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世界のウマ娘小話 「ドクターフェイガー」

作者: クレヤ

かつて、ウマ娘には公道における速度制限とかそんな物はなかった。

確かに早く長く走れるが、あくまで彼女たちも人であるし、そもそもスピードメーターなんかないもんだからどうやって自制するんだよ!みたいな話であり、そう言った物を設けれなかったというのが正しい。


そんな頃の話である。


アメリカに医者みたいな名前のウマ娘がいた。

その名は「ドクターフェイガー」


彼女はドクターって事は医者なのか?という疑問にはドクター・ドレみたいな物という事で一旦置いておいて。


彼女はアメリカはフロリダ州で生まれ、レースの世界へ脚を踏み入れた

体力的に長い距離は無理だが、マイルまでの短い距離であれば強さが発揮できるのではないか?

と考えたトレーナーはそのまま短距離レースに出すと、彼女はトレーナーの予想を遥かに上回る速さを見せ、1200mレースのデビュー戦を8バ身という結果で勝利した。


以後、彼女の最速伝説が始まり、その後も様々なレースで彼女は速さを見せつけ、アメリカに置ける短距離レースの伝説として、以後語られていくのであったが...




そんなある日の事だった。

ドクターフェイガーは日課のランニングをしていると、あるファンが近いてきた。

見回り中のウマ娘の警官であったが、休みの日は録画したレース映像を見て、時々ある日曜休みにはレース場でライブも楽しむファンガールだった。

たまたま配属された先の仕事中に思わず見つけた大スターに彼女は職務を忘れ、サインをお願いしたのである。


しかしその時、職務中で色紙やグッズを持っているはずもない。かと言って制服にサインしてもらったら最後に返さなければならない物なので意味がない。

そんな中で彼女が持ち合わせてる数少ない紙が「速度違反キップ」だった。

ドクターフェイガーは気前よく警官のファンガールの“違反キップ”へサインをして、彼女を喜ばせたのであった。




そして、この話のオチを飾るジョークがある。

それは、サインした後にうけたインタビューで彼女はこう話したのである。


「この間、軽くランニングしてた時に警官に呼び止められて速度違反キップにサインさせられたんだ。アタシがどうも速すぎたみたいでね」

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