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進まぬ解明3

 これほど格式を重んじる家が減っていることに唖然として、嘆きを通り越して衝撃的すぎる。古い伝統と文化を強いて云うなら、我々が育んだ歴史に衰退の危機を訴えざるを得ない。桜木はこの嘆かわしい事実と向かい合わねばならないと講釈を垂れた。

「どうするの、これじゃあお手上げじゃないの」

 夕紀は無視するように次ぎの一手を催促した。

「今頃米田も頭にきてるだろうなあ。お前らと似たような不満をメールで寄越して来やがった。でも何であいつがこの話に乗ってきたのかサッパリ解らん。とにかく普通の家でもそこそこ余裕のある家もリストアップしょう」

 ピンポイントからローラー作戦の切り替えを余儀なくされる。三人の議論は平行線のまま「さあ仕事だ」とそれぞれのパソコンに向かい合った。

 二人にそのまま仕事を継続させて、二人が見つけた家に評価を付けて、桜木自身は途中から人名研究をやってるその道の大家たいかを調べだした。

「おうおう米田から来るわ来るわ、お前らが思った通りの不満のメールが次々と流して来やがる」

 どれどれと、二人も桜木のパソコンを見る。

「あいつはスマホ持ってないからメールをパソコンで送ってやがる」

「よく言うわよ。自分も持ってないくせに」

「夕紀と美紀はスマホ持ってたんだなあ」

「米田君も桜木君もどうしてそう乗り遅れているの」

「別に困らないからさ、でも米田は金欠だろう」

 それでも米田は五人見つけたと住所と名前を送ってきた。苦労して見つけたんだ。粗略にすると今後の進行にも差し支えるからと、桜木は手紙か電話でコンタクトを取る欄に登録した。


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