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耳たぶをくすぐられるむず痒さと、湿った背中の不快感を感じながら、重く閉じた瞼を開けて仰向けの体を起こす。
既視感のある感覚と動作に首を傾げながら、“先ほど”の出来事を思い出すようにゆっくりと首を動かして辺りを見回すと、周囲の景色が変わっている事に気がついた。
辺りは傾いた陽の光で赤く染まり、広場の大半が木陰に覆われている。周囲を囲む低木の一箇所には小道が出来ており、その小道からは、広場を半分に分けるように地面に二本の線が引かれ、線の先には人の頭部程の大きさもある“六角形の水色水晶”が転がっていた。
先ほどとは異なる周囲の状況に首を傾げながら伸びた足を一度折りたたむと、地面に両手を突いて立ち上がり、手とスカートに付いた土を払い落とす。
そして、もう一度周囲を見回すと、自分の体を見下ろして身体に異常がない事を確認する。
「ん……ん……どこも怪我してない。服も汚れてないし、さっきのはやっぱり夢だったのかな」
あの、猪に似た化け物の、四つの黒い瞳を思い出して、一度身震いをする。
あれがもし現実に存在していたのであれば、今頃私は奴の腹の中だろう。それに、運よく五体満足でやり過ごせたとしても、汚れ一つない無傷なのは考えられない。
私が余程の幸運の持ち主の可能性もあるが、それ程の幸運を持っているのであれば、私は今頃学校から家までの帰路に就いているだろう。
ここで、お金持ちやお姫様といった発想が真っ先に出てこないのは些か夢に欠けるが、私にとっては何もない日常がこの上ない幸せなのだと、非日常に曝されて初めて気づいた。
「パパ……ママ……」
顔に影を落としながら呟くと、すぐに首を横に振って暗い気持ちを振り払い無理矢理笑顔を作り出す。
「落ち込んでる暇なんて無いよね!もうすぐ夜になるし、早く移動して道か何かを探さないと!あ、そうだ──」
低木の壁の亀裂から視線を逸らしながら後ろを振り向くと、少し離れた場所に落ちている水晶の元に行き、両手でそれを拾い上げる。
「これ、どうせだから持って行こっと。綺麗だし……って、少し暖かい……なんでだろう?」
暗い気持ちを紛らわせるためにと拾い上げた水晶は何故かほんのりと暖かく、心を落ち着かせてくれる。
その温もりを強く感じようと水晶を抱き抱える様に持ち直した時、一瞬その水晶から、夢で見たあの猪に似た化け物の気配を感じて目を見開いた。
「……まさか、ね」
滑り落としそうになった水晶を抱え直し、違和感を感じる右脇腹を何度か摩ると、先ほど感じた気配は気のせいだと言い聞かせるように首を横に振る。
先ほどから首を横に振ってばかりだ。そう考えて、また首を横に振る。
「……って、ダメダメ。こんなに首を振ってたら、デスメタルが大好きな可愛い女の子だって勘違いされちゃう」
暗い気持ちになりかけた所を、普段言わない類の冗談で誤魔化して空元気を搾り出すと、低木の壁にできた亀裂に向き直り足早に歩き出した。
幾重にも重なった低木の壁の間を歩きながら、よくここまで密集しているのに元気に育つものだと、名前を知らない木の生命力に感心していると、十歩程歩いた所で壁が途切れて辺りがひらける。
──薄暗い森。高木の枝葉が部屋の天井のように、森全体を覆い尽くし陽の光を遮り、湿った地面には土が見えないほどの枯れ葉が積まれていた。
朽ちた倒木は空間を区切り、乱雑に伸びた蔓や蔦が垂れ幕を下ろし、苔むした岩が顔を覗かせる。そんな、茶と緑で染まった世界に踏み入ってしまった──いや、投げ捨てられた現状に視界が滲む。
