表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/157

今日の反省会3

 各自注文した盛り合わせとチューハイを飲みながら、みんなは今日見付けた四枚の写真を穴が空くほど眺めた。その内の一枚は歳が似たような二人の写真だ。亡くなった旦那さんとは歳が十以上も離れていて、どう見ても旦那さん以外の別の男に見える。そうなるとますます謎は深まり、此の写真の男は誰だ、と、チューハイとおつまみだけが減ってゆく。

 道子さんは五年前に旦那さんを亡くしてから、二人の思い出を整理したと云う結論を導いても、残るあの旦那さんではないような写真の謎には手を焼いた。

 帰りのバスでもそうだが、あの居酒屋でも酒の力を借りても妙案は出なかった。手掛かりがあの古い写真だけでは、調査も早々に行き詰まったのだ。でもまだ私物が詰まっているタンスや引き出しは、まだ半分以上は残っている。そこに期待を掛けようと、この日の苦労は酒で流して、とうとう決め手の無いまま六人は居酒屋を後にして別れた。

 桜木は京阪電車の駅へ、石田と北山と米田はその場で別れた。みんなと別れた夕紀と美紀の二人は、揃って高瀬川沿いに北へ向かって歩き出した。

「あまり出歩かなくて身の回りは良く整理された部屋、大家さんには月に一回の家賃の受け渡しで挨拶程度の会話だけ。これじゃあつかみ所が無いわね。まるでジックリ調べて欲しいと言ってるようじゃないの」

「でも道子さんは逆にみんなが出払った時間を見越して、こっそり出歩くって言うのもアリかも知れないわね」

 雷鳥は天敵を避けて天気の悪い日に飛ぶらしい。しかも季節ごとに保護色を変える。なんかそんなイメージしか浮かばない、と美紀はぼやいている。

「だけれど雷鳥は天然記念物だよ」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