第7話 獣娘達の軍事訓練
第7話も読んて頂きありがとうございます!
高雄型重巡です!お久しぶりです!
色々あって投稿がかな〜り遅れました(笑)
近藤達は、隊のメンバーを誘い今日は射撃訓練場を貸切で使っている。
その中にはティオナ達、獣娘達の姿もあり、支給されたM16の装弾や排莢など諸々の操作方法を主人に教わっている。銃を使う上で最低限の知識を身につける場を近藤は設けたのだ。
当然の事、翠もM16を支給された。翠は阿賀野直轄の戦闘機パイロットということにはなったが、本人の希望でM16を受領したのだ。
「はーい、構え!」
横一列に並ぶティオナ達は、近藤の指示を聞いてM16を構える。
弾倉を付け、そして初弾を装填した。
「各自、射撃開始!」
近藤がそう言うと、ティオナ達は一斉に人の形をした的に向かって発砲する。
発砲音と硝煙の匂い、リコイルの衝撃を肩に感じながら、目の前の的に照準を調整し、3点ブースト射撃を遂行していく。
「……各自、的を持って集合!」
ティオナ達が弾を撃ち尽くしてマガジンを外し、全員が合図をしたのを確認すると、近藤はティオナ達を集め、的のスコアを見る。
「……腕は上がってきているな。1週間でこの上達は、いい傾向だ」
銃の扱いが出来ている翠はともかく、ティオナとティアラは銃を持つ上での必要な体力作りを始めてまだ1週間。
にもかかわらず、銃器の扱いも慣れてきている。子は親に似るというが、射撃の正確性は近藤自身と同格であった。
「そろそろM16に慣れてきた頃だろう。全員訓練過程を終了しこれより阿賀野直轄の戦闘クルーとして指揮下に入る……と、堅苦しいのはここまでだ、よく耐えた3人とも」
「はい!有難う御座いました!」
「「ありがとうございましたにゃ!」」
最後の礼をすると、引き締まっていた全員の顔が緩む。ティオナとティアラに至っては、近藤にぴっとりとくっつき、尻尾をふりふりさせながら頭を出している。これは猫の時もやったもので、何か頑張った時のご褒美になでて、という時の動作だったのをなつかしみながら撫でた
「良くやった、ティオナ、ティアラ。翠もよく頑張った。翠はこれからM16ではなくSMGのMP7を使う事になる。これは疾風からの緊急脱出時の最低の火器としても使う事になる」
ティオナ達の頭をこれまで以上に撫でて、両手が塞がっている近藤を見ながら、いつも通りに接してくれた安心感が翠の全身を満たす。
「はい、コマンダー。使う機会はないと思いますが、頂戴致します」
「ティオナ、ティアラ。ちょっと後でな?」
と、言ってティオナとティアラをはがすと、武器庫に入り、翠専用のMP7を出してくる。
疾風の機体の色に合わせてペイントされており、近藤のMP7と違って多少の軽量化が行われている為、取り回しは良い。
翠が持ってみると、多少小さく感じたが、ストックを少し伸ばすとがっしりと持てる。
マガジンは20発と40発が選べた為、翠は40発を選んだ。M16で行った一連の動作をMP7でも行う翠。
少し撃った後、マガジンを外して残りの薬莢を排莢すると、スタスタと戻ってきた。
「どうだった? MP7は」
近藤が同じMP7を持っているのを見て、翠はちょっと照れくさくなってしまい、ちょっと赤くなってしまった頬を夕日の光で隠しながら。
「これを使う時がないように、戦闘機訓練もよろしくお願いします」
と言いながら、そのまま近藤達は疲れた体を癒そうとお風呂へ向かった。