第17話 青畳の香りは何だか心を和ませる
あまり良い展開が思い付きませんでした。
それ以前に今回は文章がダメダメ。
すみません、前書きからこんな事を。
今回は茶道部の話と帰りが少しです。
もしこんな文章で良かったら読んで下さると嬉しいです。
兄と一緒のお昼も過ぎて、静の午後の授業は数学から始まり、現国へと続いていった。
色々とアレな兄貴と違って彼女は品行方正なので、しっかりと授業を聞き綺麗にノートを取っている。
上記からも分かる通り、無論彼女は勉学も秀でている。
「〜〜であるからして、」
先生の話をしっかりと聞いて頭で理解し、尚且つ重要な部分を要点にまとめて書き取っていく静。
開いた窓から吹く風がサラサラと彼女の髪を優しくさらっていく。
そんな彼女の姿には、付近に座る男子生徒の視線も思わずチラチラと向いてしまう。
しかしそんな視線とはまた別に、静の横顔を見つめる視線があった。
静の席から少し離れた真ん中の列の一番後ろの席に座っている女の子顔の男子生徒、志麻広海。
ノートを広げてシャーペンを右手に持ってはいるが、顔だけは僅かに黒板から反れて視線は窓際の机の方に向けられている。
(………)
かと思うと、すぐに視線を自分の机の上に落とした。いや、正確に言えば机の上にある左手に。
その左手には綺麗な藍色のハンカチがあった。
明らかに女性物だが、彼の所有物なのだろうか。
(………)
暫くそのハンカチを見つめた後、再び彼は窓際の静の席の方に視線を向ける。
「おい、志麻!」
「は、はい!?」
いきなり教壇から男性の声が飛んできた。
広海は仰天のあまりすっとんきょうな返事をして思わず立ち上がってしまう。
「ちゃんと授業を聞いているのか?
窓の外に黒板は無いぞ?」
「あ、あ、す……!!」
広海が黒板を見ていなかったのを授業中の先生にバレてしまったようだ。
「すみませ……痛っ!?」
彼は急いで謝ろうとしたが、右手の小指を隣の机に思い切り挟んでしまった。
思わず右手を持ち上げる。
「痛たた……」
「まったくお前は……」
ため息をつく先生を他所に所々教室が笑いに湧く。
「………」
彼は顔を赤くして直ぐ様席についたのだった。
左手に持ったハンカチをこっそりと制服のポケットにしまって。
第17話 青畳の香りは何だか心を和ませる
キーンコーン……
帰りのHRの終わりを告げるチャイムが校舎内を反響した。
本日の授業はここまで、ここからは放課後の時間である。
C組の教室も先生が出ていって生徒達が続々と帰り支度を整え、教室を後にし始めていた。
そんな中、静と藍、柊奈達も鞄を持って扉の前まで歩いてくる。
「それじゃあ、また明日ね」
「はい、また明日」
「ばいはい、柊奈ちゃん」
そして柊奈は下駄箱に、静と藍は校舎内にある茶道部の部室に向かうためにそこで別れた。
今日は静が茶道部に見学に行く日であり、部員である藍の案内で二人は茶道部の部室に向かう。
中等部校舎である南側校舎から学食の建物を通して西側校舎へ。
西側校舎の一階の一番右にある扉が茶道部の部室の入口である。
真新しい木の引戸になっていてそこからもう他の部屋とは全く異なる事が分かる。
「ここが、茶道部だよ」
「………」
二人はそんな扉の前までやって来た。
初めての部活を前に少し緊張の面持ちの静。
「大丈夫、人数も少ないし皆良い人達だから」
「あ、はい……」
そんな彼女に藍は優しく微笑んでそう言うってくれたので静はまだ少し緊張気味だが、こくりと頷いた。
藍は扉に手をかけてゆっくりと引いていく。
「こんにちは」
「お、お邪魔します」
中はまず旅館のように綺麗な靴置き場が目に入ってきて、その横に更に襖。
その襖を開けると、青畳が敷いてある8畳ほどの和室が広がっている。
茶道らしく掛け軸等がある落ち着いた雰囲気ながら、一番端の位置という事もあって日当たりがよく午後の陽射しが障子越しに差し込む和やかな部屋だった。
「お、藍ちゃんやないか。
待っとったで〜」
「いらっしゃい、藍……」
藍達がそっと和室に入ると、和室の奥には二人の女子生徒が座っていた。
その二人の女子生徒は開いた襖の方を見て藍達に声をかけてくる。
「日向先輩、奏先輩」
藍は軽く会釈をして二人に挨拶を返した。
二人の女子生徒。
黄色い髪を後ろで束ねている女の子が右に座っており、左には紫色のショートカットの女の子が文庫本を片手に座っていた。
「お?
