美紀は夕紀の家に2
喫茶店があるこの辺りは、民家が疎らに建っているが、国道沿いには、ライバル社が少ないせいかコンビニもスーパーマーケット並みに店内も駐車場も拡張してある。山下さんとはこう言う店で知り合ったらしい。でもご主人が亡くなる前は、ご主人の運転する車で所用を足していたから、自分から一人で買い出しをするのは五年前からだ。
おばあちゃんは生協の会員で配達して貰っていた。それが最近はこんな新しい店を見てから、チョコチョコ来るようになり、そこで道子さんと知り合えた。
「それで最近になって、あんた車買ったげるから免許取りなさいって、おばあちゃんに言われちゃってるの」
「夕紀、それだけ頼りにされたら、それはおばあちゃんの足腰が弱ってきた証拠だなあ」
「いや至って元気だよ」
昔は学校が休みになると、おばあちゃんはあたしを連れて、旅に連れて行ってくれた。お父さんには、暫く留守にするけれど後はよろしくって、それで行っちゃうんだから。山陰へ行くと帰りは瀬戸内海沿いに帰る。萩とか津山とかも行ったし、夏は信州が定番だった。そこでいろんな物珍しい物を見つけては、夕紀ちゃんどうだろうって言って買い求めた。それが今はあの喫茶店に所狭しと並んでいる。
「じゃああの店に飾ってあるのはおばあちゃんの収集品なのか」
「ウン、でもあたしがおねだりして買って貰ったのもあるけど殆どがおばあちゃんのものばかり。それぐらいおばあちゃん、結構新しもの好きなのよ。だから今でも歳が幾つか判らんぐらい好奇心旺盛なんだ」
「夕紀とこもか、うちのばあちゃんもここ暫く会ってないけど昔からそんな傾向があった」




