第42話 太濡丼の奇襲
タイトルは某怪獣映画風に考えました(笑)
久々の妖怪関連の話という事で今回で完結しませんでした。次回まで続きます。
随分長続きした帰省編もあと、3〜4話で終了します。
だらだらと長くなってしまいましたが、ようやく汐咲市に帰れます!
帰ったら取り敢えず駿は放っぽってもみじ先輩や八雲姐さん、柊奈、藍、日向といった出番の無かったキャラクターを中心に物語を書きたいと思うのでよろしくお願いします!!
P.S. tokki−様
太濡丼の設定を若干こちらで変更しました。勝手にすみません!
「ぬおぉぉぉ!!」
午前一時を回りすっかり夜も更けた深夜も深夜。
一帯が暗闇で包まれる山道の木々の間を全速力で駆けている駿、一騎、怜夜の姿があった。
否、現状から駆けているというより逃げていると表現する方が正しい。
何故なら、彼等のすぐ後ろからは全長10mはあるであろう巨人が追いかけてきていたからである。
「おいぃぃ!!
何故だ、何故あんな化け物に追われてるんだ!?答えろ貴様ぁ!!」
「俺が知るわけねーだろっ!!とにかく走れ!!」
駿の右隣を走る怜夜が後ろを振り返りつつ声を上げるが、駿も全く身に覚えなどないと叫び返す。
解答を出す代わりに彼は走る速度を一層速めた。
「なるほど、生き残りをかけた勝負かっ!!粋な計らいをしてくれるじゃねーか」
「違ぇよバカ、追われてんだよ!!」
左を走る一騎はどんどんと後ろから迫る恐怖を感じながらもニヤリと口元を緩めてみせたが、駿は呆れたように一喝して尚も走り続ける。
「ったく、迷子の親探しじゃなかったのか?」
「全くだ、恩を仇で返されるとはこの事だな」
怜夜は駿の言葉に同意しつつ、後ろを振り返る。
ズシンズシンと追いかけてくる巨人。
月明かりにギラギラと反射する鋼の甲冑を全身に纏い、遥か上空に見える頭も銀色の鎧に覆われている。
右手には柄が茶色い巨大な剣がしっかりと握られており、振りかざされていた。
「一つ教訓だな」
「あ?」
「やっぱり迷子は交番の人達に任せるべきだってよ」
「あぁ、そりゃ笑える」
走りながらおどけた調子で言ってみせる一騎はまだまだ余裕がありそうで、駿は皮肉っぽく肩を竦めてすぐに視線を前に戻した。
すぐ後ろから迫り来る巨大な甲冑を
第42話 太濡丼の奇襲
遡ること30分前。
駿、怜夜、一騎はうっそうと繁る森林を包み込む闇に足をとられないように気を付けて歩いていた。真ん中を歩く駿の肩にはぬいぐるみのように可愛らしいタヌキの妖怪がちょこんと乗っている。
三人は屋敷迷い込んできたこの妖怪、太濡丼を親元に送り返す為にこんな時間にこんな山道を歩いているのである。
「そういや自己紹介がまだだったな。俺は五更木一騎。屋敷の人間じゃ無いが暫くの付き合いがあるんだ」
「俺は月ノ宮怜夜だ。妖怪に真名を明かすのは不本意だが……もう会う事も無いだろうからな、致し方あるまい」
ふと思い付いたように一騎が駿の肩に乗った太濡丼に自己紹介をしたので、怜夜も渋々といった様子で
「これは俺も紹介するって流れかよ……」
「僕知ってるよ、お前の名前は月ノ宮駿だろ!」
「いきなり初対面の人間をお前呼ばわりか?礼儀のなってね奴だな」
「うるさいやい!」
太濡丼は肩に乗ったまま小さな手をビシッと駿に突き付ける。駿が顔をしかめてそう返すと太濡丼は彼の首目掛けて頭突きをし始める。頭突きといってもふわふわと柔らかい太濡丼の頭から繰り出される攻撃は痛いどころかくすぐったい程なのだが。
「っていつまでも頭突きすなバカ狸」
「わー!!やめろ、離せ馬鹿駿!」
駿はふにふにと頭突き攻撃を繰り返していた太濡丼の尻尾を掴むと宙ぶらりん状態にさせた。太濡丼はわめき声を上げながらジタバタと両手両足をばたつかせる。
「誰が馬鹿だ、つーか近所迷惑だから叫ぶなワン公」
「変な呼び方するなー!