そっちの娘は初めて見る顔やな?」
「あ、彼女は……」
黄色い髪の女子生徒が静に気付いて声をあげる。
藍はすぐに彼女に手を向けて説明し始めた。
「そかそか。
自分が藍の言うとった娘やな」
「月ノ宮静です。
よろしくお願いします」
説明が終わると、黄色い髪の女の子は納得したように頷いていた。
静はそんな二人の女子生徒に丁寧に頭を下げて挨拶をする。
「よう来てくれたな〜!
ホンマにありがとう!」
「この時を待っていたわ……2年と12ヶ月と365日(直訳四年)」
「え?」
すると黄色い髪の女の子は顔を輝かせて立ち上がり、静の両手を取ってみせた。
紫色の髪の女の子は文庫本を手にしたままそう呟く。
いきなりのその反応に驚いた静だが、彼女達は構わず続ける。
「うちは高峯日向
高等部1年B組や。
この部活の副部長やで」
まず黄色い髪の女の子、梓が自分に手を向けてそう自己紹介をした。
女子ながら中々の長身でスカートから伸びる足がスラリと長い。
黄色いロングヘアーを赤く細いリボンで結って後ろに降ろしている。
瞳は大きく髪とそろい薄い黄色。
明るい印象が目立つ美少女だ。
だが、何より目を引くのは彼女のその豊かな胸である。
制服の上からでも一目で分かるそれは、生徒会副会長の八雲と同じかそれ以上の大きさだ。
「よろしくな、静ちゃん」
「あ、よろしくお願いします」
その胸を少し見てしまっていた静は差し出された日向の手に気付くと、慌てて握手を返す。
「霧生奏
同じく1年B組。
表に出せる特技は読書、人間観察と情報収集……」
今度は紫色の髪の少女が文庫本を閉じてスッと立ち上がった。
梓とは違い身長は静と同じかほんの少し高いくらい。
あじさい色の綺麗な髪は首を隠すか隠さないくらいのショートカット。
黒く澄んだ瞳に綺麗な容姿だが無表情が目立つ。
また、胸も制服の上からではほとんど分からずかなり小さいようだ。
「よろしく、静」
「あ、はい。
よろしくお願いします」
無表情からスッと口元を僅かに緩めてそう呟く奏。
というか、然り気無く“表に出せる”とか言っていたが裏もあるのだろうか。
「取り敢えず立ってるのも難やし、好きな所に座ってええよ」
「はい」
日向に勧めで藍と静も日向達と向かい合うような形で腰をおろした。
「いやいや、しかし藍ちゃん。
かなり素晴らしい人材を確保してくれたな、グッジョブやで!」
「……誉めてつかわすわ」
「あはは、ありがとうございます」
日向は改めて静を見ると何度か頷いて藍に向かってそう言った。
奏も無表情のままだがそう口を開いてみせる。
藍は笑顔でそう返すが、静は小首を傾げている。
「おしとやかそうで可愛い娘をゲットするとは。
そう、うちの勘が言ってるで」
話ながら日向は再び静に目を向けてその手を取った。
「ホンマによう来てくれたわ!ありがとうな!」
「え、えっと…?」
まだ状況が察せぬ彼女はやや返事に困惑した様子。
「日向……」
「あ、そうやった。
すまんすまん」
そんな様子を見かねた奏の一言で、日向はまた座り直した。
「えっとな、この茶道部は人数がとても少ないねん。
うち、奏、藍と今はおらんけど、部長である二年の先輩を含めて四人だけや」
彼女は一旦天井を見上げて話し始めた。
「うちの茶道部は大々的な部活やないから、それは仕方あらへんけど」
「ですよね……」
藍の苦笑気味の相槌を挟んで続ける。
「けどな、うちの学校は四人以上やないと部活としては認められへん。
でも、先輩は来年の春には受験で引退してしまう。
つまり来年には三人になってまう訳や」
「存続の危機……学校の圧政、荒れ果て荒む生徒達、強いては……」
「いや、それはないやろ」
彼女は文庫本を片手に物騒な事を呟く奏にツッコミをすかさず入れる。
そのやり取りは恒例なのか、随分とスムーズだ。
「まぁとにかく、このままじゃまずい状態だった訳やな。
部でなくなったら予算も貰えへんし、何より代々先輩達が続けてきた茶道部を無くしてまう」
「な、なるほど」
「しかぁーし!!」
と、そこで日向はビシッと静の方に指さした。
「そこで今回来てくれたのが静ちゃんって訳や!!
