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第39話 女の子とのラッキーハプニングは主人公の特権



Q:前回に引き続き今回も際どいイベントがあるという事ですが、何か意味があるのですか?



A:大切な好感度イベントです。

お互いの意識の変化には必須のイベントなんです、多分。


メインヒロイン達とはとは一通りあるのが主人公の特権らしいです

なのでこれからも色んな娘とあ……(作者は式術により氷浸けにされました)






という訳で、今回は前回より少し過激な描写があります。R15くらい。


互いの意識の変化という意味で結構重要な回ではあります。後のそのキャラクターの話に入る上でも重要です。



では、始まります!!




 



 

第39話 女の子とのラッキーハプニングは主人公の特権

 



 


 

「ふわぁ……」


朝。

日も段々と登り始めた時刻、空には薄い雲と青空がどこまでも広がっている良い天気の朝。


浴衣姿の駿が月ノ宮屋敷の廊下を欠伸混じりで歩いていた。


一通り皆起きた男子部屋の片付けを済ませ、駿はお風呂に向かっているのだ。

他の男子は一足先にお風呂に入っている。



「あ、白雪さん。

おはようございます」


「おはようございます、駿様」


と、廊下の向こう側から白い和服に身を包んだ白雪が歩いて来るのが見えた。

彼は軽く頭を下げて挨拶をすると、彼女も丁寧に会釈して挨拶を返してくれる。


「あら、そうでした。

駿様、私朝御飯の支度があるので静様達のお部屋の片付けをお願いしてもよろしいかしら」


「えっと、別に構いませんけど……今からですか?」


ふと思い出したように頬に手を当てる白雪。今から女子部屋の片付けをして欲しいと言う。

片付けは一向に構わないが、昨日の夜の事もあってかいきなり女子部屋に入るのはやや躊躇われる様子の駿。


「はい。女子の方々は全員お風呂に向かいましたから、お部屋にはおりませんわ」


「分かりました。

んじゃ、帰って来る前に済ませますね」


どうやら女子も全員お風呂のようだ。

ならば問題無いだろうと、彼は白雪と別れて女子部屋の方に戻っていく。


そしてお風呂の道具を廊下の端に置いて、襖を引いて部屋に入って……


「え……?」


「………」


白雪曰く無人である筈のその部屋には全くそんな事は無く、思い切り一人の女子が居た。


「み、ミヤミヤ?」


「は、晴香……」


それは晴香だった。

別に彼女が居たからと言って何そんなに驚くべき事は無い、普段ならば。


しかし今の彼女の状況がマズかった。

何と、彼女は着替え中だったからだ。


ちょうど浴衣を脱いでいて、あられもない下着姿。

淡い薄桃色の下着は彼の意識をそこに向かわせるには十分過ぎる程だった。


たった一枚だけの下着に覆われた彼女の胸は隠された大切な部分以外がしっかりと見えて、否応なしに目がいってしまう位に美しい。

また下着姿だけに、すらっとした生足から太ももの綺麗なラインがはっきり分かってしまう。

それはもう、昨日よりはっきりと。


そして、その脚線美を辿っていけば下の下着に……



「きゃ!!」


「ーーーっ!!」


晴香は真っ赤になって浴衣を掴むと急いで羽織り背を向けた。

駿も同じく真っ赤になって物凄い勢いで彼女に背を向ける。


「わ、わ、悪い!!

えっと、あの、この部屋の片付けを頼まれて……」


昨日の事もあってか、やたらと動揺してしまい冷静に説明する事はほぼ不可能だった。なので途切れ途切れの言葉になってしまう。

それでもわざとでは無いという事は伝わったようだった。


「あ、うん……

えっと、それより先に一旦出ていって欲しいというか……」


「あ、ああ……

そうだよな」


晴香がまだ赤らんだ表情のまま何処かぎこちなくそう言うと、駿は慌てて頷いて部屋から出ていこうとした。


が、かなり動揺していた為に敷かれていた布団の一つに足を引っ掛けてしまう。

当然バランスを崩して前につんのめる。


「っと!!」


「あ、危ない!」


晴香は倒れそうになる彼を支えようと腕を掴んだ。

それが逆効果となり、今度は後ろにバランスを崩してしまう。


「のわっ!?」

「きゃ!?」


結果、二人は一緒に倒れ込んでしまった。


「痛つつ……

悪い、大丈夫か晴……」


「………」


彼女を巻き込んでしまった事を謝ろうと目を開けるが、彼の言葉は目の前の光景に止まってしまった。



駿は晴香に覆い被さる形で倒れていたのだ。

まるで押し倒したかのように。


(っ!?)


