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異世界で生活してるんだが・・・  作者: シキ
第一章 青年と異世界
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2話 青年と冒険者

物語を書くのってすごい楽しくもありますが、難しくもあるんですね。


書いてみてびっくりしました。自分がよく読むお気に入りの小説などよくこんな発想がでるなぁとかあらためて思ったり(笑

準備が終わり青年は荷物の確認をする。と言ってもリュックの中には携帯食料ぐらいしか入っていないので特に確認するようなことではなかった。


青年が階段を降りると、アクト、デインが食堂の席で並んだ料理を食べていた。この宿屋は一階は食堂で夜になると酒場になるらしい。


青年が二人に近づくと、アクトが隣の席を進めてくれたため素直にそこに座る。ふとオルトがいないことに気づきアクトに尋ねると猪を業者に渡しに行ったそうだ。なんでも最近近くの草原に出没したらしく、薬草摘みなどをしている新米の冒険者などを狙い襲っていたらしい。人間の肉の味を覚えてしまい縄張りにしてしまっていたため三人に討伐依頼が出されたらしい。なんでも危険度がかなり高いために普通の冒険者では歯が立たなかったらしい。


(ってことはこの人達は相当強いんだろうなぁ。・・・ってか人間食うのかよ・・・。)


青年はまさかあの猪のような動物がそこまで危険なものだったとは思わず身震いした。もしあの三人が今日討伐にいかなかったとしたら、自分が餌になっていたかもしれないと思っていたためである。


『まぁ人を食うなんて魔物ならいくらでもいるけどな。それよりボウズ。食っとけよ。結構ハードな一日になるだろうからな。』


『まじですか・・・。ありがとうございます。』


アクトが意地悪く脅かすようにニヤリと笑うのを、青年は若干苦笑いしながら料理をつつきだす。


『はぁ。アクト。あまり驚かすのは良くないですよ。そろそろオルトが戻ってくるころですが・・・。』


デインが困ったように、アクトにそう言うと、扉を勢い良く開けたオルトが戻ってきた。


『わりー。少し手間取ったわ。業者のじじいが報酬にケチつけやがったから、ちと脅してたら遅れちまった!腹減ったー。』


笑いながらそう言って青年の隣にどかっと座りこんだオルトが早速料理に手を付け始める。


それをアクトとデインは苦笑いしながらも料理を口に運ぶ。


(いつものことなんだろうなぁ・・・。)


そんな光景を青年は考えながらも三人とそろって食事をとる。


ある程度食事を食べ終わり青年も満足すると、アクトが迷宮に入る前にちゃんと自己紹介をしておこうと言うことで青年も改めて三人に向き直る。


『んじゃあ、まずは俺からだな。ギルド風の丘の冒険者Bランクのアクトだ。

種族は人間。武器は主に剣。固有スキルは“俊足”文字通り一瞬で相手との距離を詰める。

一応この中で支持を出したり行動を決めたりしているリーダーみたいなもんだ。

まぁ実質リーダーなんていないんだが俺が口を出したりすることが多いな。

そんなわけで今日一日は俺の仲間ってわけでよろしく頼むぜボウズ!』


そう笑いながら青年に握手を求めるアクト。青年も握手に答える。アクトは身長はかなり高く180cmぐらい。髪は茶色で短髪。顔は整っておりダンディーな感じだ。体系は筋骨隆々としていて皮製の防具からでもものすごく鍛えていることがわかる。まさに戦士といった感じだ。握手をしたときも青年の手がとても小さく見え、気さくな雰囲気がなければ青年はきっと萎縮してしまっていただろう。だがそれよりも青年は気になったワードを口に出す。


『固有スキル?』


元の世界の記憶の中でも聞いたことがなかったため青年は怪訝な顔をしている。


『あー。そういやボウズは記憶ぶっとんでたんだったんだな。固有スキルってのはそいつが持つ特殊能力ってやつだ。持って生まれた才能であったり、修練で身に着く場合もあるが、とにかくいろんな能力があるな。

まぁスキル持ち自体あまりいないがな。持ってたとしても一つだな。』


アクトは少し誇らしげにそう言う。青年はなるほどと呟く。


(何それかっこいい。俺もそういうのないかなぁ。才能ねぇ。うん。なさそうだ。はぁ・・・。)


自分にもそういった才能がないかなぁと思いつつも青年はあまり運動神経は良くなかった記憶があるため内心でため息をついた。


『えーと。次は私でいいですかね?

