第7話 疾風、翠の手により空へ舞う
第7話も読んで頂きありがとうございます!(*´▽`*)
高雄型重巡です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
受験が終わるまで待ち切れず投稿再開です(`・ω・´)
8月7日、午前8時、東京支部、近藤の部屋
「何ですか?コマンダー、いきなり呼び足して」
訓練されて早起きが得意な翠だが、ちょっと不機嫌気味
「いや、ついに翠のユニットが完成して、飛行テストを行いたいんだがいいか?」
また飛べる!そう思った翠は近藤の手を掴み
「喜んで!コマンダー!」
と言うとテスト飛行会場へと行く近藤の後に続き翠は楽しみだった
「これだ、翠専用の戦闘機、疾風だ」
ちゃんと翠の体に合わせた作りにした為、翠が乗るとすぐに馴染んだ、後は細部を調節するだけだ、推力はジェット推進で、武装は小型ミサイル数十発に25mm機関砲1門と通常のジェット戦闘機と変わらない武装だが速度、機動性、安定性などが向上している、外観はYF-23をモデルにしておりステルス性も確保している。
「どうだ?乗り心地は!」
「最高です!早く飛びたいです!」
「そうか、じゃあ一通り教えるぞ、これが操縦桿で、これが〜〜」
ジェット戦闘機と言っても、操縦方法は前のレシプロ型とは少し違うため、飛ぶ前に近藤が一通り説明した。
「それじゃあ、飛んでこい!」
近藤がそう言うと翠のユニットは人形から戦闘機に変形し発艦する、発艦すると言っても垂直離陸でカタパルトや滑走路は使用しないVTOL型だ
「凄い!こんなに凄い戦闘機は乗ったことない!」
そう言いながら翠は人形に変形すると、連続したアクロバット飛行を披露し流石戦闘機乗りと近藤も舌を巻いた、
「よし、それじゃあ翠、今から標的を五つ飛ばす、3つはミサイル、2つは機銃で落とせ!」
そう言うと近藤は標的の気球を上げ武装のテストに入る、
「了解!」
翠はまず25mm機関砲で手前の2つを落とし、その後すぐにミサイルを同時にロックし、3目標に向けミサイルを発射した、マスクにHUD機能があるためミサイルロックなども簡単になっている、
「文句無しだ、システムも問題なく稼働しているな、よし、翠!あらかたデータは取れた、戻ってきてくれ!」
「了解!」
そう言うと翠は戦闘機に変形し、着艦した
「凄いですね!異世界の技術!」
操縦席を降りると開口一番べた褒めである、まあ、そうなるだろうと近藤は予測していた
「このマスクにあるHUDが必要な情報を表示してくれるし速度とかも簡単に調節出来るから良いですね!」
その後も良かった所しか翠は語らず、それ程、あの機体は良いらしいが、まだ、疾風は問題の多い機体であった…