「…………陽が落ちる前に道を探さないと。でも、どうやって探したらいいの……?そもそも、こんな場所をまともに歩ける気がしないし……」
道は平ではあるが倒木のおかげで高低差があり、蔦の間を通り抜ける事自体はできても、肩と膝を露出したこの格好では怪我をしてしまう。しかも靴がこれでは、積み重なった落ち葉に埋もれた物で足を失いかねず、岩の上は滑って歩けない。
「やっぱり、下手に動くよりも、広場で待ってた方が安全かも……。低木に囲まれてるから、大きな動物も入って来れないだろうし……。それにしても、私をここに運んだ人も大変だっただろうな〜。もしかして、ヘリコプターで連れてきたとか?」
振り返りながら冗談を言い、低木の壁の亀裂に足を踏み入れようとした時、ふと違和感を感じて足を止めると、低木の壁の周りを右手側に歩き始める。
そして、再び亀裂の前で足を止めると、水晶に顎を乗せるようにして独り言を呟いた。
「……なんでここだけ低木が生えてるんだろう?それに、円を描くように並んでるし……誰かがこの並びでこの場所に植えたのかな」
周囲には、低木の壁以外の場所に低木は生えておらず、同じように規則性を持って並んでいる植物も見当たらない。壁の内側の広場は外側の森の地面と違い、落ち葉ではなく柔らかく背の低い草に覆われているのも不思議だ。
「誰かがこの場所を作ったって事……だよね。自然にこんな場所ができるとは思えないし……。って事は、誰かがこの場所に来てるって事だよね!……それなら、近くに道や小屋があるかも知れない!」
ここまで丁寧に手入れされているのであれば、定期的にこの場所に訪れている人がいるという事。であれば、この場所に来るための道や、整備品を保管する小屋が近くにある筈だ。だが、その考えと同時に一つの不安が頭を過ぎる。
私をここに連れてきた人。その人が、この場所を手入れしている人と同じ人物である可能性が高い事だ。
この森の部外者が偶然見つけるには、人の痕跡が無さすぎる。それに、部外者が私を置いて行く場所にしては、この場所は目立ちすぎる気がする。
「……そんな事考えても、って感じだよね。取り敢えず歩きながら色々考えよ」
そう呟くと、取り敢えず今向いている方角に向かって歩き始める。
森の中で方角を知覚する方法など知るはずも無く、現在地や周辺の地理など以ての外だ。今、自分がどこに向かい、その先に何があるのか分からない。まるで、暗闇の中を手探りで歩いているような……いや、写り映えしない同じ景色が続く分、暗闇よりも気が滅入る。
しかも、すでに陽はかなり傾き、このままでは本当に、暗闇の中を手探りで歩き回る事になってしまう。
その証拠に、自身の周囲だけが色鮮やかに彩られ、離れた場所は色を失いモノクロの世界が広がっている。
「暗くなる前に、せめて開けた場所でもいいから見つけないと……」
倒木や蔦でできた、何度目かの行き止まりに厭気を差しながら、焦燥気味に歩く足を早める。それが、無駄に体力を消耗してしまう悪手だと気付いてはいるが、足を止めてしまうよりか幾分かマシだ。
森を探索する為の道具があれば、通れる場所は幾らでもあっただろう。だが、手元にあるのは頭ほどの大きさの水晶だけ。試しに、蔦をかき分けられるか水晶を押し当ててみたが、加えた力をそのまま押し返されるだけに終わった。
目的の小屋や道も見つからず、何度もあの低木の広場に戻ろうと考えたが、今となってはその場所に行くまでの道すら分からない。それほど、この森は複雑に入り組んでいる。
だが、慎重に動いているおかげで怪我を一切負っていない。服すら新品同様に汚れていないのは意図したものでは無いが、そのおかげで気を保てている節もあるので僥倖と言っていい。