僕イヌじゃないもん!」
「良いんだよ、狸はイヌ科だから」
そんなこんなで一行は闇夜に沈む山奥の林を抜けて歩いていき、かなり開けた広場に足を踏み入れた。
広場の周りではざわざわと木々が夜風に揺れて音を奏で、月明かりが辺りを照らしている。
「あ、ここで良いよ」
「?」
すると、太濡丼はぴょんと肩から飛び降りるとちょこちょこと広場の中央まで駆けていく。
何故彼がこんな場所でストップしたのか、三人は不思議そうに首を傾げる。
「ここに親御さんが来るのか?」
「ううん」
太濡丼はふるふる可愛らしく首を振って駿の問いを否定する。ますます訳が分からないと駿達は眉を吊り上げる。
「じゃあ何でこの場所に?」
「それはね……」
今度は一騎が尋ねると、太濡丼はくりくりとした瞳をギラリと光らせて彼等を睨み付けた。
「ここがお前達の墓場になるからだよ!」
「「「!?」」」
その言葉と同時に、太濡丼は『くるりんポン』と叫んでクルッと空中で一回転したかと思うと大量の煙に包まれた。
その煙はもくもくと上空に立ち登り、次の瞬間その中から巨大な甲冑が姿を現したのだ。
ぬいぐるみのように愛らしい形容の太濡丼の姿はどこにも無く、全身に鋼の鎧を纏った巨人がギラギラと赤い眼を光らせて三人を見下ろしている。
「な、何だアレは!?」
「変身しやがった!!」
怜夜と一騎は驚愕に目を見開くと一歩二歩と後退りながら顔を見合せる。
「狸だからか?
狸の妖怪だから変身しやがったのか?」
「いや、化けるのって確か狐じゃなかったか?」
鎧の巨人は言い合う二人目掛けて右腕を大きく振りかざした。振り上げられた右手には闇夜に煌々と光る大剣の巨大な刀身が。
「言ってる場合じゃねぇ!!逃げるぞっ」
「「おおっ!?」」
今にも降り下ろされそうな大剣にいち早く反応した駿は、二人の腕を掴んで巨人から一目散に駆け出したのだった。
*
「おぉぉぉ!!」
そういう訳で、現在三人は暗闇に沈む森林の中を全力疾走しているのだ。
後ろからずんずんと迫り来る鎧から逃れようと。
「くっ……!!
一向に距離が開かん、どころかどんどん縮まってやがる!!あんな歩幅ズリィぞ!!」
「言ったって仕方ねーだろ、このままだと掴まんのも時間の問題だっ。何とかしねぇと」
「何とかって、あんなデカブツどうしろってんだ」
駿と一騎は後ろに視線を向けながら走る速度を上げる。
迫り来る巨人は見上げる程、全長は10mはゆうにあるだろう。そんな化け物に正面から戦いを挑むなど自殺行為である事は端から見ても明らかだ。
「くっ、あの狸。最初からこのつもりだったという事か……嵌められたのか俺達は」
「さぁな、そいつは当人に聞いてみねぇと」
あの口振りから察するに太濡丼は三人を山奥に誘い込んで変身した事になる。
つまりは迷子になった事や親を探しているという話も嘘となるのだが、何かしら事情があるのかはたまた純粋に妖怪として戦いを挑まれたのか駿の言う通り直接聞いてみない事には分からない。
「ならば、まずはこの形勢を逆転すべきだな!」
「?」
怜夜はそう呟くとジャンパーの外側に引っ掛かっていた小さな巾着袋のようなものを取り出した。中をガサゴソと漁り、引っ張り出したモノとは。
「危機回避アイテム、柿だ!」
「あぁ!?」
橙色が綺麗な柿の実だった。
この非常時に何をふざけているのかと駿は思わず怜夜の胸ぐらを掴みそうになるような勢いで
「急かすな馬鹿者。
これはただの柿ではない、食べたものを一定時間麻痺させて行動不能にする“痺れ生柿”だ」
「どこのハンターだテメーはっ!!
