表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/157

かすかな希望1

 先ずは桜木が動揺した。夕紀は来たかと待ち受ける。当事者の美紀はこの時には頼み事をうっかり忘れたように、ばあちゃんからの電話だとホイホイと取る。

 ばあちゃん元気、とさっき聞いたにも拘わらず美紀は、はしゃいでいる。

 相変わらず元気ね、と受け答えする美紀を注目する二人は、次第に苛立ちを募らせる。とうとう夕紀が「道子さんはどうなってるのッ」と動向を聞かれてやっと本題に入ってくれたかと一息入れられた。

「それでばあちゃん、朝一で頼んだ件はどうだったの行ってくれたの」

「それはもうすぐに電話して、お話を伺うと家系図があると言われて、直ぐにお邪魔して見せて貰ったのよ」

「それでどうなったの」

 美紀は二人にごめんと片合掌の仕草をして話を伺うと、二人にも聞こえるようにスピーカーをオンにした。

「説明を聞くとどうも昭雄あきおさんのお父さんのお父さんはつまり祖父の妹には三姉妹の子供が居て、その次女に確かに道子さんと云う名前が載っているのよ」  

 桜木と夕紀は俄然色めきだった。

「でもその昭雄さんは道子さんどころか祖父の妹さんも知らないからその子供の三姉妹に至っては面識がないらしいのよ、だから道子さんって云う人は確かに系図には載って居るけどどんな人か全く知らず。それどころか今は存命なのかも判らないって仰って、美紀、あんたが探している人かは、あんたが来て確かめるしかないわね」

 あの頃は今の上皇様のきさきになられた正田美智子さんブームで、あの後に生まれた女の子には美智子と言う名前が流行って、でもそのままでは恐れ多いと道子とつけられた女の子が多かった。

「解った近いうちに確かめに行くから、その時はまた連絡するね」

 先方さんによろしく、と云って電話を切った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