しかも彼女は着替え中で浴衣を羽織っていただけなので、今の衝撃で浴衣がはだけて下着姿が露になってしまっていた。

駿の目の前で、彼女の美しい身体が。


留めと言わんばかりに、ここは布団の上。

誰がどう見ても駿が晴香を襲おうとしている構図に他ならない。


(ーーーーっ!?)


この瞬間、彼の中で時間が止まる。

まるで白黒の世界に突入するかのように。

そして脳内では沢山の小さな駿(という名の意識)が緊急会議を開催していた。何とかしてこの状況を切り抜けようと、小さな駿達からは様々な意見が飛び出す。


『逃げる』

『土下座して謝る』

『何事も無かったように振る舞う』


しかしどの意見も決定打にかけ、議論はますます激しく熱を帯びていく事に


『決を取ります』


僅か一秒で終わった。


脳内の意識達が出したこの状況を打破する結論とは……


『襲っちゃえ!』



(ちょっと待てぇぇぇぇ!!)


意識が戻ると共に、駿は只今の決に対して盛大にツッコむ。


(状況打破になってねーだろっ!!大体何で今の流れでんな結論が出るんだ!!どうなってんの俺の頭!?)


では、恒例の選択肢形式でいってみましょう。


1.襲う

2.初体験へ

3.既成事実を作る

4.抱く

5.犯っちゃう


(何にも変わってねーんだよっ!!

つーか全年齢対象だよコレ!!少しは言葉を選べ!!)


等とツッコんでいられるのもここまで。

再び今の状況を認識すればそれも当然の話。


「………」


「………」


目の前には浴衣のはだけた晴香の姿。

そして今までのどんな時よりも近くにある彼女の顔。

今までのどんな時よりも近くにある彼女の身体。



手に伝わる温もりは彼女の柔らかさ。

フワリと鼻孔をくすぐるのは女の子の甘い香り。

赤らんだ頬と澄んだ瞳は意識を吸い込んでしまいそうな程綺麗で。


「っ………」


そんな彼女を、今までここまで意識した事が無かったが。

掛け値無しに可愛いと、そう思ってしまった。


「「………」」


とはいえ、二人はこんな状況になるのは初めてで。

普段のようにふざけるような雰囲気でもないのでますます。


お互いどうして良いのか分からずにただ見つめ合うことしか出来ない。近すぎるその距離は落ち着いて現状を考えることすら許してくれない。ただただ意識だけが駿は晴香に、晴香は駿に、お互いの事に集中してしまう。



「お片付けに参りましたわ」

「白雪さんに頼まれたので、お手伝いに……」


「「!?」」


不意に襖が引かれて二人の少女が部屋に入ってきた。


「「って……」」


その二人とはあろう事か綾姫と静だった。

二人の少女は目の前の光景を見て絶句したように言葉を止めてしまった。


「な、ななな何をしているんですの!?」


「に、兄さん……?」


わなわなと震え始める綾姫と晴香。

先程も記した通り、今の駿達は誤解しか生まないような状況だ。


押し倒すような格好。

布団の上、はだけた浴衣。顔が赤い二人の男女。

誰がどう見ても駿が最低な奴にしか見えない。


「駿様……まさか、まさか」


「晴香先輩に、何をしているんですか兄さん?

言い訳があるならお聞きしますが?」


「ちょっ、ちょっと待て!!

お前達は危険な勘違いをしているぞ!!