あれから何時間……もしかしたら、まだ一時間も歩いていないかもしれない。周囲の景色は未だに色鮮やかなので、陽はまだ落ちていないのだろう。そう考えながら空を見上げると、不思議な事に、枝葉の隙間から見える空の色は帳が降りたように暗く、スライムの中に混ぜられたラメのように、光り輝く星々が散りばめられていた。
「……あれ?夜?え?でも暗くないし……」
想像とは違い、上に夜空が広がっていた事に驚きを隠せず、狼狽しながら周囲を何度も見回して景色を再確認する。
周囲の植物は昼間と同じように色を発し、離れた場所は色を認識する事はできないが、はっきりと物の形が分かる位には視界がひらけている。
もし、陽が落ち周囲が闇に取り込まれているのであれば、離れた場所の草木は疎か、一寸先すら見える事はない。
月明かりのおかげ……と考えたが、空に月は浮かんでおらず、前提として天井のように張られた枝葉のせいで、視界を確保できるほどの月光が森の中に差し込む事はない。
混乱する頭の中、ふと視界端に映った違和感に驚き、咄嗟に振り返りながら後退りする。すると、その場に感じた違和感は一瞬にして消え、再び視界の端に新たな違和感が生まれた。
今度は体は動かさずに首だけを動かし、その違和感に視線を送る。
「──え?何それ」
視界に入ったのは自分の影──ではなく、自分のシルエットと同じ形に動く、モノクロの世界だった。
まるで、その一部を切り取り、モノクロ加工を施してからその場所に貼り直しているような、今まで見た事ない景色に呆然とし、力の抜けた腕から水晶が滑り落ちた。
その時、水晶の落下に合わせて周囲の色彩が目まぐるしく変化し、光と影のように、カラーとモノクロの世界が周囲に出来上がる。
その、不思議ではあるが、つい引き込まれてしまいそうな幻想的な光景に心奪われながらも、その場に徐に屈みながら地面に転がる水晶に手を伸ばす。
すると、私の手の動きに合わせて、周囲のカラーの世界に私の手を模ったモノクロの世界が侵食し、自陣を広げていく。
「おもしろ〜い!この景色って水晶が作り出してるのかな?でも、景色が白黒だと距離感が掴みにくいなぁ」
持ち上げた水晶に連動して動くカラーとモノクロの世界を見ながら嬉々とした声を上げながらも、見慣れないモノクロの世界に悪態を吐く。
そのまま立ち上がり、右手で狐の形を模ると、影絵のようにモノクロの世界を動かして「コンコン」と呟いた後クスリと笑い、再び水晶に手を回した。その時──
パキリ
と、少し離れた背後から乾いた枝を踏み抜く音が鳴り響く。
正直、この森の中を彷徨ってから何度も聞いた些細な音。だが、問題は別にあった。
先ほどまで自分の動きと連動して静止していたモノクロの世界が、自分の動きとは関係なく、蛇のようにのたうち始めて何度も形を崩しかける。
それだけでは無い。水晶を中心としたカラーの世界も所々に揺らぎが生じており、先ほどまで無かった、周囲の木々を模したモノクロの影が網目模様を描いていた。
その変化に首を傾げると、再び背後の森の中から物音が鳴り響き、同時に周囲の世界が揺らぐ。まるで、キャンプファイヤーの周りを囲む、子どもたちの影のように。
私は、狐を模した右手を解くと、抱きしめるように水晶に手を回して、腕全体で水晶の温もりを感じながら徐に振り返る。
そこに居たのは、リスでも、ウサギでも、夢で出会った化け物でも無い。二足歩行で、左手には松明を掲げた、日本では見慣れない顔つきの金髪の青年──人間だった。
私は、自分が見たものに目を見開き、唖然と立ち尽くしてしまう。山で人に出会ったから?否。その人が日本人とはかけ離れた顔つきだから?否。