俺らは山奥に狩りに来た訳じゃねーんだよ!!」
「狸の妖怪と聞いてな。万が一の時の為に屋敷からいくらか持ってきたんだ。狸は柿が好物だからな」
「つーかどうやって作ったんだよんなもん!?どんな育て方したら出来上がるの!?」
怜夜はことごとく駿のツッコミをスルーして、巾着袋からアイテム“痺れ生柿”を一つ手に取る。そしてそれを
「変身したとはいえ狸だ。きっと大喜びで飛び付くに違いない」
「んで痺れた所を一気に叩くって訳ね。
閃光弾とか落とし穴もいるかい?」
「ふざけている場合か、状況を考えろ貴様は」
「テメーに言われたくねーんだよっ!!」
怒りのこもった駿の叫びを合図に怜夜は走りながら上半身を後ろに捻る。
右手を思い切り引いて照準を定めて、
「では投げるぞ!!」
まさに投げようとしたその時、二人の横から別の反応が上がった。
「ぐはっ……!!」
「「?」」
気が付けば一騎が苦しそうによろめいているではないか。彼はそのまま駿に倒れ込むように寄りかかる。
「一騎、どうした!?」
駿は彼の肩を担ぐようにして尋ねる。一体何があったのか、あの巨人から何か知らない内に攻撃を受けていたのか。
一騎は苦しそうに、だが無理をしてフッと微笑しつつ口を開く。
「やられたぜ……
さっき一つ食っちまったじゃねぇか、柿」
「「お前(貴様)食ってたんかいぃぃぃぃぃぃ!!」」
何と痺れ生柿を食べてしまっていたのだ。
反応からして、恐らく普通の柿と間違えたのだろうが、それにしても何故こんな非常時に彼は呑気に柿などを食べていたのか。
「小腹が空いててつい、な……
くそっ、まさか罠だったとは……!!」
「貴様に仕掛けた罠ではないわぁっ!!」
苦い表情であたかも敵にやられたかのような口振りの彼に堪らず怒鳴る怜夜。
が、その勢いが強すぎたのか手に持っていた巾着袋を落としてしまった。
「な、しまった!!」
運悪く巾着袋は巨人の方向では無く、全く反対の方向に転がっていき瞬く間に闇夜に消えていってしまった。
「くっ、危機回避アイテムが!!」
「バカッ、逃げるぞ!!」
拾いにいこうとする怜夜の腕をとって、駿は再び駆け出した。そんな悠長な事を言っている暇は無いのだ。
駿は左手で怜夜を引っ張り、右肩で一騎を支えながら走るという凄まじい状況下で後ろから追いかけてくる鎧の巨人から逃走していた。
「おい一騎、大事にゃ至ってねーよな」
「あ、ああ……問題無い。少しずつ回復してきた所だ……」
「相変わらず凄い回復力だよなお前……」
駿は肩を貸した一騎に安否を尋ねると、彼はぎこちなくだが ―まだ痺れが効いているのだろう― 何とか大丈夫である旨を返した。一般人であれば話せなくなる程だが、一騎はもう既に回復しつつあるというから驚きである。人間が本来持っている自然治癒力がすこぶる高いのだろうか。
「こうなりゃ最終手段だな」
「最終手段?」
顔をしかめながら呟く駿に一騎はキョトンとした表情で尋ね返す。
すると彼は懐から一枚の写真を取り出した。その写真には制服姿にエプロンを着けた静の姿が写っていた。写真の中の彼女は慌てたように顔を赤らめているが。
「危機回避アイテム“痺れ生写真”だ」
「………」
「この間夕飯の調理中の静があんまりにも可愛くて、居てもたってもいられずデジカメで撮影したんだ。(静はいきなり撮らないでと慌てていたが)
あまりに可愛い過ぎたからついお守り代わりに持っていたが、この状況を乗り切る為には背に腹は変えられない」
「………」
駿は写真を眺めながら名残惜しそうにそう言うが危機回避の為にも非情になるべきと首を振ってみせた。
「まあ、この写真は後30枚以上あるからな。そこまで問題ではない」
「お前の妹馬鹿さ加減は今更聞くまでもねぇが、一つ聞かせろ。
それが何故危機回避になるんだ?」
当然の疑問である。