同じくギルド風の谷の冒険者Bランクデインです。

種族はエルフ。武器は主に弓ですね。固有スキルは“雷電”文字通り雷を出せます。基本的に後方支援ですね。

今日はガンガン魔物を打ち抜いていくんで素材の収集よろしくお願いします。』


ニコリと怖いことを言いつつも握手を求めるデインに苦笑いしながらも青年は応じる。デインもかなり身長は高くおそらく170cm後半。エルフと言っていたように耳は長かったが長髪の緑の髪がかかっているためよく見ないとあまりわからない。服装も緑のマントに旅人の服のような軽装なためあまり前線にはでないのだろうということがわかる。青年の世界では物語などでしか聞いたことがない種族だったので、少し驚いた。話の通り美形である。


『最後は私だが、二人とギルド、ランク共に一緒だから省くわ。オルトだ。

種族は獣人。武器は・・・ないな。素手だ。固有スキルは“バーサーカー”、“獣化”だ。まぁ後者は獣人なら持ってるやつがだいたいだな。主に筋力や脚力、身体能力が上がるな。まぁ守ってやるからあんま気張らず落ち着いて行動しろよ。よろしく。』


ぶっきらぼうにそう言うと青年と握手をする。

オルトは身長は165cmぐらい。服装はアクトと同じように軽い皮の防具を身につけている。一言でいうならとてもスレンダーな体型だ。髪は白で肩辺りまで伸びており、目つきもキッとしている。

改めてみるすごい美人さんだが、青年はこの短い時間で彼女の性格とスペックを知っているため、あまり気にならない。

獣人のワードと素手特に“バーサーカー”に対して非常に気になったが、青年が口に出す前にデインが答える。


『獣人は種類がかなりいますが、総じてもともとの身体能力のスペックが高いです。

特に彼女はオオカミの獣人ですので、攻撃、スピードがすさまじいですね。”バーサーカー”についてですが文字通り暴れます。

いつも以上に。なので使う場面はないと思いますが、使ったら即刻逃げましょうね。私達でも殺される可能性がありますから。』


またもやニコリと笑顔でそんなことを言ってくるデインだが目が笑ていなかったので青年も恐ろしいものを見るようにオルトに目を向け何度も無言でうなづいた。


『んなこたしねえよ!!!無駄にびびらせてんじゃねえよ!!!多分もう大丈夫・・・。』


バツが悪そうにオルトがそういう。


(あ、これは過去にやばかったことがありそうだ・・・。)


恐る恐る青年がアクトとデインに目を合わせると二人とも無言でうなずく。


(まじかよ・・・。)


青年の中でオルトの危険度があがった。主に生存面の中で。


三人が無言でこちらを見る。あぁ自分の自己紹介がまだだった。


『あ。えっと・・・。あれ?』


(俺ってなんも言えることなくね?あれ?どうしよう。)


『あー。えっと名前は覚えていません。年齢は多分18?ぐらいかな。皆さん今日はよろしくお願いします。精一杯頑張らせてもらいます。』


どうしようもなかったことだが、これぐらいしか言うことがない。まさかの自己紹介失敗である。三人ともかわいそうなものを見る目で青年を見つめる。


『まぁなんだ・・・。とりあえずは俺たちがめんどうみてやるから。頑張って生きような。』


アクトが優しく青年に声を掛ける。なんだか情けなくて少し泣きそうになる青年だった。



こうして四人は自己紹介をすまし、迷宮に出発するのであった。



余談だが、青年の18歳宣言は三人ともかなり驚いたらしい。この国の成人は18歳らしく青年は14歳ぐらいに見えたらしい。

ちなににアクトは27歳、デインは66歳、オルトは23歳らしい。


(むしろデインの年齢のほうがびっくりだよ!!!)


エルフは長寿なためあまり外見は成人してからは変わらないらしい。心の中で叫ぶ青年だった。

次回は戦闘描写に挑戦です。


上手く書ける自信が全くない件について(苦笑


拙い文ですが応援してくれるとうれしいです。

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