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家路に着く2

 中国横断道から中国縦貫道に入り、豊中から名神に入ればもう一直線で京都に着ける。あとは恵子さんから聞いた滝川さんの住所に行けば、道子さんの辿った足跡と心情が解る。特に今回は住民登録もしないで身内にも音信不通にしていたのが気になると、もうこれは避けて通れない。恵子さんから聞かされた恋がそこに絡んでいるとすれば、それがどんな恋なのか、ここまで来ればその顛末をみんなは知りたいのが人情だろう。

 滝川さんだが、向こうはおそらく年金暮らしだから、元気なら多分いつでも在宅だろうと勝手に決め込んで、とにかく今日は日帰り強行軍の疲れを癒やすことにした。

 帰りは逆方向から百万遍で美紀を下ろして、出町柳付近で米田と桜木を下ろしたあとは、車を返しに三千院近くの自宅に寄った。母は車を自分のと入れ替えて、どうやら閉店間近のお父さんの喫茶店へ行ったらしい。

 帰ってきたお父さんに依ると矢張り母は喫茶店に車を止めて父に会った。丁度夕食時でいつものご近所さんの常連客が帰った後に、母特有のドアのカウベルが、後始末に追われる父の耳元に木霊こだまがしたらしい。

 母は父が拭き終わったカウンターの前に座った。

 お疲れさまと父にしては珍しく今日の母を労って特製の珈琲を淹れた。

「先に夕紀を家まで送ったのか」

「向こうにあたしの車を置いていたからね」

 その次にはガス欠だからガソリン入れといてね、っと来たからスタンドぐらい寄れるだろうと文句を言うと、忙しくてそれどころではなかったと言われた辺りから、父はまたいつもの愛想のない雰囲気に戻った。


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