まだスペアが30枚あるなどと駿は言うがそんな事は問題では無い、一体この写真がこの状況でどんな危機回避になるのかと。一騎がそう尋ねると駿は微笑して写真をピッと立ててみせる。
「決まってんだろ。
こんなに可愛くていとおしくて美しくて愛らしい静の写真だぞ!?人間だろうが妖怪だろうが見た瞬間ビビッと痺れるに決まってる!!」
「そっちの意味の痺れるかよ!?」
聞いた自分が馬鹿だったと呆れ返る一騎。
隣にいるこの男はそんじょそこらのシスコンとは訳が違う。恐らく全国でも、いや全世界でもトップクラスに君臨するだろう程の超絶なシスコン野郎なのである。
よって最早何を言っても無駄である。
「いくぜ、これで形勢逆転だっ!!」
駿は急ブレーキをかけて振り返ると投球のモーションをとり、写真を迫り来る巨人に向けて放った。
「ぐはっ!?」
「やったか!」
「マジかよ!?」
前方からはダメージをうけたような声が上がり、駿は予想通りとガッツポーズ、一騎は本当に効き目があったのかと目を疑う。
しかし、よくよく前方に目を凝らしてみると……
「ぐはっ、静さんのエプロン姿……赤らんだ恥じらいの非情が素敵だ」
「「お前かいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」」
うずくまり胸に手を当てている怜夜の姿があった。
「くっ、最高に痺れてしまった……なんという……卑劣な……罠だ、ぐふっ」
「オメーに仕掛けた罠じゃねぇよっ!!」
怜夜はそう言いながら写真を見つめて吐血する。
が、その表情は無念どころか満足そうなもので悔いは無いと勝手にその場から動かなくなる。
「「!?」」
怜夜に駆け寄る二人だが、ハッと気付けば鎧はもう三人の目の前に迫っていた。巨大な鋼に包まれた足が彼等の視界の真ん中にドンと飛び込んでくる。
「だあぁー!!
バカやってたら追い付かれた!!」
「バカって認めた!?」
振り上げられた大剣は、次の瞬間には唸りをあげ、銀色の刀身は月光に反射しながら落下していった。
「っ!!」
そして大気を二分するかの如く駿達に直撃。肉体を真っ二つに切り裂く程の衝撃が彼等を襲う。
ぽかっ……
「あ?」
「ん?」
筈だったが、彼等の頭にきた衝撃はひどく軽いものだった。
まるでプラスチックで出来たオモチャのバットで叩かれているような、そんな軽々しい感蝕。
「あ、あれ?
えい!えい!」
ポカンとした二人の頭上からはえらく可愛らしい声がする。
見上げてみれば、鎧の巨人がその図体からは想像出来ない声で必死に大剣を振っているではないか。変身する前の太濡丼の愛らしい声で大剣を駿目掛けて振り降ろしてきている。ポカポカと彼の頭は叩かれているがほとんどダメージは無い。
「…………」
よくよく見ると巨人の後ろには小さな尻尾が飛び出していた。
駿は幾度目かに振り降ろされた大剣の刀身をピタッと片手だけで止めた。
「あ、あぅ……」
剣は驚くほど軽く、片手どころか指二本でも持ち上げられそうな程だった。
巨人は狼狽えるように二三歩後退る。
「もしかして……
お前、変身出来るけど力とか変わらないんじゃ」
「そ、そんな事ないもん!巨人だぞ!怖いんだぞ!」
痺れは解けたのか一騎がそう言いながら近付くと、巨人はふるふると両腕を振りながら必死にそう返す。
その声と図体から繰り出される動作は中々にシュールである。
「よっと」
「うわっ!?」
一騎は軽く小突くように右手の拳を巨人の足に当てると、巨人は大きくひっくり返ってそのまま大量の煙に包まれてしまった。
「痛たたた……」
そして、もくもくと立ち登る煙の中から這い出すように太濡丼が飛び出してきた。かなり疲れているようでそのまま小さな胴体をコロリと横たえる。
「………取り敢えず、話を聞かせて貰うぞワン公」
「うわー!!
