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家路に着く3

「それで夕紀の方はどうだ、判ったのか」

「ええお陰様で、夕紀も頼もしい友達を持ったもんだと感心したのよ」

 訊けば身元調査で四人のメンバーの中で気が利くのは、夕紀の話だと桜木とか言う学生しか思い当たらない。彼も夕紀の話では美紀ちゃんが気持ちを寄せていると聞いていた。逆にじゃあ米田とか言う学生はどうなんだ。あの学生は優香の見る限り、美紀ちゃんって言う子に気があると言って退けた。

「それじゃあ、うちの夕紀一人が全く恋に疎いちゅうことか」

「今の処はね。でもそれだけ熱心にこの身元調査に取り組んでると思えばいいんじゃないの」

 訳ありげに、恋はくせ者だと優香は言った。

「それでお前はどうなんだ。しょっちゅう俺の所へやって来るが」

「あなたでなくこの珈琲に魅せられただけよ」

 とさも上手そうに珈琲を飲み直している。

「そうか、その桜木君と言う子がその道子さんのお姉さんから色々と厄介な質問を一手に聞き出してくれたってわけか」

「それでその道子さんと滝川って男もあの唄に心を通わせたらしいって」

「あの歌って?」

「もう鈍感ね。三千院の直ぐ側で店を出しときながら……」

 言われてやっと浩三は直ぐに察してこれかと「女ひとり」の入ったCDを取り出した。

「じゃあこの唄を聞いてみようか」

「何でここにあるの」

「それりゃあここらのCMソングみたいなもんで、ご近所のお年寄りが青春のテーマソングみたいに持って来てここで聞かせてくれって言って置いてるんだ、ちょっとかけてみるか」

 片桐浩三は持ち込まれたCDをプレーヤーに掛けた。それは男性コーラスグループの見事なハーモニーよる歌声に思わず耳を傾けて聴いた。優香も静かに聴いている。


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