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かすかな希望2

 三人は店を出て高野川と賀茂川の合流地点に戻った。そこは鴨川デルタと呼ばれて憩いの場所になっている。三人は合流点の護岸に座った。

「なるほどここは見晴らしの良いとこね」

「ああ、ここに暫く居ると実に気持ちが落ち着いてくるから良く来るよ」

 いつもなんか有ると、ここへ憂さ晴らしに来るらしい。

「さてと美紀のおばあちゃんの話だと、道子さんはそんなに遠くない親戚らしいけれど付き合いは祖父の代で途絶えているらしいから、向こうもそんなに血筋が近い親戚が居て驚いていたそうだなあ」

 それにしても当時の皇太子と結婚した皇太子妃の美智子さんの人気は相当なもんらしく、それにあやかって名前まで流行るなんて。お陰でこっちは割を食って道子の名前だけでは難しそうになった。

「それはばあちゃんも驚いて、名前はともかく感謝されたそうだ。それで道子さん以外でもまだ存命で来てくれれば、これで少しは親戚づきあいが復活出来るかも知れないと云っていたから案外ちゃんと話がつきそうだけど……」

「問題はいつ行けるかだが。早いに越したことはないが、夕紀はどう考えてる」

「先ず行く人数が多いと車の方が安上がりで、待ち時間や乗り継ぎを考えると便利だわね」

「でもこの三人は免許持ってないし米田もそうだが、北山と石田は持ってるけど六人乗りの車だとレンタカーになるが電車とどっちがいいかだ」

 先ずはみんなの都合を聞いてみることにして、桜木とは別れた。

 夕紀の家にはお父さんの車はあるが、店は閉められない。お母さんのは軽自動車で運転手を除けば三人か、それなら電車にするか、米田も来るらしいからやはり車か。そこでお父さんの車をお母さんが運転すれば、五人乗りで今の米田を入れたメンバーで行けそうだ。

「美紀、取りあえずお母さんの都合を聞いてみるけど来るか?」

「近いの」

「この近くの洋菓子のお店にパートに行ってるの。ちょっとそこの売り上げに協力するか」

 二人は歩いて行くことにした。


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