驚いた理由……それは、その青年が左手に掲げた松明。それが照らし出す周囲の景色に、自分の今までの知識や経験、常識が全否定されたからだ。
この、薄暗い森に踏み入れてから、現在進行形で広がる景色。カラーとモノクロの境界線が引かれたこの世界が、自分の手にしている水晶の映し出したものではなく、自分の視界の異状が引き起こしている光景。
信じられないが、今、目の前に所々点在するモノクロの世界は、普段見えるはずの無い暗闇なのだろう。現に、私の背後にある私自身を模したモノクロの世界は本来、松明の灯りによって影が生まれて暗闇では視認する事ができない空間だからだ。
であれば、今私が持っている水晶は松明同様、光り輝いている事になる。正直、周囲が色付いているだけで、水晶自体が光を発しているようには一切見えないのだが、彼の持つ松明とその周囲を見る限りでは光を発しているのだろう。
「……意味が分からない」
「ーーーー?」
私の呟きが聞こえたのか、少し離れた場所でこちらの様子を伺っている青年が何か話しかけてきたが、考え事に夢中の私の耳には内容まで入ってこなかった。
「ちょっと待って!今考え事してるから!」
右手のひらを突き出し、少し強めの口調で青年に“邪魔をするな”と伝えると、自分の視界の異状について再び考える。
なぜ、暗闇の中がモノクロの世界として視認できるのか。なぜ、周囲を照らす光源を直視しても眩しく感じないのか。問題はその二つ。
前者は全くもって理解できないが、後者は単純に水晶や松明の光が弱いだけの可能性が高い。なぜなら、低木の広場で最初に目を覚ました時、眩しくて目が覚めたからだ。それに、前にキャンプファイヤーを見て眩しいと感じなかったというのもある。
私の頭脳では、これ以上の事を考える事はできない。視界の異常を放置したい訳では無いが、考えるだけ無駄だ。
「でも、目が見えなくなるよりマシだし、なんなら、暗くても周りが見えるのは嬉しいかな。お化け屋敷とかも怖がらずに済むかも?」
「ーー、ーーーーーーー?」
「あぁ、ごめんなさい。……って、私、遭難中だったの忘れてた!良かったぁ〜!こんなに早く助けがくるなんて、私って本当についてる!」
考え事に夢中で、自分が森の中で助けを待っている状況だという事が頭から完全に抜け落ちており、蔦を斬り払いながらこちらに近づく青年の声で我に帰ると、笑顔を浮かべながら青年たちの方へ歩み寄る。
「こういう時って、安心して泣いちゃうものだと思ってたけど、案外そうじゃ無いんだね」
先ほどまで遭難していた事を忘れていた。というのも大きいのだろうが、念願の救助隊に会えてもそこまでの感動は無かった。最初のうちは心が折れそうな場面が何度もあったが、今となっては、ちょっと過激な遠足程度だったと思える。怪我もなく、一切の疲労を感じていないから思える事ではあるが。
とはいえ、救助が来た事自体は大変嬉しい事なので、私は無意識に力んでいた肩の力を抜き、笑顔で青年の顔を見つめる。
だが、私の嬉々とした態度とは逆に青年は蔦を斬る手を止めると、困ったように顔を歪めて言葉を発する。
「ー……ーー、ーーーーー……」
「え?なんて?……もしかして、言葉が通じないの?」
顔つきが見慣れたものとはかけ離れているので、もしかしてと考えていたが、案の定言葉が通じないようだ。想定はしていたので、さほど驚きはしなかった。が、かと言って、私自身母国語以外の言語を聞き取れる訳でもなく、話す事もできない。一応、挨拶程度なら話す事も可能だが……
「ええと……は、ハロー?へるぷみー。ワタシ、コマッテマス」
「……ーーー、ーーーー」
青年の反応を見るに、こちらのなけなしの外国語は通じなかったようだ。
