が良い。笑顔が見たい。だから、精一杯の笑顔で言おう。


 「君に出会えたことだ。ありがとう」


 出来る限り、笑顔でオレは言う。

 その言葉を聞いたアリサは、


 「あっ、えっ、うぅ……」


 先ほど以上に顔を真っ赤にしてうつむく。

 あれ、オレの顔ってそんなに見てられないのか?


 『マスター、一つよろしいですか?」

 「なんだ?」

 『今のセリフ、とてつもなくクサいです』

 「う、うるせぇ!! 思ったことをそのまんま口にしただけだ! 何が悪い!!」

 『何と言いましょうか。まるで告白に似たニュアンスを感じましたよ』

 「ぐっ」


 そう言われると、こちらも恥ずかしくなってきた。

いや、この場合は恥ずかしがるという事自体が失礼になるのではないだろうか。

しかし、相手は異性。付き合いが長い間柄ならともかく、ほんの数時間前に出会ったばかりの女の子に言うには誤解を生む可能性が。

まてまて。オレにはヤマシイ気持ちとか、下心とか、微塵のかけらもない。潔白、そう、潔白だ。勘違いだ。そうだそうに決まっ――――


 「そ、そうね。そうだわ。初対面の、それも女の子に言うセリフではないわ!」

 「あ、あぁ」


 とは言うものの、当の本人は頬を赤らめたまま、上目づかいでオレを見ていた。


 『これはこれは。お二人共、バイタルが異常値を計測しています。まんざらでもないご様子で』

 「余計な事を言うな! 場が混乱する!!」

 『これはチャンスです、マスター。俗世には吊り橋効果というものがあると聞きました』

 「そんな事、どこで調べやがった!」

 『私のデータバンクによれば―――』

 「あぁ! もう! 良いから少し―――」


 バンッ!! と、勢いよく病室のドアが開かれる。


 「ここをどこだと持っている! 少しは静かにしろ!!」


 「「『ッッ!!!!』」」


 ズカズカと一人の女性がこちらに歩いて来る。日本人特有の黒い瞳。細く鋭い目尻。日本人にしては長身で、平均は明らかに超えている。

容姿は端麗。アリサが美少女と形容するならば、こちらは美人だろうか。鬼の形相というオプション付きで。

上下共に紺色のジャージだが、上着だけ肩にかけて白の半袖Tシャツを着ていた。そこから露わになる腕は女性にしては筋肉質で太い。何かしらのスポーツをやっているのかトレーニングは積んでいるようだ。

一歩進むたびに揺れる胸は実に自己主張が激しく、健全な高校生男子には目の保養―――もとい刺激が強い。

艶があり長い亜麻色の髪を後ろで束ねた髪形はポニーテールで、こちらも動くたび右に左に揺れていた。

 そんなジャージではなくスーツとかならば目を引く美人が、目の前で止まって腕を組み言う。


 「お前がヒガミか」

 「カガミです」

 「……」

 「……」

 「……」

 『……』


 さっそく名前の読み方を間違われた。


誤字脱字駄文にお付き合い頂き恐縮です。すいません。精進します。

展開早いのか、なぁ……? とか考えて書いてます。

今だ設定は穴だらけ。なのに新キャラ投入。勢いって怖い。

次回更新は――――――近々!!!

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