離せ馬鹿馬鹿!」
そんな太濡丼の尻尾をむんずと掴むと、駿は同じくやや疲れたような表情で歩き始めた。
「あまり暴れるな、別にとって食おうって訳じゃねぇ」
「うぅ〜」
何とか逃れようとジタバタと両手両足を必死に振り続ける太濡丼に一騎がポンポンと頭に手を置いて落ち着かせようとする。
「ああ、狸の鍋って食ってみたかったんだよな」
「わー!止めろー!」
が、結局駿の言葉で暴れだす太濡丼。
そんなやり取りをしながら彼等は来た道を戻り始めた。
因みに怜夜はというと……
「おおっ!!この角度から見る静さんも素晴らしい!!特にこの制服とエプロンの調和具合はまるで女神!!」
一人、写真に痺れていたとか。
白雪姐さんの後書き部屋
白雪
「はい、今回は何の前触れも無くイメージチェンジという事でいつもの着流しでは無く、お手製のチャイナ服を着てみましたわ♪
如何ですか駿様?」
駿
「白いチャイナ服って見た事無いですよ。珍しいですね」
白雪
「まぁ、本当にデリカシーが無いですね……
もうすぐ帰省編も終わって出番が無くなるからせっかく着替えてみたというのに。
そんなんだからいつまで経ってもヘタレなんですよ」
駿
「関係ないでしょ!?」
白雪
「クスクス、私は似合っているかと聞いていましてよ?」
白雪は妖艶に微笑んでチャイナ服の下をヒラリと持ち上げてみせた。当然彼女の艶かしい太ももがチラチラと垣間見えてしまう。
駿
「な、なな何してるんですか!?///」
白雪
「フフ、相変わらずウブなんですね〜
その困った表情はゾクゾクしちゃいますわ♪
一体今どんな事を想像したのかしら?」
駿
「何も考えてませんよっ、からかわないで下さい///というか早く格好を戻して下さい!!///」
静
「……兄さん?」←ニコニコ
晴香
「ミヤミヤ、でれでれし過ぎ」←ジト目
駿
「し、してないよ?」
白雪
「さて、冗談はこれくらいにして。
今回はこの帰省編で全く出番が無い方々から駿様達に応援のメッセージが届いておりますので、ご紹介したいと思いますわ」
駿
「メッセージて……」
白雪
「では、今回は生徒会の方々から」
もみじ
『やっほ〜♪
駿君、静ちゃん、それに皆、ゴールデンウィーク楽しんでるかな?駿君達の実家って聞いて私も行きたかった〜って凄く羨ましいかった!
えっと今はね、貰い物の有名なロールケーキを食べてるの。生地はフワフワでクリームは甘くて口の中でとろけて、本当に美味しいよ♪
あとあと、バナナのお菓子もフワフワな生地が美味しくてね、バナナクリームが凄く合うんだよ。
あ、そうだ駿君!お土産よろしくね!
おやつとかお菓子とか甘いものとかだと嬉しいな♪またお茶会しようね〜』
駿
「応援つーか、後半ほぼおやつとお土産の話題しかしてないんスけど」
白雪
「きっと応援するに値しないって意味ですわね♪」
駿
「ひどっ!!」
晴香
「まぁまぁ……
でも先輩、久しぶりだね」
静
「この帰省も結構続いちゃってますからね……」
駿
「そろそろ終わらないと」
八雲
『皆こんにちは〜
元気かしら、私は元気にしてるわよ。
え〜と……何を言おうとしてたのかしら?
あ、そうそう。ゴールデンウィークももうすぐ終わり、学校で皆に会えるのが待ち遠しいわ〜
帰ってきたらいーっぱい遊びましょうね♪
……そういえば、私今何処に居るんだったかしら?
えーと、目の前に沢山の木に囲まれて、綺麗な湖が見てるわね〜
フフ、お魚さん達が楽しそうに泳いでる。私も混ぜて欲しいわ〜』
晴香
「姐さん、相変わらずフリーダムだね……」
駿
「大丈夫なのか?八雲先輩帰ってこれるのか?」
静
「逆にこちらが応援したくなりますね……」
白雪
「という訳で今回はここまで。
だらだらと続いた帰省編も残すところ後僅かですわ」
静
「皆さん、ここまで長いお付き合い本当にありがとうございました」
晴香
「次回もよろしくお願いします♪」