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橘美紀1

 橘美紀は大学直ぐ側、百万遍近くのハイツに住んでいる。彼女の器量についてはサークル仲間でも賛否両論だろう。容姿端麗だけで器量が決まるなら、美人の人気が短命に終わる。だから努力無くして器量は磨けない、これを実践しなければ短命に終わる。身を持って体験した橘は、そこで夕紀と出会ってから、器量は内面から滲み出てこそ、人は振り返ってくれると諭された。それからの付き合いである。

 談議が終わり桜木と別れた夕紀は、真っ直ぐ百万遍近くの橘美紀のハイツに寄った。

 ここはワンルームだが、別に天井にロフト部屋があって、そこで美紀は寝起きしている。だから入り口にあるバス、トイレ、キッチンを除くこの八畳の洋室は、ベッドがない分かなり広く感じる。

 彼女の実家は山陰の島根県で、元は名主を務めたほどの名家で、今でこそ普通の家だが、近所ではやはり一目置かれていたお嬢さんだった。だから気位が高く、大学へ来てからも人気があったが、ひと月でその支持率は、どっかの首相のように急落した。入学してまだ狭い交際範囲と、日が浅いのが幸いして、彼女は直ぐに立ち直った。もっともそれを早く修正させたのが夕紀だった。

 あんた地元ではチヤホヤされてたかもしれないが、ここでは嫌われ者になる、と忠告して直ぐに彼女は軌道修正をした。その変わり身の速さに夕紀も驚くと、同時にそう言う素質を持った子だと理解できた。元々は洞察力の強い女だったが、ここでは周りからおだてられて作り上げたものだ。それで地元を離れて知らない世界に入って一変したのだ。


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