これは本当に違っ」


いつの間にか黒々しいオーラに包まれている二人。

駿は急いで立ち上がると、慌てて両手を振ってこれが誤解であるという事を伝えようとする。

100%勘違いするだろう状況だがこれは誤解なのだと。



「こんな事されて、もうお嫁にいけない……」


「オイィィィ!!

何それっぽいセリフ言ってんだ!!

ここでんな事言ったら絶対勘違いされんだろーがっ」


先程は珍しく赤くなって固まっていた晴香だったが、静達が来た事でようやく調子を取り戻してきたのかわざとらしく目を潤ませてとんでもない台詞を宣ってみせた。


(えっと、こっちの方がいつものノリかなって)


(こいつは……!!)


彼女の言葉は先程の恥ずかしさもあるからだろう。

が、そんな真意を汲め駿が汲める筈も無く。

彼は自分が一瞬でも彼女の事を可愛いと思ってしまった事を激しく後悔した。


「駿様……」

「兄さん……」


ユラリユラリと駿に近付いてくる綾姫と静。

とびっきりの笑顔で。


「だ、だから誤解なんだって……!!」


「「問答無用ですの(です)!!」」



この誤解が解けたのはそれから暫くしてすぐだったが。既に駿は同情をしえない程に悲惨な事に……



 



 



「なぁ駿、何でそんなにボロボロなんだ」


「放っておいてくれ……」


テーブルを囲んで皆で賑やかな朝御飯。

と思いきや、一騎の右隣に座る駿だけは爆発に巻き込まれたかのようにボロボロになっていた。

当然気になった一騎が尋ねるが、彼は力なく首を横に振るだけ。

心身共に疲れきっているようだ。


「ミヤミヤ、大丈夫?

凄く疲れてるみたいだけど……」


「誰のせいだよっ!!」


左隣の晴香が心配そうに声をかける。一番癇に障る一言をだったようだが。


「あはは、ごめんごめん。えっと流れでね?」


「はぁ………」


ゴメンと手を併せる彼女に肩を落としてため息をつく駿。

心無しか晴香の顔が赤らんでいるが、彼はそれには気付いていない。


「駿様、その、ごめんなさいですの」


「その、すみません兄さん……」


向かい合って座っている綾姫と静はしゅんと肩を落として申し訳無さそうに謝る。


「いや、もう良いから。

誤解が解けて何よりだよ、ホント」


そんな二人に困惑したような表情で箸を進める駿。

色々あったらしく、もう勘違いが無くなっただけでも良かったのだと。


そんな様子を見て可笑しそうに口元を緩める。


「駿様は本当に大変ですわね〜」


「今だから分かるけど、絶対アンタの差し金だったんだな」


「フフ、さて何の事でしょう」


全ての元凶はこの白雪であると確信する。

駿を女子部屋に行くように言ったのも、静達に部屋の片付けの手伝いを頼んだのも、白雪なのだから。



「ところで、今日は皆は何か予定はあるの?」


触らぬ神に祟り無し。

という事で今までは黙っていた優良だったが、何とか場が落ち着いた時を見計らって口を開いた。


「そういえば、何にも考えて無いよな〜」


「うん、言われてみればそうだな」


相也と紫は顔を見合わせる。駿の実家に遊びに行くというだけ目的だったので、ツアーや団体旅行のように何処かを回る予定が予め決まっているという訳では無いのだ。


「だったら、駿。

皆にこの近辺を案内してあげたらどうかしら?

近くの下町に降りていけば色々とあるでしょう」


「ん、そうだな。

それは良いかも」


何も予定が決まっていないようなので、優良は一つこの近辺を歩いてみるのはどうかと提案する。

都会に比べて何も無い場所ではあるが、田舎だからこその部分もある。普段は見られない景色も楽しめる筈だ。


「だったら、お昼ご飯も外で食べてくるよ。

皆、それで良いかな」


「良いですね、この辺は空気も綺麗ですから気持ち良いと思います」


「うん、私も良いと思う。

下町というのにも興味があるしな」


皆も賛成の意を示したので、今日の予定は屋敷の近くや下町と呼ばれる場所を回る事に決まった。


「駿様が通っていた学校も近くにありますから、行ってみても良いと思いますわ」


「ちょっ!!」


「小学校と中学校、両方ありますから」


すかさず白雪がそう言うと、駿は慌てて立ち上がってしまう。


「あ、それも面白そうだね!」


「駿お兄ちゃんの学校、行ってみたーい!」


駿の反応を余所に、彼の通っていた学校も見る流れになった事は晴香の瑠璃の反応からも決定したようなものである。



意見もまとまった所で、相也が立ち上がって右手を高く突き出した。


「んじゃ、いっちょいきますか!