青年は私から目を離す事なくその場から数歩下がると、顔を少しだけ後ろに向けて声を発した。気づかなかったが、青年の後ろにも人が居たようで、松明を掲げた三人の男女が青年の声に釣られて姿を現す。
そのおかしな行動に首を傾げながらも、あまり変な目で見ては失礼だろうと考えて眺めていたのだが、その時初めて青年の──彼らの服装や持ち物に違和感を感じた。
全員革のジャケットを羽織っており、それ自体も不思議ではあるのだが、それすら気にならなくなるほどに異彩を発しているのは、胸元や手足にあてがった鈍色の鉄の板。
私の知識にある物とは少し……いや、かなりかけ離れているが、“鎧”と呼ばれる物だろう。
手足に嵌めている鉄の板も“籠手”や“脛当て”と呼ばれる物であり、どれも自身の身を守るための“防具”だ。森を探索する為とはいえ、そこまでの装備が必要だとは思えないが……。
しかめっ面になりながら彼らの装備について考えていると、話を終えた様子の青年がこちらに意識を向けたので慌てて表情を作る。
その時、青年の背後にいる私とあまり変わらない背丈の少年と目が合う。
自身よりも大きなリュックを背負った、丸みを帯びた橙色の髪の毛の少年は、メガネの線図越しに私を見つめる。その視線には、夢で見た化け物とは違う種類の“殺意”が見え隠れしている。まるで、掲げた松明の光を反射するように。
その視線を感じ取った時、ようやくこの人達は救助隊では無いと気がつく。だが、この人達に頼んで森を抜けた方が良い事には変わり無い。そう思い、先ほどの視線を無視して再び声を掛けようとしたその時、青年が再び蔦を斬り払い始めた。
──自身の腕の長さほどの、両刃の洋剣で。
瞬間、私の抱いていた彼らに対する安堵が疑心に変わり、全身の血管が収縮する。
気づいた時には、私は彼らから逃げるようにその場から走り出していた。
今まで避けていた倒木を乗り越え、蔦の間に身を押し込み、薮を突き破る。怪我を承知で無理矢理に森を突き進み、気づいた頃には抱えていた水晶は消えていた。
時折、頬や肩、手のひらや太腿といった、布に覆われていない箇所に鋭い痛みを感じる事があったが、興奮している所為か痛みはすぐに引いた。
そうやってしばらく森の中を走り回っていると、世界は完全にモノクロに染まり、周囲から色彩が一切消える。
それ以外にも、道中で聞こえていた青年達のものであろう声も、一切聞こえなくなっていた。
「は……反射的に逃げてきちゃったけど……」
それが正しかったかどうかは分からない。が、少なくとも、現状が悪い方へ転んだ事には変わり無い。
無駄に体力を消耗し、不必要な怪我も負ってしまった。興奮しているおかげか、今は疲労を感じておらず動きも鈍っていないが、数時間後に倒れていてもおかしくは無い。
悲観的になりながらも、念の為、見える範囲の痛みを感じた箇所を確認する。だが──
「……あれ?怪我がない。みみず腫れになって感じもないし……触っても痛くも痒くもない」
どこにも怪我をした痕跡は無かった。
手も足も、先ほどまで痛みを孕んでいた右頬も、今ではすっかり痛みは消え、ツルツルとしている。
それだけでは無い。あれだけ枝葉に引っ掛けた服も、解れどころか汚れ一つ無い新品同様の状態を保ったままだ。
「……丈夫だなぁ」
自分の身体も、誰かに着せられたこの服も。
「でも、それなら怪我を気にして動かなくていいかな。思ったよりも疲れてないし、もしかしたら自力で森を抜けられるかも」
道中で落とした水晶は惜しい。が、元は自分のものでは無いと回収を諦め、来た方に背を向けながら再び歩き始める。
それから体感で一時間も経っていない、何度目かの薮を突き破った時、左右に伸びた空き地──人工的に平された“道”に辿り着いた。