自分ならお茶会の時の着物姿もメチャメチャ似合いそうやし、茶道部にピッタリな女の子やないか!!」
なるほど、つまりはこういう事だ。
茶道部は人数がギリギリで来年今の部長という先輩が抜けてしまうと、活動人数が規定に達せず“部”として認められなくなってしまうというのだ。
文化部は運動部に比べて三年生の引退がかなり早いのだ。
だから今の二年の先輩は来年抜けてしまう。
だからこそ、新入部員は大歓迎なのだ。
とはいえ……
「まぁまぁ日向先輩、静ちゃんはまだ見学ですから。そんないきなり迫ったら……」
「あ、せやな。
あははは……」
藍が落ち着かせるように言うと日向は苦笑してコホンと一つ咳払い。
「まずは活動の説明」
「そうなや、部活の基本的な事を簡単に説明をしよか」
奏がポツリと呟いた言葉に彼女はポンと手を打った。
そうして立ち上がって何やら道具を取り出し始める。
「?」
「大丈夫。
説明は実際やってみる方が早いの」
「あ、なるほど……」
何事かと首を傾けた静に奏が優しく語りかけてくれた。
「人体実験と同じでね……ふふ……」
「え?」
前言撤回。
物凄く物騒な事を口元を緩めて呟いていた。
・・・・・・
コーン、と鹿威しの音が響きそうな和室。
正座をする四人の前にはお茶碗が置いてあり、黒い漆の小皿に乗った和菓子があった。
今回は日向がお茶をたててくれた。
「まず皆が揃ったら、こうやってお茶をたてて、並んで一口目を皆で一緒に飲む」
「「「………」」」
そう言って茶碗を持ち上げる彼女。
それに習うように、三人も胸の高さまで碗を持ち上げる。
飲み方本来はは高校の部活なので気にしないで良いらしい。
「………」
四人はゆっくりと口に近付けてそっとお茶を啜う。
そして茶器をそっと畳に置くと一つ、間をおいて次は……
「そしたら、後は自由にしてよし!!」
まさかの自由だった。
「自由、ですか?」
「せや。うちは基本的にお茶を飲んで色々好き勝手に話している部活やからな。
今のは部活の挨拶みたいなもんや」
尋ねる静に正座を崩してそう言う日向。
「今の挨拶をやったら、後は皆で話したりお茶飲んだり、遊んだり色々する。それが主な活動やね」
彼女の言葉に頷く静。
隣の奏は一人、またお茶を啜っているが取り敢えず続ける。
「活動は基本的に毎週水曜日と金曜日。
といっても、ここは休みとかそういうの全く気にせえへんから安心してや。
まぁ、月に一回は顔出して貰えると嬉しいな」
これならば例え生徒会に入っていても何ら問題は無さそうだと静は思う。
「偶数の月にはちゃんとしたお茶会を地元の人達と一緒に街の茶道教室でやるイベントがあって、その時は着物を着るんやね。
文化祭の時も茶道部としてのイベントを出す。
後、年に一回ずつ秋とお正月に大きな行事があるからその時にも出てくれると助かるわ」
これが大まかな活動内容のようだ。
普段はお茶を飲んでのほほんと過ごすがちゃんとしたイベントも結構あるらしい。
「じゃ、取り敢えずいつも通りの活動として、のんびりしよか」
「そうですね」
一通り説明を終えた日向は立ち上がると、藍と一緒に今度はちゃぶ台と座布団を出してきた。
そしてお椀や和菓子なんかをちゃぶ台の上に乗せて、皆で囲んだ。
これがいつもの団欒のスタイルらしい。
スススっといつの間にか奏も台の前に移動していた。文庫本片手に。
「そういや、静ちゃんは転校生って聞いたけど……」
「はい、今週の月曜日に」
四人はお茶を飲みながら話しを始める。