ぶらり駿の生まれ故郷を知る旅!」


「止めてくんない、そのタイトル。その日曜日の午後くらいに流れてそうなタイトル」


 


 



 


 

朝御飯を終えて簡単な身支度を整えた駿、晴香、紫、悠一、相也、瑠璃、一騎達。

因みに静と綾姫は色々とお手伝いがあって、瑠璃は眠いのでお昼寝するとお留守番だ。


一行は屋敷の入口の門を出て長い石段を降り、行きに来たバス停まで歩いて来ていた。


「おー、やっぱり見渡す限り田舎って感じだな〜」


「ま、この辺には何も無いからな」


額の上で手傘を作ってみせる相也。

屋敷の前には田園風景と森林がひたすら広がっていた。

駿は相変わらず何も無い所だと肩を竦めたが、隣の一騎は首を振ってみせる。


「ま、でも田舎だからこその良さってのもあるしな。下町の方は色んな老舗商店街とかあって風情がある場所なんだぜ?」


「うん、それは分かる気がするな」


「ええ、地域の良さというのは様々ですからね」


一騎のその言葉に紫と悠一は同意するように頷いた。言葉にせずのとも彼等には分かっているようだ。


そんな会話を交わしつつ下に降りるバスを待つ。



「そういやさ、駿は今朝俺達と一緒に風呂に行かなかったんだ?」


「「え?」」


と、不意に思い出したように相也がそんな事を口にした。

いきなり今朝の話題に変わった事に必要以上の反応をしたのは駿と晴香。


「「………」」


反射的にお互いの目が合ってしまったので、二人は慌てて別々の方に視線を反らした。二人の顔が赤くなっているのには誰も気付いていない。


「別に。

何でもねーよ」


つとめて冷静を装って答えてみせる駿だったが、全く納得していないのか相也は目を細めて考えるように顎に手を当てる。


「なーんか怪しいなぁ。

あ、そういや天城も遅れたとか言ってたし………もしかして一緒にいたとか」


((普段は馬鹿全開なのに何故こういう時に限って鋭い……!!))


いつもはアホ丸出しな相也の頭から導かされた鋭い推理にツッコみそうになるのを辛うじて堪える二人。


「はっ!?

もしかして俺達が風呂に行ってる間にお前ら二人、布団の中で愛の交わりを……」


「んな訳ねーだろっ!!」

「そんな訳ないでしょ!!」


案の定彼の頭は相変わらずのお花畑だった。

とはいえ、そんなような状況になってしまった事実はある事にはあるのだが。


「そ、それより、しずちゃんは一緒に来ないのかな?」


「え、あ、ああ……」


あからさまに話題を反らす晴香だったが、駿はこれを機にと空を見上げながら答える。


「静は久しぶりに実家に帰ったからな、色々と家でやるべき事もあるんだろ」


「うーん、残念だ。

静ちゃんも一緒に行けたら良かったのにな〜」


駿の言葉に相也は至極残念そうに肩を落とす。

晴香の思惑が上手くいったのか、彼の気を反らす事に成功したようだ。



『はーっはっは!!

