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8話 疲労と食事

疲労と食事


「疲れた……」


 一応はダメージを回復させ、帰路に就いたが、パッシブスキル睨みのせいでモンスターが寄ってくる。

 

しかもそのほとんどがオオカミとでっかいキノコ。たまにイノシシとヘビ。


 一番厄介なのがでっかいキノコ。このでっかいキノコがバッドステータスをつけてくる。レベルが上がったのである程度戦闘は楽だがバステはいただけない。


 特に毒!体力がガンガン減る。えぐい。


 まぁおかげでレベルが7になったが、

「はぁ、やっと安全なところに来た」

 この疲労は厳しい。


 町の入り口でどこかで見たような人がいた。


「ん?君は……」


「あ、先生」


「先生言うな。村雨だ」


 先生こと村雨だ。


「どうやら君も進化したようだね」


「あ、半獣モード外してなかった」


 オオカミになってからオオカミ色が強くなった。黒い金属の繊維で覆われ、爪と牙が強化された。また、足の形が趾行(爪先立ち)になっていてスピードが上がりそうな感じがする。趾行になったからと言って特別歩きにくい感覚はない。普通に歩いているのとさほど変わらない。


「君もってことは先生も進化したの?」


「ああ、君と別れた後すぐに爬虫類からトカゲになった」


 防具も随分と変わっていた。


「これからフィールドに出ていくの?」


「ああ、朝からやらないと効率が悪い。あと2分後に出る。ところで君、今のは犬か?」


「違う。オオカミだ」


「なっ!?」


「あ、これ、見る?」


 一部のステータス画面を表示させる。



名前 冬

レベル 7

類 哺乳類系

種族 オオカミ

個体名 なし



個体名は具体的な種類が入るらしい。犬なら秋田犬みたいな。


「ありえない……いきなり3次だと?」


「俺も驚いたけど、なったものは仕方がないだろ?」


「まぁ、そうだが、プレイの仕方次第でそんなこともあるのか……」


 先生は何でもアリだな、とつぶやいた。


「ではそろそろ行くよ。君も徹夜したならしっかりと休んだ方がいい」


「ああ、そうするよ」


 近所の宿屋を探す。



「あった」


 日中だけあって誰もいない。NPCが声をかけてくる。


「いらっしゃい。1泊50Mだけどどうする?」


「泊まる。飯は?」


「飯屋に行きな」


 ですよね。


「じゃあ、飯食ってからくる」


「あいよ」


 フラフラになりながら店を出た。



「いらっしゃい。おっとあんたかい。材料はどうだった?」


「ああ、これあげる」


 イノシシの肉、ヘビの肉、蝙蝠の肉、狼の肉、食用キノコ、拾ったアイテムの夜行花と夜行草を渡した。


「おお!夜の森に出てくるモンスターの肉だね。これは良い食材だね」


 そういうとおばちゃんは厨房に入っていく。


「これでうちの店のレパートリーが増えたよ。また食材が手に入ったらうちに入れてね。これは報酬だよ」


『3000Mと包丁を手に入れた』


『夜の森の下級食材をすべて収めました。ボーナスとして1000Mと防具くじ引き券(梅)を手に入れました』


 おお!ラッキー!運よくそろっていたのか!


「さぁ、何を食べていく?」


 増えたレパートリーとしてイノシシの煮物、狼肉の炒めもの、蛇の蒲焼き、蝙蝠の姿焼き、キノコの丸焼き、夜行草と夜行花のサラダだ。


「イノシシの煮物で」


 肉食のせいでした二つは選べない。なら上4つなんだが、どれもなんか微妙。まだ何とかなりそうなイノシシの煮物で、となったのだが。


「くさい……」


「そりゃ、イノシシだからね」


 臭い抜けよ!けど味は良いんだよな……。


「眠い……もうだめだ……」


 何とか宿屋で部屋を借りた。しかし、部屋に入った瞬間倒れた。


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