ファースト
国家の最優先事項は、国民の生活を守ることです。
それを体現したのが、昭和天皇でしょう。
戦争に敗れ、占領軍が進駐して来た時に、自ら進駐軍の司令官の前に赴き、「私の命はどうなっても良いから、国民が食べられるようにして欲しい」とする内容の発言を行いました。
歴史上、どのような権力者であれ、敗北した時にはみっともない命乞いをするのが通例ですが、昭和天皇は国民の生活を最優先に考えたのです。
この天皇陛下の宸襟は、仁徳天皇の事績まで遡ることができます。
仁徳天皇が国内の様子を見ようと高台に上がると、家々からは炊事の煙すら上がっていませんでした。
そこで仁徳天皇は「税を免除する」として、三年間も無税にしたのです。
王宮はボロボロになりましたが、国民は生活が安定し、豊かな生活を送ることが可能になります。
そこで仁徳天皇が徴税再開を告げると、人々は挙って王宮に押し寄せ、ボロボロになっていた王宮を立派な建物に改築しました。
天皇陛下にとって国民は「大御宝」です。
宝物を大切に扱うのは当然の帰結ですから、昭和天皇は自然体で「国民を頼む」と発言できたのでしょう。
さて、先頃ですが、とある女性声優が「日本では日本人ファーストが当然」と発言して批判を浴びました。
私からすると、批判する方がおかしいのです。
分かり易くしましょう。
「アメリカでは、アメリカ人ファーストが当然」
「イスラエルでは、ユダヤ人ファーストが当然」
「ウクライナでは、ウクライナ人ファーストが当然」
「サウジアラビアでは、ムスリムファーストが当然」
如何でしょうか?
何も違和感はありませんね。国や団体の中で、所属している人々、構成員を最優先に扱うのは常識中の常識です。
それがたまたま「日本」であっただけなのに、どうして批判されなければならないのでしょうか?
日本国内で日本人を最優先にできないような狂った考えは捨て去り、国民を最優先に考えるのが当然なのです。
日本国憲法でも、国は国民の生活を保障する義務があると明記されているのですから、日本国内で日本国民を虐げるような考えや行動は憲法違反であると、大書せねばなりません。
また国際条約では「先住民の権利」が最優先であるとされています。
日本列島の先住民は我々日本人ですから、国際条約の観点からも日本国内で日本人、日本国民を最優先にしないのは、常識外れとの誹りを免れないでしょう。
「日本では、日本人ファースト」
この考えを批判される方は、早く国外脱出して二度と日本の土を踏むことのないようにして下さい。
何なら地球から出て行って下さっても一向に構いません。
人類として、致命的な欠陥を抱えているのですから。