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Get rid of anger 〜怒り狩〜  作者: 田古 みゆう


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p.4

 新橋は、勉強は出来過ぎな程に出来るのだが、大人しくて、僕からしたら、自己主張のない奴に見える。いつだって声をかけても、「ああ」とか「うん」とか、そんな単語しか返ってこない。酷い時には、単語すら返ってこない。


 彼ならば、明日会っても、多くの言葉で僕を責めてくることはないだろう。


 そんな身勝手な結論づけで自身を納得させると、僕は新橋にメッセージを送る。


『新橋、お前、勉強出来るくせに、「ああ」とか、「うん」とかの単語で、周りとコミュニケーション取れてると思ってるわけ? そんなわけねぇーから。英単語覚える前に、コミュニケーションの仕方覚えろや』


 これで良し。こんなメッセージが届いたら、僕なら、大きなお世話だと、苛立つだろう。


 自身で送った深夜の失礼極まりないメッセージに、苛立ちと納得を覚えつつ、3人目の個人画面へと移る。


 3人目は、田町。スポーツができる奴だ。スポーツなら何をやらせても平均以上のため、様々な運動部から助っ人としてお呼びがかかる。そんな彼は、見た目は、並みのクセに、女子に人気がある。本人もそれを分かっているのに、気がつかないフリをしているところが、正直鼻につく。


 本当は分かっている。こんなのはただの嫉妬。やっかみでしかない。


 でも、ちょうどいいチャンスだ。ゲームクリアの為に、仕方なく送った事にして、日頃の鬱憤を送ってしまおう。


『田町。本当は自分がモテるって思ってるんだろ? 女子にキャーキャー言われてるの気がつかないフリしちゃってさ。だけど、正直、いつも、顔がニヤついてるんだよ! 言っとくけど、お前の顔は、並みだからな! 勘違いしてんじゃねぇぞ』


 メッセージを送ってから、常日頃、僕はこんな事を思っているんだなと、嫉妬丸出しの文章にちょっと落ち込む。


 しかし、落ち込んでいる暇はない。急いで、4人目の友人を決める。


 4人目は、ポジティブ高輪。いつも彼のことをそう呼んでいるのだが、言い過ぎでない程に、彼はポジティブなのだ。そのポジティブさには、救われることが多い。本当は、見倣うべき、彼の長所。


 だか、理不尽な怒りのメッセージを送らなくてはいけない今は、その長所を欠点として捉える。


『お前のポジティブさは、落ち込んでいる時などは、正直、ウザい! 空気を読め』


 こんなメッセージを朝から見ても、彼は彼のままで居てくれるだろうか。なるべくポジティブに捉えて欲しい。


 やっと5人目。誰にしよう。品川とかどうだろうか。

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