「そっか。
藍ちゃんと同じクラスやったんやろ?」
「ええ、ついでに席も隣だったりするんですよ」
「それはアレやな。
彼女が茶道部に入るように約束された天の思し召しに違いないわ」
藍が笑顔でそう言うと、日向はニヤリと口元を緩めてわざとらしくお茶をお酒のように一気に飲み干す。
茶道も何もあったものではない。
その様子がおかしかったのか、静と藍は思わずクスクスと笑ってしまった。
「ついでに、私達隣のクラスにも転校生」
「あ、そういやそんな話をクラスの連中がしとったな……確か」
すると、文庫本から僅かに目を離した奏がポツリとそう言った。日向は思い出そうとこめかみに指を当てるが……
「名前は月ノ宮駿。
年齢15、誕生日5月。
身長171cm、体重53kg、体脂肪率一桁台。
一つ下の妹がいる、というか目の前にいる静が妹。
見た目はまぁまぁカッコイイ上に性格も基本的に明るく行動力もあるが、人前だろうがお構い無しの極度のシスコンと難あり。
好きなタイプは年上でお姉さん系。
ツッコミとボケを相手によって使い分けるタイプ。
所属部活は今の所なし」
「に、兄さんの事をご存知なんですか?」
すらすらと語りあげる奏に驚いて静は声をあげた。
当然だ。身長から性格まで全てを言って当てたのだから知り合いとしか考えられない。
しかし彼女はふるふると首を振った。
「私の特技は情報収集。
隣に転校生が来たって聞いたから興味本位で少し調べただけ」
(………どうやって調べたんだろう)
どうやら奏が特技と称する情報収集によるものらしい。しかも今ので少し、らしい。
ツッコミ所が満載すぎるのだが。
「へぇ、そうだったん。
お兄さんと一緒にこの学校来たんやな」
「え、ええ……」
奏の情報収集称する発表し全くツッコまない日向達。
静も取り敢えず首を縦に振って頷いておく。
ただ、奏は絶対敵に回してはいけない人だと思った。
そんな感じで、本日は他にも学校に関する事とか、クラスに関する事とか、授業に関する事とか、そういった他愛ない話題をしながら過ごしていった。
・・・・・・
日も傾いてきて、夕暮れが茶道部の和室に射し込み始めた頃。
本日の茶道部はお開きとなり、一同は部室の扉を前にしていた。
「どうやった?
うちらの部活?」
「はい。
とても楽しかったです。
面白いお話も色々と聞けましたし」
「さよか。
ほんなら良かったわ〜」
日向の問いに静は微笑んで答えた。
それはお世辞とかでは無く本当の気持ちである。
「ですから、その、もしご迷惑で無ければ………茶道部に入ってみようと思います」
だから、少しだけ恥ずかしそうに。
だが確かに彼女はそう言った。
「ホンマか!!
全然迷惑なんて事あらへんよ!!ありがとう静ちゃん!!」
「大歓迎……」
「勿論私も」
日向は顔を輝かせて静の両手を包んだ。
奏は相変わらず文庫本を片手にだが確かにそういってくれたし、藍は笑顔で彼女に向かって頷いてくれる。
「ありがとうございます。
では、お言葉に甘えて……」
こうして、三人の歓迎を受けた静は茶道部に入部する事になった。
「あ、でも……部長さんに断りもなく良いんでしょうか?」
「問題無しや。
基本的にふわふわしてて、そういう事は気にせん部長やから。来週の水曜日は来ると思うから、その時に紹介するわ」
*
一方、場所は変わって生徒会室。
「くしゅん!」
長テーブルに座っていた八雲がくしゃみをした。
「風邪ですか?八雲先輩」
「どうだったかしら?
