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新たな波乱2

「せっかく桜木君が愛でている桜をあいつは貶すんだから」

「さあそれは誰かの気を惹こうとして桜木君を標的にしただけじゃないの」

「夕紀にそんなことを言われるとゾッとするのよ」

 夕紀に言わせれば、これも滝川さんの言う恋なんだ。これで美紀が無関心なら恋は成立しないけれど、結果はどうあれ、立派に成立している。それを美紀に言うと益々滝川さんの言うドツボにはまってゆく。

「ねえそれより桜木君って前からあんな(さば)けた性格だったの」

 美紀が訊ねる。

「あんなさばけたってどんな性格なの」

「年寄り相手に上手く立ち回れる性格、行宗恵子さんといい滝川盛治さんといい、彼のお陰で聞き出せたような物とは思わない、ねぇ夕紀」

「なるほど美紀もそう思っているのか。桜木とは校内ではいつもは学習と聴講で後は学食での雑談だから。そんな特異な能力を持っているなんて知らなかった。だから今回は目から鱗と言いたいわね」

 夕紀は美紀に語る。

 そんな噂をしているとは知らずに、先頭の米田に数歩の距離で桜木は歩いている。夕紀達は数メートルは離れて、これぐらいだと聞こえてない。

「それでこれからどうする」

 これで孤独死した道子さんの身内の一人であるお姉さんの存在が判明した。あとは大家さんに知らせて、役所の方で相続人を確定して貰えば良い、それで一件落着になり、この先をどうするか美紀は訊いてくる。

「もう桜木君とは会えなくなるの?」

「美紀にはあの大菩薩峠を借りに行くという奥の手があるじゃん。それにまだあの家に遺る本の処分もあるから」

 と助言する。


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