それは違うぞ月ノ宮駿!!』


「「「?」」」


その時、大きな声が突然辺りに響き渡った。

一同は何事かと辺りを見回すと……


『静さんが居ないのは今日からお前と距離を置きたいからだ!!それは何故かって?決まっているだろう……!!』


「…………」


バス停から見て左手に見える坂道を、全速力で駆け上がってくる白髪の青年が一人。

全速力で走りながら大声で叫んでいる金色の瞳の青年が一人。


青年はバス停の前方で急ブレーキをかけて止まると、ビシッとこちらに向けて指を突きつける。


「何故ならこの俺、月ノ宮怜夜と正式なお付き合いが始まるからだぁ!!」


「「「………」」」


いきなり現れた謎の白髪の青年に一同は唖然としたまま固まる。


「駿、知り合いか?」


「知らん。

最近この辺によく現れる不審者の一種だろう。目ぇ合わせねー方が良いぞ」


そっと紫が尋ねると、駿は肩を竦めて首を振った。

こんな奴は知らないと皆にも伝える。


「何だとぉ!!」


すると、それを聞いた青年が激昂したように駿の前に向かって全力で駆け出してきた。


「貴様ぁ、誰が不審者だ!!

俺は静さんの未来のお…」


「あ、バスだ」


とその時、ちょうどバス停にバスがやって来たのだ。


人里離れた場所とあってバスは結構なスピードも出ていたので。

結果……


「ぐはぁぁっ!?」


バス停の前に走ってきた青年と激突してしまったのだ。

瞬きする間も無く、青年はあっという間に吹き飛んでしまう。


(((ひ、轢かれた!?)))


「んじゃ、行くか」


驚愕に目を見開く相也達(悠一を除く)だが、駿は何事も無かったように首を回してバスに乗り込もうとするが。


「「「ちょっと待て!!」」」


「ん?」


当然の如く腕を掴んで引き留める晴香、紫、相也。



果たしてあの青年は何者なのか、そもそも彼は無事なのか。

波乱な予感しかしない二日目が始まるのだった。





 

白雪姉さんの後書き部屋



白雪

「さて、今回は質問が来てますね。【黒鉄侑次さん】からの質問ですわ」



『晴香と良い雰囲気な駿君。前回の晴香を見てどう思った?』



白雪

「では駿様、回答をどうぞ〜♪」



晴香

「え?

ミヤミヤ、前回のってどういう事?」


駿

「な、何でもねぇよ!!

こっちの話だ!!」


晴香

「?」


ほれほれ、さっさと質問に答えて。


駿

「べ、別に何とも思ってねーよ?

俺は年上お姉さんがタイプだって言ってんだろ。

そもそも何も見て無いし、覗いたの相也だけだし、別に興味なんざ……」


白雪

「あらあら、今回の話で随分とラブコメをしていたような……」


駿

「アンタのせいでしょっ!?」


白雪

「フフ……♪

あら、ラブコメと言えば駿様の面白いお話を思い出しましたわ」


「ラブコメ?」


悠一

「もしかして、駿の恋話とか?」


白雪

「あら、鋭いですわ悠一君。小学生の時ですわね」


静・綾姫

「ええ!?

どういう事ですか兄さん(駿様)!?」


駿

「え?」←身に覚え無し


白雪

「といっても、駿様を好きになった方からご相談を受けた話ですわ」


静・綾姫

「な、なんだ……」


悠一

「なるほど、確かにラブコメチックですね」


「ふむ、小学生か。それは可愛らしいな」


瑠璃

「うん♪聞きたいな、白雪お姉さん」


白雪

「はい、とっても可愛かったですわ。

何せその方は男の子でしたから♪」


一同

「…………」


晴香

「え、ミヤミヤひょっとして……」


相也

「マジでか!?」


悠一

「これはこれは……」


「まぁ、恋愛の形は人それぞれだから、な」


瑠璃

「えーと、えーと、つまり駿お兄ちゃんは女の子?」


静・綾姫

「そんな……」


駿

「んな訳あるかぁ!!

無実だ、濡れ衣だ!!」




白雪

「という話が………あったら面白いですよね?」


駿

「結局作り話ですかっ!!」


「ふぅ……」


綾姫

「びっくりして寿命が縮まった気がしましたの……」


悠一

「でも本当にありそうですよね。特に駿だと」


駿

「ねーよ!!」



白雪

「という訳で、次回もよろしくお願いします♪」






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