そんな事はなかったと思うけど〜」
駿が尋ねるも彼女は頬に手を当てたまま首を傾げる。この人なら例え風邪をひいていても、その事すら忘れてしまっていそうである。
「もう暗くなってくるし、そろそろ帰ろっか」
「そうですね。
皆さん、本日もお疲れ様でした」
日も傾いてきて、薄暗くなり始めてきたので本日の生徒会もお開きに。
四人は生徒会室を出て、三階の階段まで歩いていく。
「って、もみじ先輩?
何故におんぶを?」
「うん、駿君は乗り心地が良かったから!」
何故か駿がもみじをおんぶしていたのだ。
というか、疲れたという彼女におんぶさせられていたという方が正しい。
「あ、それはありがとうございます、なのかな?
取り敢えずお褒めに預かり光栄です!!」
「うむ!
苦しゅうない!
良きに計らえ〜」
そう言う駿の上でまるでお殿様のようにそう言うと、ビシッと前方を指さしてみせるもみじ。
「あらあら、もみじちゃんとっても楽しそうね〜」
「転ばないように階段に気をつけて下さいね」
八雲と悠一は微笑ましそうに眺めていた。
・・・・・・
正門でもみじ達と別れた駿が帰宅するために通学路を歩いていると……
「兄さん!」
「?」
並木通りを歩いていると、後ろから声がかかってきた。振り返ると、そこには小走りで向かってくる静の姿が。
「今から帰りですか?」
彼女は歩く駿の隣に並ぶ。
走ってきたからか少しだけ乱れた髪が沈みかけた夕日の光に当たって彼女を大人っぽく見せる。
「あ、ああ。
えっと、茶道部の方はどうだった?」
「はい。
皆さん優しい方で、楽しかったです」
そんな彼女の様子に一瞬気を取られていた駿は、慌てて話題を変える。
「そか、ソイツは良かった。
じゃあ、入部を?」
「はい。
そうしようと思ってます」
駿にも茶道部への入部の旨を伝えた静。
彼は良かったと安心したように笑ってくれた。
(しかし、茶道の和服姿の静か。
これは通いつめる必要がありそうだな」
「兄さん……しっかり声に出てます。
それに普段は制服だそうですよ?」
「ええ!?」
残念。
その期待は早くも打ち破れた。
「でもまぁ、その方が良いかな。
静の和服姿はずっと俺だけのものにしたいし」
「も、もう!
さらっと変な事を言わないで下さい!」
しかしめげずにシスコン発言を忘れない駿。
勿論赤くなった静に怒られるが。
「変な事なもんか。
俺は至って真剣に言ってるんだ」
「真剣にもダメです!」
こうして二人は肩を並らべて、夕焼けがまだ少し残る住宅街を歩いていくのだった。
本当にすみません。
今回は上手く話が思い付けず、今まで書いた中でも一番酷い文章になってしまったのではないかと思います。
展開、会話、描写、何もかもが中途半端でしたがこれが限界でした。
次回こそはもっと上手く書けるように頑張りたいので、よろしくお願いいたします。
・あとがき
駿
「なんつーか、生徒会と茶道部って中身似てるよな」
悠一
「それはそれで問題なんですけどね。特に生徒会については」
駿
「そういや、茶道部の部長さんって……」
悠一
「それはいずれ分かりますよ。
それに今回の冒頭にあった志摩君の視線の理由もいずれ明らかになると思いますよ」
駿
「素直に話が進んでよいものか、兄としては複雑だけどな」
悠一
「おや?本当にそれだけですか?」
駿
「何がだよ?」
悠一
「まぁ……その答えもいずれ、ですね。
では次回予告に移りましょう」
駿
「???」
悠一
「次回はとある方が投稿して下さったオリキャラが二名、登場するようですよ」
駿
「何でも姉弟らしいな。
どんな出会い方になるかは分からんけど」
悠一
「次回は少し短めですが、よろしくお願いします」